高坂一潮さん追悼のライブコンサート・2012.3/18.2012年03月18日 11時10分48秒

左より舘野公一、中川五郎、よしだよしこ
★南武線谷保(国立市)のかけこみ亭にて

 曇り空、今日はやや薄ら寒い。雨は降っていないが、予報では小雨がぱらつくとのことだ。昨日もこんな天気だったが春は雨が多い。

 春になってこのところ周辺が急に慌しくなってきた。まずは24日のウチでやるオープニングライブであるが、その前に今日は近場国立市のかけこみ亭で、昨年のちょうど今頃亡くなられた誰からも愛された青森のフォークシンガー高坂一潮(こうさかいっちょう)さんを追悼するコンサートがある。

 これは、彼のうた仲間だったミュージシャン達が呼びかけて生前の彼と親交があったシンガーたちが一堂に会する催しらしく、増坊も末席ながら参加させて頂くことにした。
 時間は午後3時頃から。中川五郎、村上律、シバ、三上寛、よしだよしこ他の豪華な顔ぶれ+ゲストが予定されている。24日のこともあるので、自分としては早めに戻りたいという思いはあるが、かけこみ亭でのことであり、何時になるか定かではない。で、出かける前にブログで告知して、帰ったら後ほど詳しい報告をしたい。それもまた自分の義務かと思える。


★夜10時頃には家に帰ってこれた。
 コンサート自体は始まったのも早かったが終わりも早く、その後も車座になって出演者を囲み一潮さんのことを肴に酒を酌み交わしたのだが、意外なほど進行が早かったので今日は全てに余裕を持ってのんびり楽しく過ごせた。また、誰もが一潮さんとの思い出と自らの気持ちを熱く語ったのでいろいろ生と死ということについて深くあれこれ考えさせられるコンサートとなった。知る限りこんなコンサートは珍しい。

 今思うのは、これもまた高坂一潮さんという人の人徳だと思える。人は死んでしまえばそれで全て終わりであるはずだけれど、実は魂は残された人たち心にいつまでも生きている。死とは何のことはない、肉体の消滅だけなのだと気がついた。自分は霊的能力はほとんどないほうなのだが、今晩のかけこみ亭には間違いなく彼は来てすぐそこにいたとはっきり感じられた。ライブのときもその後もすぐ後ろや傍らにいることを強く感じた。そのぐらい強いメッセージがその場に満ちていたのだ。ほんとうに心温まる良いコンサートであった。

 中川五郎さんのように自分もまた彼のうたをこれから唄い続けて生きたいと心に誓った。虎は死んで皮を残すならば、歌い手は後にうたを残す。生前たった一度しか会ったことのない青森が生んだ稀有な魂の吟遊詩人にここまでの思いがつのるとはこれもまた見えざる者に手を引かれた縁であろうか。自分でも思いもよらぬことであった。だからこそ人生は素晴らしい。一足先に旅立たれたが、一潮さんにとっても幸いな人生であったことを祈りたい。

 画像はともかく、出演者とその順番。

 中川五郎with館野公一
 よしだよしこ
 斉藤哲夫(飛び入りゲスト)
 シバ
 村上律
 三上寛

 という一潮さんの一周忌に相応しい豪華な顔ぶれであった。