今、高坂一潮を再び!2014年08月16日 05時31分00秒

一潮さんのファースト、イラストは故沢田としき氏
★故一潮さんの遺したCDアルバムを売っていく      アクセスランキング: 118位
      
 2014年の夏、今、高坂一潮が熱いブームだ、と言えば意外な顔をされるかもしれない。そもそも一潮さんて誰‼?という人のほうが多いかとも思う。
 高坂一潮、こうさかいっちょう は、青森のフォークシンガーで、地元では高い人気を誇ったもはや伝説の歌い手だ。残念なことに長い闘病の後に先年亡くなられてかれこれ3年近く経つ。
 
 筆者、マス坊は生前の彼とはたった一度だけ、谷保のかけこみ亭で、中川五郎、シバ、斎藤哲夫らフォークシンガーたちが集い、高田渡の追悼ライブのようなイベントがあったときに一員として彼を観、そのとき彼を初めて知った。
 そのときはまだ日本のフォークシーンに疎かったし、こんなシンガーがいたのかという驚きとその実直なスタイルと耳に残るメロディが強く心に残った。しかし、きちんとご挨拶して言葉を交わしたか記憶にない。

 その後、五郎氏から、一潮さんが東京に来た時、倒れてずっと意識が戻らないと聞き、彼の楽曲「だびよんの鳥」を、回復を祈って五郎氏が代わって唄うのを聴きながら、この不遇のシンガーのことをいつも思い返していた。
 だが、回復を祈る皆の思いは届かず、ついに彼は亡くなられ、その後、かけこみ亭では縁あるミュージシャンが集まり毎年春先には追悼ライブが催されている。
 
 マス坊は、一潮さんが生前レギュラーのパーソナリティとして出演されていた地元青森のケーブルテレビの関係者の方と縁あって知り合い(お会いしたことはまだないが)、彼が出ている「番組」のDVDを頂いた。それは毎年、かけこみ亭での「一潮忌」ライブで流している。

 そのかけこみ亭のマスターから、一潮さんの遺したアルバムはもう手に入らないのかと相談された。で、先日、青森と連絡をとり、一潮さんのレコードの管理をされているご遺族の方ともお話でき、彼の全CDをウチでも販売する許可を得ることができた。
 そしてとりあえずまず全四種各5枚づつ、青森からCDが届いた。今そのCDを聴きながら深い言葉にならない思いに襲われている。これからこの素晴らしい彼のアルバムを売っていくこととなる。

 生前たった一度だけ、それもろくに口をきいたこともない人と何故にこれほど深い関係に至ったのだろうか。まさに縁である。そこには何か見えないもの、不思議な力が働いているとしか思えない。
 彼の楽曲は今よしだよしこさんも唄って彼女のアルバムにも収録されている「だびよんの鳥」がもっとも知られているが、当然ながらあれほどの佳曲を作った人だから他にも素晴らしい曲がいっぱいある。ただ残念なことにご当人が亡くなってしまうとそうした歌は歌われなくなり、アルバムも売れないのでその存在すらやがては忘れ去られてしまう。あまりにももったいない。

 今願うは、このアルバム販売を通してもう一度、高坂一潮という不遇であったが素晴らしい青森のシンガーにスポットが当たり再評価、再発見につながっていくことだ。そして多くの人に彼のうたが知られこれからも彼のうたが歌い継がれてほしいと強く望む。
 自分も拙いが、五郎氏のように彼のことを語り、一潮さんの遺したうたを唄い継ぎたいと決意した。

 ナザレのイエズスという若くして磔刑にされた男の遺した思想を、キリスト教という世界宗教へと仕上げたのはサウロという生前のイエスとは面識のなかった後のパウロであった。ならば自分もまた選ばれた者としてその使命を果たさねばならない。

 夢は西岡恭象とクロちゃんに倣い、一潮さんの遺した楽曲を縁あるフォークシンガーたちが唄うライブイベントである。でも彼のCDが手元にある今ならそれはさほど難しくなく実現かなうかもしれない。

 アルバムは近くウチの自サイトで販売開始する予定でいるが、数に限りある。ご希望の方はこのブログにコメント書き込みでの申し込みも受けつけます。

コメント

_ 森賀育雄 ― 2015/03/16 20時41分54秒

一潮さんのCDを購入したいと思っています。
このブログが出て数年経っていますので
もう無理かなって思いますが、
それでも聞いてみたいひとりです。

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