鈴木翁二、2016年ワンナイトライブの詳細 ― 2017年05月24日 22時51分00秒
★6月2日金曜の夜7時半より、西荻のみ亭にて
先にお知らせした、漫画家、画家としても活動している鈴木翁二さんの一夜限りの特別ライブの詳細が確定したのでお知らせします。
・日時:2016年6月2日(金) 午後7時半頃開始予定
・場所:西荻窪「のみ亭」
〒167-0054 東京都杉並区松庵3-37-20
西荻窪駅南口下車 徒歩2分ほど
電話 03-3332-6708
・参加費 ¥1,500 ※各自ワンドリンクはご注文お願いします。
ツマミ、食べ物など持ち込みもかまいません。当日は、飲み物類しか提供できませんので。
・参加予約・問い合わせ等は、マスダ090-8175-8479 または、のみ亭まで。
余談だが、彼とのことを少し。
僕が、高校に行かなくなった16か17歳の頃、家でごろごろしていたとき、当時愛読していた月刊漫画雑誌『ガロ』で、いちばん好きだった漫画家、鈴木翁二にファンレターを書いて、青林堂へ送った。
そしたら、それを、南伸坊が、当人に転送してくれたらしく、我家に直接当人から電話がかかってきた。どうやらそのとき、〆切に追われていて、猫の手も借りたかったらしい。
そして、調布だったと思うが、彼のアパートに行って、ベタ塗りとか電話応対の手伝いをした。アルバイト代は?と訊かれて、いりませんと答えたら、代わりに彼は高校生だった僕を、吉祥寺の焼き鳥のいせやや、ぐゎらん堂などあちこち飲みに連れて行ってくれた。彼と出会わなければ今の自分は存在しない。
というわけで、鈴木翁二は、マンガの師匠というより酒の師匠で、原稿を編集者に手渡した後、中央線沿線を彼に連れられどこまでも夜通し歩いたことを今も思い出す。話題の文学賞とった又吉直樹の小説『花火』の漫才の師匠と主人公の関係に、昔の僕たちの姿がオーバーラップする。
あれから実に40有余年が過ぎて、若かった僕も師匠もそれぞれ年老いた。彼は今、漫画家は休業して、北海道浦河で、画家、イラストレイターとして地道に活動を続けている。
そしてこうして何年かごと、ふらっと上京してきては、マスダ君、ライブやりたいんだけど・・・と突然の電話がかかってくる。
去年も実はいろいろ彼から頼まれごとをしていたのだけど、母の看病に追われて師匠の要請に応えられなかった。今年こそ、不肖の弟子は師の恩に報いねばと誓う。
ああ、あと何回、彼のうたが聴けるのか。あと何度翁二さんと昔のように夜を過ごせるのか。過ぎた昔が懐かしいと思う以前に、彼の存在すべてがともかく懐かしい。我が知る限り、宮沢賢治にもっとも近しい資質のマルチ芸術家は、彼であり、その弟子筋の者として誇りに思っている。
誰の心にも淋しい少年の心が宿っている。が、それを若い時から変わらずに持ち続けているアーチストは鈴木翁二しかいない。
彼の「音楽」にふれあう貴重かつ稀有な一夜、どうかこの機会を逃さないでほしいと願う。
先にお知らせした、漫画家、画家としても活動している鈴木翁二さんの一夜限りの特別ライブの詳細が確定したのでお知らせします。
・日時:2016年6月2日(金) 午後7時半頃開始予定
・場所:西荻窪「のみ亭」
〒167-0054 東京都杉並区松庵3-37-20
西荻窪駅南口下車 徒歩2分ほど
電話 03-3332-6708
・参加費 ¥1,500 ※各自ワンドリンクはご注文お願いします。
ツマミ、食べ物など持ち込みもかまいません。当日は、飲み物類しか提供できませんので。
・参加予約・問い合わせ等は、マスダ090-8175-8479 または、のみ亭まで。
余談だが、彼とのことを少し。
僕が、高校に行かなくなった16か17歳の頃、家でごろごろしていたとき、当時愛読していた月刊漫画雑誌『ガロ』で、いちばん好きだった漫画家、鈴木翁二にファンレターを書いて、青林堂へ送った。
そしたら、それを、南伸坊が、当人に転送してくれたらしく、我家に直接当人から電話がかかってきた。どうやらそのとき、〆切に追われていて、猫の手も借りたかったらしい。
そして、調布だったと思うが、彼のアパートに行って、ベタ塗りとか電話応対の手伝いをした。アルバイト代は?と訊かれて、いりませんと答えたら、代わりに彼は高校生だった僕を、吉祥寺の焼き鳥のいせやや、ぐゎらん堂などあちこち飲みに連れて行ってくれた。彼と出会わなければ今の自分は存在しない。
というわけで、鈴木翁二は、マンガの師匠というより酒の師匠で、原稿を編集者に手渡した後、中央線沿線を彼に連れられどこまでも夜通し歩いたことを今も思い出す。話題の文学賞とった又吉直樹の小説『花火』の漫才の師匠と主人公の関係に、昔の僕たちの姿がオーバーラップする。
あれから実に40有余年が過ぎて、若かった僕も師匠もそれぞれ年老いた。彼は今、漫画家は休業して、北海道浦河で、画家、イラストレイターとして地道に活動を続けている。
そしてこうして何年かごと、ふらっと上京してきては、マスダ君、ライブやりたいんだけど・・・と突然の電話がかかってくる。
去年も実はいろいろ彼から頼まれごとをしていたのだけど、母の看病に追われて師匠の要請に応えられなかった。今年こそ、不肖の弟子は師の恩に報いねばと誓う。
ああ、あと何回、彼のうたが聴けるのか。あと何度翁二さんと昔のように夜を過ごせるのか。過ぎた昔が懐かしいと思う以前に、彼の存在すべてがともかく懐かしい。我が知る限り、宮沢賢治にもっとも近しい資質のマルチ芸術家は、彼であり、その弟子筋の者として誇りに思っている。
誰の心にも淋しい少年の心が宿っている。が、それを若い時から変わらずに持ち続けているアーチストは鈴木翁二しかいない。
彼の「音楽」にふれあう貴重かつ稀有な一夜、どうかこの機会を逃さないでほしいと願う。
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