最悪の運勢の日に2018年04月12日 23時11分02秒

★「迷信」だと侮るなかれ

 朝、お出かけの時間とかに、よくテレビやラジオなどで今日のあなたの運勢は、○○とか報じているコーナーがある。魚座のあなたの今日のラッキーカラーは○○、幸運を呼ぶアイテムは○○とか言ってる。
 そんなものを信ずる人はまずいないと思うし、我のような偏屈固陋な初老男がそんなものに耳を貸すことは絶対ない。

 が、我はこのところ易学の一つ、九星気学なるものにはある程度信頼をおいていて、毎月カレンダーにその日毎の運勢、バロメーターを予め記している。
 先の、星占いなどとどう違うか、どれほど「当たる」かはともかく、最近の我は、そのカレンダーにつけた「日破」と「暗剣殺」という運勢が悪い日はできるだけ避けて何事も行動することにしている。そんな我をお笑いになる方もいるかと思うが、それを信ずるようになったのにはわけがある。

 まずその前にその「日破」とか「暗剣殺」とは何か不審に思われるだろう。我もその気学の仕組みや詳しいシステムはまだ何もわからない。たぶんそれをきちんと勉強すれば、自分のことだけでなく他者の運勢も占い、見通せるようになるのかもしれないが、今は出来合いのそうした月ごとの運勢表を見てそれでその月、その日毎の我が運勢を記している。
 で、その日破(にっぱ)も暗剣殺(あんけんさつ)も毎月何日か不定期に数日は必ずあって、それぞれこう記してある。

 ※日破(にっぱ)とは
日破の日は、仕事、契約、請求、決断、営業、趣味、デート、旅行何をやってもはかどりません。不運が重なることもあります。新しいことに挑戦することは避けて、いつもと変わらない日を送ることをおすすめします。
 ※暗剣殺(あんけんさつ)とは
【突然の災い】が起こってきます。仕事も、人間関係も突然に崩れるとか、突然の病、突然の事故、など突然の災いが降りかかってくるようになります。とにかく落ち着いて冷静に判断して実行にうつすことです。

 よって、この日破の日と暗剣殺の日iには、――日破の日は、特に破れるので控えめを重視すること。暗剣殺の日は、急がず焦らず物事をすすめること。運勢が良くても「日破・暗剣殺」の日は普通の暮らしをする。 ――ように我はこのところ常に注意している。
 
 では、なんでそんなものを信ずるようになったかと言えば、母が死んだ日も、犬のブラ彦が死んだ日も後から確認すれば暗剣殺に当たっていたし、先だって中央高速で、前の車が走行中にエンストを何度も起こして危うく事故に至るかと怖い目に遭った日もやはり同様で、そんな日は「突然の災い」が必ず起きるのである。

 むろん、必ずその日は悪いことが起きるとは限らない。ただ、その日にあえて無理して何かをしようとか遠出したりするとトラブル等の不測の事態が起きる。
 ならば、できるだけ家でじっとしていつも通り大人しくしていれば良いだけの話であって、さすれば何も起きやしないのである。
 また当然のこと、そんな日は予め注意深く何事も慎重にやれば不測の出来事やトラブルは回避できる。
 何事もその暗剣殺や日破の日は、悪いことが起きるかもと予め予測や覚悟して臨めば、その被害は少なくて済むことになろう。

 そんな風にして、このところの我は、カレンダーを見ては、例えば山梨へ行くにしても、暗剣殺や日破に当たる日は避けるようにしている。家でじっとしていればオスプレイは墜落して来るかもしれないが、まず事故に遭うことはないからだ。

 で、4月8日のことである。
 日破と暗剣殺、たいていその日は別々に月のうち三日~四日、多くても五日ほどで、その二つが重なることはまずないと思っていた。
 ところが、何とこの4月8日は、暗剣殺と日破が重なったW厄日として、我がカレンダーには印が付いていた。そう、「笑えるうたコンサート」当日がその日に当たっていたのである。
 むろん前もってそんなW厄日だと知っていたらそんな日にコンサートを予定しない。が、コンサートは何ヵ月も前に開催日は店側の都合で決めてしまっていたし、九星気学の運勢がネットの専門サイトに発表されるのは二か月前からで、自ら割り出せばよいわけだが、それができないのでただ待つしかない。

 今月の運勢が発表されて、カレンダーに印をつけていったら、何とそのコンサートの日が日破と暗剣殺が偶然重なるW厄日だとわかって思わずう~むと唸ってしまった。既にさんざんチラシなどで宣伝告知してしまつていたし、なにより出演者はそれで抑えているのだから変更などできるはずもない。
 となると、その8日は、「突然の災い」「不運が重なる」ことを覚悟して臨むしかないではないか。
 我は当日、強い緊張感を抱いて、果たして無事に今日のコンサートが終えられるのか不安いっぱいで朝を迎えた。そして、やはり予測した通り大変なことが起きたのである。

 ※もう一回続きます。