さあ、共謀コンサートまであと一週間2018年10月06日 23時35分56秒

★抱えきれないほどのものを抱えつつも

 颱風が招き寄せているのか、開けた窓からは南からの生暖かい風が吹き込んでくるやや蒸し暑い晩である。日中は10月にしては汗ばむ陽気であった。仕方なくクーラーをまた入れた。

 父を何とか今朝また介護施設に送り出して、ようやく時間できた。今さらながらフェイスブックやら友人知人に、来週土曜日、13日に開催の「護憲と反戦平和のための共謀コンサート」その第5回目の宣伝告知をどうにかほぼ終わらせた。
 いつも毎度のことながら取り組みは遅れ気味なのだが、今回は特に我の鬱的気分と家庭の事情もあって、日々成すべきことをどうにかこなすだけで精いっぱいでこのコンサートになかなか専念できなかった。

 正直に告白すれば、我が父と今いる犬猫たちの世話だけで手いっぱいなのである。睡眠時間も断続的で、腰痛も含めずっと体調不全が続いている。自分のことなど何一つできやしないし、たまに入って来る古本の注文をこなすことだけで手いっぱいという有様である。
 当然、なかなかブログも書けていないのはご存知の通りだ。が、ではこのまま一切外の世界と関わりを断ち、家に引きこもっていれば、父が死んだ後は、孤独死へと緩慢な自殺に至るだけであり、それだけは避けたいとまだ強く思う。
 ほんとうにいっぱいいっぱいで、そんな人間がまた責任あるコンサートの企画なんてすべきであったかと自問もするが、やはりまず自分が動かねばこうした企画は自然には動き出さないだろうし、とにもかくにも続けていくしかないのだと、自らに言い聞かせている。

 外の世界、この現実社会ともっと関わらねばと思うし、その中でこんな我でも何かできること、役割があると信じたい。でないと、生まれてきた意味がない。何も成さず無意味な消費だけしてガラクタとゴミだけ残して野垂れ死にするために生を受けたのではないと思いたい。
 世界を変えたい。いや、まずその前に自らの世界を変えたい。しかし、それは一人で家にこもっていてはかなわない。自分の幸せを願うのならば、それは自らだけでは構築できやしない。頭上を飛び交うオスプレイも含めて、この極悪非道の自民党安倍政権の政治を変えない限り働く者一人一人の当たり前の生活は戻らない。

 そのためには同じ思いで共に苦しむ人たちとの連帯あるのみだと信ずる。そうした人たちの思いを結集して政治に反映できるよう、実際行動をすべきだと考える。
 それは国会前に集い抗議の声を上げることでもあるし、フエィスブックもなども含めてソーシャルメディア、マスメディアに投稿し提起し呼びかけることかもしれない。我としては、バーチャルな関係よりも以前に、じっさいに昔ながらの「うた」や音楽で、何かアクションが起こせないかと考えている。そんなもので人は変わらないし動かされないという声もある。
 そうも思う。しかし、ディランやバエズを好きで聴いて来た人は、自民党やトランプ大統領を支持する人は少ないはずだし、音楽は人を選ぶし、人もまた音楽を選ぶはずなのである。

 フォークソングの歴史を紐解くとき、公民権運動もそうであったが、常に歌は人とひとを憎しみではなく愛と希望で結びつけてきた。そう、「連帯」である。
 おそらく、変わっていくことなんかきっとない、だろうし、君の世界なんて程遠い、のだと思う。しかし、だからこそ、そこで諦めて強大な国家権力に屈するのではなく、いつかは、その時その日こそ、自由になる日がきっと来ることを信じて生きていくしかないではないか。

 人は皆弱く、強い権力に対しルサンチマンを抱いている。しかし、それは貴花田親方のように、より強いもの、つまるところときの政権、権力側にすり寄り、参院選に出て国会議員になろうと考えることであってはならないと思える。
 相撲であれ何であれ、悪しき体質、改善すべきものがあるとしたら、さらにより強い権力に寄りそい与するのではなく、変わらずに常に弱い者の立場で、広く当たり前のことを世間に堂々と訴えていくしかない。
 それでは何も変わらないし変えられないだろう。しかし、彼がこれまでして来たように常に問題提起する、種を撒く人となり、自らもまた一粒の種としてたとえ死すとしても、きっとその思いは誰かが受け継ぎ、やがては変わる素地にもなろう。ならばその行為も無意味ではないと信ずる。

 世界は変わる。変えられる。それにはまず自らが変わることだし、そのためには外に出てその思いを、まず声を上げねばならないのだ。たとえ呟くようにでも、誰かがきっとそれを聞いてくれると信じて。
 このブログもだが、きっと誰かが読んで応えてくれると信じている。

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