10/13日、オープンマイク枠の出演者募集中!2018年10月10日 23時56分30秒

★誰にも自分だけのうたとそれぞれの思いがあるのだから

 「イデオロギーよりもアイディンティティーを」とは、翁長前県知事の県民葬で、後継のデニー新知事の弔事にあった言葉だが、まったくその通りだと思う。
 沖縄の問題というだけではなく、今を生きる我々一人一人に求められていることはこれではないか。
 人はみんな違う。それが良いか悪いかはともかく、みんなそれぞれ違っている。似ていると思えても同じ人間は一人もいないし、一卵性双子でも別人格なのは誰でも知っている。
 ならば、人の数だけ思いもあれば、我に言わせれば、その人の「うた」があるはずだ。ならば人はその思いをいかに現実にし、かなえていくか、たとえ拙くてもその「うた」を唄い続けていくかだろう。

 思いがそうであるように、唄は誰にでもあるし、誰だって歌える。それは「外」にあるものではない。気がついていない人も多いかもしれないが、誰でも胸の内、胸の奥底にはしっかりあって、常に折々鳴り響いている。
 ただその音、たとえて言えばあの名曲が示すように「胸の振り子」に、人はなかなか気づかない。それは日日ともかく忙しすぎることもある。いや、運悪く環境的にそういう機会や教育になかったこともあろう。
 しかし、断言する。誰もがそれは確実に持っている。ただ人は気づかなかったり、その「音」に改めて耳をすますことがなかっただけなのだ。

 それはつまるところ、個性、センスであり、突き詰めれば「芸術」であり、実はその人をその人として成立させている「根柢」なのである。
 イデオロギーは外からのもので、もしそれが絶対的なものだとしても後付けでしかない。そしてそれも大事ではあるが、それよりもっと絶対的な価値あるのは、その人のアイディンティティ、つまり独自性であり、それは多寡ではかれないし十把一括りできやしない。
 だからこそ、その人個人、ひとそれぞれの思いを、その人だけのうたを聴かせてほしいし、人は皆それぞれのうたを唄うべきなのだと思う。巧拙問わず。
 そして時代は今、その時期に来ている。あらゆるマイノリティの人たちも静かだが「声」を上げ出している。人は皆違っている。その「違い」を対社会的に語るときが来た。まさにカミングアウトのときだ。

 護憲とか反戦平和のため、「共謀」するコンサートを企画した。が、実はそれに異を唱える人、共謀できない人こそ、我は求め出会いたいと思う。その人の思いや「うた」が聞きたいと心から願う。
 人はみんな違う。それぞれの平和や反戦への考えや思いがあって当然だ。常に同じ思いの人たちが集まっては、安倍晋三の悪口を言うなんて全く意味がない。それでは何も始まらない。

 願わくば立場も考えも違う人たちが集まって、否定合戦ではなく、それぞれの思いを語りぶつけあい尊重し合うことこそが、「その先」を示すことに繋がると信ずる。
 イデオロギーよりももっと大事な大切なことを、我らは今語らうときが来ている。それぞれ個々独自の思いである。そしてそれこそがほんとうの「うた」なんだと、そんなうたを聞いてみたいと心から願っている。

 まだ13日のコンサート、予定したオープンマイク枠、空きがあります。歌に限らず、何か語りたいこと、訴えたいこと、告白したいこと等ある方は、お気軽にマスダ、もしくは店側に連絡ください。

 問:090-8175-8479 マスダ ※留守電のときが多いのでメッセージ残してください。折り返しお電話いたします。