立冬過ぎた雨の朝に2018年11月09日 09時17分23秒

★ブログここから再開していく

 また雨の朝である。このところともかく忙しくて睡眠不足は毎度のことながら雑事に疲れ果て腰据えてパソコンに向かうことすらできなかった。
 今ようやく久しぶりに落ち着いた心でパソコンに向かっている。父も一昨日からロングでお泊りさせたので、来週の半ばまで不在である。手のかかる老犬は今は静かに眠ってくれている。
 家の内外、どこもかしこも足の踏み場もないのは相変わらずだが、ようやくそれを片付けるため、その取り組み始める時間ができた、緒についたという段階にたどり着いたということだ。始めてもないがやっとほっと一息つけた。
 ブログすら書けなかったのは父と老犬、さらに成長し巨大化した二匹の子猫たちの世話にあけくれていたからだ。
 まずそのことをできるだけ報告しておく。もっと書きたいことや書くべきことは多々あるが、まず「状況」から記さないと次に移れない。

 父は今月頭、1日木曜の夕方にいったんショートステイから戻って来た。その晩は、しっかり夕食も食べさせ録りためてからおいた歌番組を見せて、寝かせるまでの時間、我は二階で自分の仕事をしていた。
 と、そろそろ録画した番組も終わる時刻だと下に降りたら、何故か電気が煌々とついていて玄関の引き戸は全開に開け放してある。
 居間へ行ったらテレビも付けっ放しで父の姿がない。そして子猫たちもいない。何が起こったのか。慌てて外に出たら、父は玄関先の真っ暗な庭に尻もちついて老犬を抱き抱えて唸っている。犬は啼いて騒いでいる。
 動けない身体を抱き起こして家に入れて話を聞くと、外で犬が吠えていたので、家の中に入れようとして外に出たと言う。そして転んだのか倒れてその場から動けなくなったのだ。

  その老犬、トラさんは、前にも書いたけれどこのところ呆けがひどくなって起きているときは糞便のとき以外でも始終吠えてハアハア荒い息をはき興奮して騒いでいる。家にいるときはろくに歩けもしないのに外に出たがり、外に出してかなりの距離を首輪を引っぱるようにして散歩した後でも、家の中に入れるとまた騒ぎ出すことを繰り返している。
 そしてようやく本当に連れ果てると静かになって深い眠りに落ちる。このところそれがひっきりなしで、昼夜問わず、その都度外に出したらしたが、深夜だと夏の間はともかく今は寒くて耐え難くなった。

 散々歩いたからこれでやっと眠ったかとこちらも安心して床にはいると、一時間半ぐらいしてまた騒ぎ出し、ずっと吠え続けてる。こちらも眠いし寒いし疲れ果てて、もう散歩させて用便済ませたのだからと啼くにまかせておくと、二時間でも延々吠え続けている。老いてもスゴイ体力だと感心してしまう。
 では、外に出して犬小屋に繋いでおけば静かになるかと言えば、また同様に吠え続けて狼のような遠吠えすら発するので、隣近所から苦情が出てしまい寝静まった深夜早朝は外に出しておけない。
 そんなで、仕方なくほぼ終日トラさんは室内に入れて、いつ失禁してもいいようペットシーツを敷き詰めた上にマットを置いてその上で寝かせている。
 夜中、あまりに騒ぐので、このところは首輪外して外で勝手に出歩かせもさせている。深夜は拙宅前の道はほとんど車など通らないのと、そもそもろくに歩けないからこの町内数十メートルしか徘徊できやしない。こちらも寒くてお付き合いできやしない。そうして少ししてから時間みて捜索し、ごく近所二、三軒先の家の前でフラフラよたよた歩いているのを見つけ確保するわけだが、先日はどこにも姿がない。
 深夜でも車が通る大通りまで行ったかと焦ったが、何のことはない他所の家の庭の中に入り込み、奥まった塀にぶつかり身動きとれなくなりもがいてヒイヒイ啼いていてすぐみつかった。
 動物病院の医師の診断でも、これは呆けから来る徘徊症状で、ニンゲン同様、高齢犬にはよく起こる症状なのである。夜啼き、遠吠え、そして徘徊など、治療法はもはやなく家族はその対応に頭痛める。

 ウチもこれまで数限りなく犬猫を飼ってきてその最期を見届けたが、こんな風に呆けて手のかかる犬は初めてであった。それも子供の時から飼って若く元気な頃に共に楽しい時間を過ごした可愛い思い出ある犬ならばともかく、迂闊にも考えなしに山梨で保健所行きのところを哀れに思い引き取った最初から高齢犬なのであった。
 今も飼い主に甘えるそぶりもほとんど示さないし何につけ反応が鈍く愛想なくまったく示さない可愛げのない犬である。それが呆けて騒ぎ続ける。いったい何でこんなに手がかかる犬を我は面倒みねばならないのか!
 何度も何度も外に出しては何度も散歩してもまた家に入れると騒ぐので、我も睡眠不足が続き疲れ果て、もう保健所に連れて行こうかと考えもした。が、やはりこれも我の毎度のこと考えなしの行動結果であり、トラさんも悪意でやっていることではなく、人同様老いて痴呆症の結果なのだから、これも受け容れるしかないと覚悟した。
 何の見返りもないし金ばかりかかるが、やはり最後までウチに来たからには面倒見ないとならないのである。そう、そういう「縁」ならば仕方ないではないか。

 長くなったが、というわけで、その晩も夜になって父がテレビを見ている間もトラさんは吠えて騒いでいた。で、仕方なくまだ夜もさほど遅い時間ではなかったので、我はいったん軽い散歩させてから老犬は外の小屋に繋いでおいたのだ。
 そしたらば、テレビを見てたはずの父は鳴き声を聞きつけて、勝手にも外に出、その犬を家の中に入れようとアクション起こしてしまったのである。そのことを後で、何でそんな勝手なことを夜するのか、ろくに歩けもしない人間が!と咎めたら、父は「何だ、お前は家に居たのか、出かけていないのかと思った」とのことで、父も犬も呆けた者同士を置いて寸時でも目を離した我が迂闊であった。
 そして、父とトラさんを家の中に入れたが、子猫たちは父が玄関を開け放しにしていたため「脱走」してしまい捜索したが確保にかなり苦労した。

 もういったい何をやっているのか!!

※長くなったのでもう一回続きを書きます。

前回の追記2018年11月09日 13時32分43秒

今年生まれた二匹の子猫、モフモフとジュニア
★父を送り出しても気休まらず。

 父が玄関戸を開け放して外に出たため、脱走してしまった子猫たちは、そのときは母猫も一緒だったのでわりとすぐ確保・収容できた。
 庭先に停めてあるウチの車の下周辺をちょろちょろしていたので、猫じゃらしでおびき寄せて毛の長い方はすぐに、もう一匹は捕まえるのにやや苦労したが、戸を少し開け放して中で猫じゃらし振っていたら自分で入って来た。
 実はその後も、また もう一回、父が絡んで子猫たちが脱走する事件があり、そのときは、やはり一匹だけどうしても捕まらずもう諦めかけたが、かなり時間たってから開けておいた猫ドアから自分で無事帰宅した。

 ほんとうは、子猫たちもそろそろ放し飼いとしたいのである。ウチは従来常に猫は内外放し飼いで、台所の猫ドアから出入り自由としていた。だから世話かかるのは犬だけであった。いや、犬も常に外飼いだったから猫は餌だけ与えてやれば良く、犬も餌と朝夕の散歩だけで事足りていた。だから数は多くてもほとんど手はかからなかった。
 今回、昨年に引き続き子猫が生まれても、同様にすれば良かったわけだが、先にお知らせしたように昨年の子猫二匹は、生後四か月ほどで、二匹とも忽然と「失踪」してしまい、母猫も探しまくっていたが、行方不明のままなのである。
 ブログなどで画像載せたことがいけなかったのか、おそらく猫マニアのような者にさらわれたとしか考えようがない。でないと二匹一緒に消えてしまう理由が思いつかない。
 猫ドアから出入り自由にして飼っていると可愛い子猫にはそうした「危険」はあると思い知ったし、それともう一つ今回の子猫は二匹とも黒猫だが一匹は早々に貰い手がついて飼い主が決まっていたから外に出すわけにはいかなかったのだ。
 先だってパートナーを亡くされた旧知の映画評論家のところへ行くのは、「モフモフ」と名付けられた毛の長いほうで、雌でも性格も穏やかで飼いやすいかと思う。ともかく毛が長くもふもふしていて、黒いチンチラみたいで、猫マニアにみつかれば高く取引されてしまうことは間違いない。
 なので常に外に出さないよう、逃げ出さないよう我は細心の注意を払っているのに、呆けた父は、猫好きのくせに玄関戸をすぐ開け放したりするので、これまで何度も脱走させてしまい、その都度大いに苦労して探しまくり何とかこれまで確保、収監できている。

 が、もう生まれて半年過ぎた頃で、親猫と同等かそれ以上に成長してしまい、外に出たくて戸が開くと常時逃げ出そうと隙を伺っているのでこちらは外に出さないよう常に気が休まらない。
 早く引き取ってくれと、その女性評論家に要請しているのだが、何だかんだ忙しいそうで、なかなか受け入れの体制も整わないとのことで、その引き渡しのタイミングが合わない。またいつ失踪させてしまうか今も気が気でない。
 我としてはその長毛の子猫が貰われていったら、猫ドアは全開にして元の開放路線に戻そうと決めている。もう一匹のは残るはわけだが、そいつはモフモフより、慎重で賢いので迂闊に誰かに捕まることはないと思う。

 じっさい、犬も猫もどうでも良いのである。我の人生に付随しているものではあるが、人生の目的ではないしそれが全てではない。我が父のことすら同様であり、人生そのものの周辺にあるものでしかない。
 が、今はそれに囚われ時間と体力、さらに金も奪われて疲れ果て身動き取れない状態になっているのが情けない。
 自分の人生、まだやるべきこととやらねばならないことが山ほどある。しかもそれは溜まり続けている。その時間と気力体力が彼らに奪われ月日だけは確実に過ぎていく。彼らの世話だけに追われて何もできやしない。
 今回もついうっかり目を離していたら、老犬だけでなく父も徘徊して勝手に外に出、庭先で転倒し猫たちも危うく失踪するところであった。父が家にいる日は、留守番させるとき外から鍵かけて勝手に出られないようにしておくだけでなく、在宅時は内側からも外に出ないよう常時鍵かけておかねばと誓い直した。
 そんなで繰り返しになるが、父が家にいればまったく気が休まらないし常に目が離せず我は自分のことは何一つできやしない。

 けっきょく、1日の夜、そうしたトラブルがあり、そのひと騒動で父はまた顔面を負傷してしまい、微熱もあったのでその週末のショートステイはお休みする羽目となった。で、金土日月と四日間家にずっといて、我のストレスは溜まるに溜まって、ようやく6日の火曜日の朝、ややロングで介護施設へお泊りに行ってくれたのだ。が、送り出して安堵したのも束の間、ケアマネージャーからすぐに電話がかかり、父は施設で体調悪いようなので、これから医者に連れていくから保険証とお薬手帳を持ってきてくれと言う。
 出かけの朝は体調もよく朝食もしっかり食べたのにおかしいなあと思いつつ雨の中、それらと診察代を工面して介護施設に出向いて小部屋で父に会った。
 存外異変などは何も無く、要するに顔のケガとかが心配で、「虐待の疑い」有として、医師の診断を仰ごうと施設側とケアマネージャーが動いたらしい。心配なら我が病院に連れていくと言ってもとりあわない。こちらとしても憤るところがあったがそれはともかく。
 その診断結果は幸い予想した通り大したことはなくかった。こちらはやきもきして連絡を待っていたが、勝手に騒いだくせに向うからは報告の電話など夕方になってもないのでこちらから電話した次第で、ますます不信感を抱いたがそれもともかく。

 人生は自分のことだけでも面倒で思い通りにならず苛立つものであるのに、その「周辺」のことだけでまず手いっぱいで気と時間奪われてなかなか本丸に進めない。
 このところトラさんに夜睡眠不足と、父がこんな状態になってから、一日二食食べられるかどうかという食生活が続いていたので、また痩せてしまって以前履いていたズボンが緩くブカブカになって困っている。
 父がいる時は、食事をつくり食べさせるのに付き切りで、この二年座って食べた記憶がない。朝は朝でコーヒーだけで、後は、適当に菓子パンなど合間合間につまむ程度で、何とか落ち着いて夜一食しっかり食べられるかどうかだ。※その間もほぼひっきりなしに缶ビールの類、アルコール類は飲み続けている。ストレスを緩和するのはアルコールで酩酊状態にしておくしかない。
 それだって、今回のように何かひと騒動起こると食べる時間などなく、父をまず寝かしつけてからと思っても、父の排便処理などした後だと食欲もなくなって、疲れ果てたところにトラさんが寝静まっていれば合わせてすぐに床に入ってしまう。
 そんなこんなでブログすら落ち着いてゆっくり書けないでいた。

 自堕落である。夕方になると喉が渇き身体はアルコールを求めている。履けるズボンがない。これは緩慢な自殺に向かっているかもしれない。
 今、父を本格的に介護施設に入れる方向で、話が進んでいる。当人はあくまでもまだ抗っているが、このままだとだぶん息子の方が先に死ぬかもしれない。
 トラさんがいなくなれば、睡眠不足は解消されるかと思うが、頭が呆けただけで今も食欲はあり、体重もあまり変わらないからまだこの先とうぶん生きるのではないか。じっさい二十キロ近くある犬を持ち上げ抱えて運ぶのも腰痛の一因なのである。

 人にはその背に背負いきれない荷は負わせることはないとされているが、今のまま一人でどこまでその荷を負いきれるか、このところ不安になってきている。まずは子猫問題から片づけて猫ドア解放からだけれど。
 何事にも囚われず怖れずもっととことん自由に生きたいと願えどもそれがかなうときなど我に来るのであろうか。できることはただ祈り願い信ずることだけだけど。

★追記の追記。
 その老犬トラさんの夜啼きがあまりにひどいので、このままでは不眠とストレスでどうかなってしまうと、先日かかりつけの動物病院に連れて行った。やはり思った通り犬の認知症症状であり、精神安定のための犬用漢方薬を10日分出してもらった。
 それが効いたかどうかは何とも言えない感じだが、このところやや夜間の眠っている時間は長くなり、マス坊は夜は少しまとまって長く、起こされず眠れるようにはなってきた。
 が、その分、犬は排尿が我慢できないようで、鳴きだした声で起こされて慌てて下に降りると、既にマット上に失禁していたり、勝手に廊下まで這い出て、床の上で粗相して全身小便まみれになって騒いでいたりとそれもまた面倒な状況は続いている。
 薬は保険がきかないので、二種類の錠剤を朝晩一粒づつ、計四錠飲ませるのだが、一粒が150円で、一日で600円!いちおう10日分出してもらったのが今晩で無くなるので、どうしたものかと思案している。
 起きだして吠え出すと騒ぎが続くのは相変わらずだし、果たしてどれほど効果があるか、コストパフォーマンスとの兼ね合いであろう。