大介バンド、甲府「桜座」ツアーに参加してきた・続きの続き2019年06月26日 20時21分48秒

まさに渾身のソウルシンガー、魂の歌声!!
★さこ大介は国の認めぬ「人間国宝」第二号である。

 「国の認めぬ人間国宝」とは、生前、高田渡を指して、春風亭昇太が評した言葉だが、けだし名言だと思う。
 亡き渡氏が、その第一号だとすれば、第二号は、さこ大介をおいて他にいないと我は思う。たぶん彼に心酔する六角精児氏も異論はないと信ずる。

 さておき、そんな国宝級まさに唯一無比の天才シンガーソング・ブルースシンガーは、今春酔っぱらって自宅で転倒し、腰部圧迫骨折を発症しずっと治療・療養中であった。聴くところによると、この10年間で3回だとのこと。
 腰は字のごとく、身体の要であり、慢性腰痛持ちの我も常に思うが、腰が悪くなると歩行移動も腰掛けることも何一つできなくなる。寝ていたって痛いし、ただギプスはめてじっとしているしかない。当然身体も萎えて衰えていく。

 さこさんは、我より10は上だっと記憶するから、果たして無事回復してまた元通りの音楽活動再開できるか、我らファン、友人一同ずっと心配していた。何しろもともと骨皮筋衛門であり、酒と煙草は欠かさないが、飯食ってる姿は見たことがない人だ。
 そんな不健康不良「老人」が、いつまで「うた」い続けられるか、常に案じていただけに、今回お誘いを受け、彼のバンド、大介バンドを従えての甲府桜座での「復活」のステージは、心から安堵した。

 非礼を承知で書くが、まだもう何年かは大丈夫だと確信したし、今回はボーカルだけに専念したことも幸いして、まさに渾身のソウルフルな歌声をたっぷり聴かせてくれた。多くのプロシンガーが彼のうたをカバーしているが、本人以上に彼のうたをしっかり味わい深く巧みにうたえるシンガーはいない。
 すぐれたソングライターは、同時にすぐれたシンガーであるという「定義」は、桑田佳祐を含めて他にも例はないわけではないが、現時点において、彼ほどすばらしいうたを創れて、そのうた世界を、しっかり表現できるシンガーはさこ大介をおいて他にはいない。
 ただ、高齢であり、体力的体調的にも決して「元気な老人」ではないわけで、果たしていつまで今のような音楽活動・公演活動が続けられるか今回の骨折のようなこともまた予測され、まったく安穏としていられない。
 ならばこそ、もし機会あらば、彼のステージは、欠かさず観るしかないし、彼の抜群の語りと深く渋い歌声に感嘆して耳を傾けるべきだ。そう、国の認めない人間国宝、彼が歌い続けているうちに目に耳に心に焼き付けておけ!今しかない。今聴かなくていつ聴けるのか!だ。

※もう一回だけ続き書きます。

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