我も太田三造の前座で「還暦デビュー」を2019年07月30日 23時15分04秒

じみへんでの太田さん。2019/7.28
★年内に、かけこみ亭かどこかでやれたらと。

 ここだけのはなし、だが、我マス坊も今さらながらこの歳だが、シンガーとして、人前できちんと唄っていこうと思った。

 むろんプロを目指すとか、お金をとろうなんて露ほど思わない。基本、あくまでもフォークソングという音楽の1ファン、1リスナー、観客としてこれからもその拙を全うするつもりでいる。
 
が、こんな自分にも世に知ってほしい「うた」がかなり溜まって来て、それを誰かが唄ってくれれば幸いなのだが、みほこんにかつて叱られたように、「自分のうたは自分で唄え‼」とのお諭しのとおり、他人にお願いも人任せにもできないわけで、これまでの人生で自分が出逢い覚えたうた、我が内から自然発生的にできてしまったうた等を、自らでいったん外に出したいと思う。
 題して、「ヘタリ歌の継承」。敬愛する館野公一氏に倣って、「語り歌」ならぬ「ヘタリ歌」、もしくは「ヘタレ唄」を唄ってみたい。

 では、ヘタリ歌とは何か。まっ、つまるところ、歌い手や作り手が死んだりして今ではもう誰も歌わなくなってしまったうたや、良い歌なのにそうした理由であまり今日では歌われないうた、つまりへたばってしまった歌を拙いけれども歌ってゆきたい。

 俗に、歴史とは何かという問いに、歴史とは、「歴史」として文字に書かれて本や文書にして記されたこと、だという答えがある。
 つまり書かれたことが「歴史」であって、実際に起こり、あった事実であろうとも文書として「歴史」に記され残っていないことは、なかったこと、なのである。
 ならば、「うた」も同様で、どれほど良い歌でも、レコードなどに記録されていればともかく、とあるシンガーが唄っていたというだけでは、それを直に聴いていた人たちが生きてるうちはともかく、歌っていた当人も聴いていた観客も共に死んでしまえば、そのうたはなかったことへと、雲散霧消してしまう。
 それではあまりにもったいない。何であれ、歌い続け、語り続けていけば、「それは」「そのこと」は、「あったこと」ととして、生き続けていく。戦争の悲惨な体験もそう。
 じっさいにそれを体験し知る者たちが、後の人たちにきちんと語り続けていけば、戦争とは勝者にも敗者にも同様に辛く苦しい嫌な体験だと認識が共有されていく。それは絶対に繰りかえしてはならないものなのだと。
 それが伝わっていない、何も知らない若い政治家は、アクション映画やテレビ、ゲームのそれで知り得た知識で、北方領土を取り返すには、戦争するしかないじゃないんですか、などと体験した人たちに臆面なく問いかけてしまうのだ。

 そう、何であれ、あったこと、事件などを、後々の代へときちんと語り継ぐ、書き記す、歌い継ぐことが大切なわけで、そうした「継承」作業がないと、そのことは「なかったこと」「なかったもの」として、また1から失敗も過ちも含めて繰り返されていく。それこそがもったいない。
 「過ちは繰り返しません」と刻まれた戦没者への碑がある。しかし、では、その「過ち」とは何なのか、どうしてその「過ち」が起きたか、そのことをきちんと語り得る人がいて、それを聞いてくれる後世の人たちがいてこそ、その「決意」は有効となろう。

 それは「うた」も音楽も同様で、クラシックの世界ならば、楽譜にして残せばまだ後の世へと保存は効く。が、「うた」、なかでもアマチュア的なフォークソング、つまり民衆のうたは、誰かが記録し歌い継がない限り時と共にすぐさま消えてしまう。

 そうしたことを我と同じ思いで、唄と出会い探し集めて今も自らそうしたうたを唄うシンガーがいる。早や半世紀、人生という「旅」のなかで、十代の頃から日本全国を放浪して、その地で覚えたうた、体験した出来事からつくったうたをうたい続ける、漂泊のフォークシンガー・太田三造さんだ。
 その彼と二人だけのジョイントコンサートを企画している。我はその前座として5~6曲でも歌えたらと思う。そして司会進行役として、彼に水を向けて、彼が覚えているうた、各地での出会いや出来事から生まれたうたをたっぷり唄ってもらうつもりだ。

 「フォークソング」というと、今の人はどんなイメージを持つのだろうか。我はともかく、太田さんのうたこそは、かつてのフォークソングのカタチを今に残す稀有な、ガラケーならぬ、ガラタパゴスの海深く、シーラカンス的フォークシンガーなのである。

 近く日程を出したい。ぜひ当ブログの読み手の方にこそお越し頂きたい。当然お金なんかとらない。完全投げ銭制でやるのでどなたでもお気軽に。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://masdart.asablo.jp/blog/2019/07/30/9135453/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。