季節も変わる、政治の流れも変わる2019年08月26日 23時02分23秒

★野党は共闘、弱者も共闘・共生を

 さすがに昨日出かけて疲れ果てた。
 昼過ぎ家を出て、帰りは、吉祥寺発7時45分の武蔵五日市・高麗川行き直通だったのだから、夜もさほど遅くならずに家に戻れた。
 が、5時過ぎに二次会の場へ向かうため井之頭公園駅から、吉祥寺駅北口、ヨドバシカメラの先の居酒屋まで、歩いたのは我にとって久々の遠距離で、そのときは何ともなかったけれど、今日は足底だけでなく腰までも痛くなって夕方まで終日寝込んでしまった。
 まさに、足腰立たねえ、である。父が夕刻ショートステイから戻らなければ、飯も食わずに明日朝まで丸々一日眠ってたのではないか。

 疲れた理由は、歩いたり立ちっ放しだったからだけではない。やはりどんなイベントでも企画進行役として、責任ある立場となったからには、最初から最後までいかに滞りなくそのイベントを進め無事終わらせるか、タイムキーパーとしても非常に気使う。
 焼き鳥のいせやで、我もビールなどかなり飲んだはずだが、参加者全体それぞれの動向に気を取られて、ちっとも酔っぱらわなかった。まったくのんびりできなかった。

 以前、敬愛するライターの北尾トロ氏とお会いしとき、彼から、マスダはそういうイベントが好きとか仕切るのが得意だとも思えないし、そもそも向いていないと思うのに、何故企画し司会等するのか、と問われて、返す言葉がなかったことを思い出す。
 そう、まさに見識ある方から見ればその通りであって、そういうお祭好きのタイプでない者が、何でイベントを企画し臆面なく人前に出るのか自分でも実に不思議にも思う。
 ただ。それは、他に司会進行役を受けてくれる人がいないからで、我自身は企画は立てても裏方として関われればそれで満足なのだが、けっきょく誰かにお願いしてあれこれ指示するのも面倒だし、受けてくれる方もいないが故、自らしゃしゃり出てしまうという次第だ。

 だけど、そのためにはかなり無理はしている。そもそも向いていない者が向いていないことをやるわけだから、プレッシャ―があるだけでなく精神的にも過度の負担を自らかけている。また、最初から最後までずっと細心の注意を配り全体を注視していないとならない。このずぼらな本来他者に対しては無関心極まりないこの男がだ。
 で、終わるとどっと疲れが出る。先の「共謀」フォークジャンボリーのような大きなコンサートなどの場合、昼から晩までぶっ通しだと、終えて一週間近く疲れがとれず何日もひたすら寝込んでしまう。まったく何もできないままに。

 まあ、それでも有難いことは、素晴らしい演奏やうたがそこで披露され、演者も観客も皆さ共に盛り上がり喜んで「盛況」となれば、どんなに苦労しようと悔いも不満もない。
 何より、この時分が企画し、動かなければそもそもその企画、イベントはなかったわけで、ならばそれ自体が始まって終われば、それだけでもう十分有難いことで満足なのである。
 自己満足かもしれないが、この世の中は誰かがまず裏で動いて手配し調整し企画立てなければ、モノゴトは新たに進んで行かない。
 当事者だけで自ら勝手に動いて何とかなるということは実際なく、どんなイベントでも「裏方」として企画者、進行役がいてこそ表舞台に出る人たちが生きるのである。

 むろん皆さんセルフプロデュースもできる。が、その場を構成し、いかに効果的に最良のステージが披露できるかは、表舞台には見えない、出ない、多くの裏方たちの手腕にかかっている。そうした企画者側、場を提供する店などがあって初めて良いコンサートとなる。

 埼玉県知事選も、当初は圧倒的不利が伝えられていたが、野党統一候補が自公推薦のタレント候補に競り勝った。
 これで、先の参院選での統一候補が10議席でも貴重な勝利したことが改憲勢力3分の2割れを招いたように、この方式でやっていけば、当選者一人の衆院選・小選挙区でも自公に勝てるという図式が見えて来た。
 その裏には様々な調整で頭痛め汗流している多くの裏方がいるのである。政党間はそれぞれのプライドやメンツ、建前もあって自らはなかなか統一に動きはしない。政治家、特に野党は常に同じ車には乗りたがらないものだ。だから、そこに市民団体や学者、文化人などが介在し橋渡しをして皆がうまく乗れる候補を決めていく。実に大変な作業だと思う。

 労多くして自らの益は少ない。我など大して苦労はしていないが、常にそう思う時が多々ある。
 しかし何であれ、誰かが仕掛けないと、世の中、世界は動いて行かない。特にイベント、コンサートなどはプロデューサーという者が必要であり、芝居で演者だけでは舞台が成り立たないように監督的役割がいなくてはならない。我にその才能、才覚があるかはともかく、誰もそうしたことをしない、その企画を立てないならば、やむにやまれず、やるしかないではないか。向いていないと言われようとも。

 このところまだ暑い日もあるけれど、ぐっと涼しくなってきた。陽の暮れるのも早いしずいぶん秋めいて季節が移り変わっていくのを感じる。
政治の世界も同様に、やっと傲岸不遜の安倍政権、盤石の自公政治も終わりが見えて来たと思える。
 これから景気はさらに悪化していく。消費税は上がり生活はさらに苦しくなる。何一つ良いことはない。国民はもう彼らを支持する理由がない。
 だからこそ、野党は共闘し、我々庶民、弱者も孤立するのではなく共闘し助け合い、共生していかねばならない。共に手と手を取り合って、だ。