何故、東京オリンピックは「自粛」しないのか、その声が報じられないのか!?2020年03月08日 12時00分35秒

★ともかく決行!!というのは、かつての敗戦前の大本営発表と同じ

 何であれ、政治の世界というのは、いかに現実をきちん見極め、刻々と変化する情勢であるならばこそ、適切な対応がどれだけ早くできるかが求められているはずだ。

 様々なイベント、お花見に至るまで、あくまで「要請」という名目で自粛せよ、と「中止」「延期」が国を挙げて求められているのに、何故か、今夏の東京オリンピックだけは一向に「中止」という「自粛」の声も動きも報じられない。全く不可思議というほかない。
 誰もがこの新型ウイルス感染拡大騒動が、この先数か月で完全に収まるとは思えないだろう。むろん、そうなればいいなあ、という「期待」はわかる。が、期待と現実はまったく別個のもので、今、3月前半の段階で、終息傾向が見えるどころか、日々国内でまた新たな感染者の報告が全国的に相次いでいるのだから、オリンピックも中止という選択肢も検討せねばならないのではないか。
 これが日本国内だけの話で、他の国は一切関係ないというのならまた話は違う。が、世界中で拡大感染の嵐が吹き荒れ、中国を除いて終息傾向は未だ見えていないのが現状なのだから、他の国からも選手のみならず観客の来日は難しいだろうし、たとえ日本が終息宣言を出したとしてもオリンピックとして成り立つのであろうか。
 ところが、森会長や小池都知事を始め関係者型は、一切中止は今も考えてないと言い張り、粛々と準備は進めるといい続けている。森会長に至っては、先のことはわからないのだから、とお気楽に言い放ってるが、それは誰にとっても無責任ではないか。
 
 かつて、この国は、第二次世界大戦、太平洋戦争で、日本全土壊滅的被害を受けた。東京大空襲の死者だけでもどれほどの数の民間人、一般市民が米軍の空襲で死んだがご存知か。
 そもそも、戦争の常識として、「制空権」がなくなった段階で、もはや敵国に対し「勝てる」ということはありえないのである。
 それを「勝利の日まで」とひたすら国民に耐えること、窮乏を強いて、戦況が日々悪化しているのにも関わらず、きちんと「終戦」に向けての交渉も進めず、本土防衛の要石・沖縄を見捨て、大都市に大規模な空襲、さらに広島、長崎に原爆が落とされてやっと「終戦」としてポツダム宣言受諾、「敗戦」を認めたのだ。

 その間、新聞やラジオ放送などのメディアはひたすら、戦況悪化は報じず、軍の敗走を「戦略的撤退」と言って誤魔化し、いつか必ず日本は勝利する。なぜならば日本は神の国だから、きっとまた「神風が吹く」と国民に信じ込ませ続けた。
 もっと早く、せめて本土上空に敵機である米軍機が襲来できるようになった時点で、敗戦を認め「終戦」への段階的手続きをとるべきであったのだ。それをせずにただひたすら「勝利あるのみ」と頑迷に囚われて、多くの国民の命が失なわれてしまった。

 今回の東京オリンピック2020も、現時点ではきわめて開催は難しいという声が、一部の心あるIOC委員からも出ているし、それが現実であろう。ならば、「そのとき」に備えて、突然中止発表となってあたふた混乱し大騒動に至る事ないよう、様々な手続きや検証は進めておくのが真に正しい政治家のあり方、見識だと思うがどうか。