どんな状況下でも唄え語らえる場を維持していく2020年03月26日 12時16分59秒

★この週末の外出自粛要請を受けて

 状況が日々新たに動き、なかなか遂次ブログでふれることができないでいる。
 が、まず東京五輪延期は当然のことで、このコロナウイルス世界的感染拡大の嵐の最中、今夏に予定通り開催できるとか、開催しようと目論むほうが異常であり、それは無理だというごく当たり前の意見が上がり出してIOCも組織委員会もやむなく「延期」せざる状況を認めることとなった。それにしても遅きに失するではないのか。
 せいぜいWHOがパンデミックだと宣言した段階で、開催不可能は確定的だったはずで、臆面もなくギリシアから火を運んで聖火リレーを始めるセレモニーまで行うとは世界中の笑い物でしかなかった。

 さておき、それが一昨日の話だと思ったら、昨夜は突然小池都知事が重要な会見を行い、東京都の感染者が急速に増えていることを受けて、「感染爆発の重大局面だ」としてこの週末は不要不急の外出、夜間も含めて「自粛」してほしいと都民に要請した。
 そう、この週末は、土曜日28日には、谷保かけこみ亭での「月刊・共謀」コンサートの3月の集いがある。
 さて、どうしたもかと一瞬心は正直なところ心は揺れ動いた。

 それにしても東京五輪は延期の発表の翌日である。突然感染拡大の数字が跳ね上がった。そして「感染拡大の重大局面」だとしてこの週末は「外出自粛要請」である。
 思わず明治に巷ではやった端唄俗謡の『間がいいソング』の「何て間がいいんでしょ」という一節が頭の中を流れた。何かおかしくないか?

 確かに北海道ではその「要請」が効果上げたようで、一時期ほどの爆発的感染は今は収まってきている。
 が、ここ首都東京ではそれが効果あるのだろうか。そもそも北海道は人が少ないし冬の北海道は移動じたい活発ではない。人が少ないから感染源の特定もできたし動きも把握できた。しばらくの間じっと室内で大人しくしていればウイルスの感染拡大には至らなかった。
 ここ東京は、ともかく人が多い。東京に通勤して来る多くの県外都民にも他県の知事と謀って呼び掛けてのことならばともかく、都知事一人がいくら危機を訴えたとしてももはやほとんど意味はなさないのではないかと我は思う。
 むろん、花見シーズンの上野公園や他の花見の名所、または原宿など都心の繁華街に浮かれ気分で人、特に若者たちが出向くのは控えたほうが良いというのは理解できるし、まさに不要不急のことならば、今年は我慢すれば済むことだ。

 で、明後日のかけこみ亭での「共謀」コンサートである。店は開けて予定通りやっているはずだ。
 繰り返し書くが、こんな状況下だからこそ、唄えて語らい集える場は絶対的に必要なのである。だから観客は誰も来ない状況であろうとも我は決行するつもりでいる。たとえ誰一人来ないとしてもたった一人でも唄っているはずだ。誰ががいつか来てくれると信じて。
 むろん、今回それを「不要不急」だと思う方は、出演者であろうと観客であろうと来られなくてまったくかまわない。その判断を百%尊重いたしたい。

 改めてお知らせしておくが、かけこみ亭は都下空間ではあるが、カラオケボックスのようなごく狭い「密室」ではないし換気も常に行っている。さらにお客が「密集」することはこれまでもまずなかったし、今回などは特にそれは絶対にありえない。よって他の人と「密接」に隣り合わせになることはまずない。また感染防止の対応策はできるだけとるようにしておくので、ともかく場は開けておく。

 他の人はどう思うかわからないが、我ら仲間たちにおいては、このコンサートは、決して「不要不急」のことではない。この状況だからこそ開催したいしすべきだと我は考える。
 全てのご批判は我が受け持つが、あくまでも来る人は来るだろうという前提で進めていく。自己責任で来てくださいなんて無責任なことは絶対に言いたくない。
 だいいちコンサートといっても前売りのチケットなどはないし基本「投げ銭制」で、観客の志次第なのである。そもそもここはライブハウスではない。居酒屋のようなスペースに「うた」があるだけのことだ。そのうえで・・・

 昔、はやった懐かしい言葉で言えば「造反有理」だと我は思っている。こんなことで続けてきたことを中止してなるものか。