死者を通して今年2020年を振り返る・①2020年12月29日 10時20分41秒

★元号が変わると前時代の偉大な人たちも消えていく

 これはあまり誰も大きな声で語らないが、この国は、何故か元号が変わるとそれに符合するかごとく、その前の時代に大きな仕事を成した名高い人たちも死んで行く。
 昭和から平成に移ったときも美空ひばりや手塚治虫ら偉大な業績を残した人たちが次々と亡くなったし今回も一時代を築いた芸能関係の著名人が次々と多々亡くなった。※令和元年は中途からで短かったわけだし、今年こそ実質、新元号・令和の一年目と言えるとして。

 もともと元号を変えるということは、かつては大きな災害疫病などが起きて人心が倦み疲れてしまったときの「リセット」だったと聞く。
 つまり禍という過去を断ち切らんがために、人心一新を目的に改元が行われていた。
 それがいつしか天皇の代替わり共に近年は行われるようになっているわけだが、今でも改元というのは、旧い過去のものや人の「リセット」という意味合いをその実強く持っているのではないか。
 合わせて平成時代には起きなかったコロナウイルスの大流行というのも何かそこに深い意味合いがあるような気がするがそれはさておき。言霊の国、日本というのは21世紀でも何か見えない力で人々は動かされているようにも我は思える。

 さて今年も残すは3日となった。今日も晴れて冷え込みは弱く穏やかな年末だ。
 大掃除など何もしていないが、年末のいろいんな支払いなどまず対世間的なことはほぼ済ませつつある。あとは三本脚猫キジ子の支払いを動物病院に完済すれば「お金」のことはひとまず終わる。
 我が責任負う「月刊・共謀コンサート」も無事終了したし、これからその最終的報告を「総括」してアップしていきたいと思うが、このブログにもようやく向き合う時間ができてきた。
 これまで書けなかった今年亡くなられた人たちのことについて、ランダムに振り返ってみたいと思う。

 筒美京平から宅八郎まで、我と共にある時代を共にした人たちを偲びたい。思い出して追悼することだけが彼らに対しできることで残された生者の特権なのだから。