我が人生、三度目の苦難の渦中において2021年09月23日 16時59分52秒

★何が起きているのか、何が起きたのか、ようやく心が落ち着いてきたので。

 まったく恥ずかしく情けない話だが、できるだけ包み隠さず正直に書く。
 また、ブログが前回書いてからずっと空いてしまった。ご心配おかけしたらまずお詫びしたい。
 その続きを書こうと思っていた矢先、予想していない「事件」が起きた。自らの迂闊さと愚かさをひたすら噛みしめ、まさに今も胸が締め付けられる思いがする。世間の人にはなんだ、そんなことか、とまた嗤われるだろうけれども。

 実は、先だって記した、後ろ脚をケガして大手術をした猫が、帰宅後、失踪してしまった。先週の金曜の明け方に気がついたのだから、もう一週間がたとうとしている。が、あちこち探しまわったものの姿は確認できていない。
 まだ通院治療中で、近く体内に入っている、骨を固定してある金属製のピン、人間でいえばボルトを抜く再手術をしなくてはならないだけでなく、患部の感染を抑える抗生剤も当分の間は飲ませ続けないと危ないと医師から言われているのに、自らケージの隙間から「脱走」してしまったのだ。
 その病院で診察受けて、骨折していた部分の骨の部分がかなり腐っていて、一時期は脚一本切断することも検討されたが、医師の努力によって何とか切らずに今現在は様子見という状態で、我が家に返されたのだった。
 一か月間の入院費と手術代で、30万円を超したということも書いたが、その額がかかった猫がいなくなってしまったということよりも、これから先、果たして生きていけるのか、ともかく帰ってきてはくれないかという不安と哀しみ、失意のほうが心を占めている。
 まさに我の過失であった。しかし、どうしてこんな辛く悲しく苦しいことが起きるのだろうか。この事件にも何か意味があるのであろうか。

 このところ、起こることすべては神の愛、神の計らいだと我は自らに言い聞かせていた。その出来事には必ず意味があるはずだと。
 しかし、今はまだこのことは、良いことだなんて絶対に思えない。夜も昼も思うはいなくなったまだ子猫と呼べるほどの小さい猫のことばかりだ。開け放してある猫ドアから自ら自分で帰ってくるのをひたすら待つしかない。

 我はもともと、親譲りの不安神経症があり、不意に何か根拠のない不安に襲われてドキドキ心臓が痛くなる。気になることがあるとあれこれ考えて眠れなくなることも多い。
 が、歳とってさすがに鈍感力もついてきたのと、神の存在を確信してから、もうそれは表に出なくなったと思っていた。
 しかし、今回、猫がいなくなった日から、パニック障害まで起こして、汗がだらだら止まらず、何も食べ物は喉も通らず、自分でもこれが続いたら死ぬな、と不安になった。
 ひたすら水をがぶがぶ飲み、下痢もしたが、幸いにして一日半で、ともかく少しは食欲も戻り今はまだ食は細いが何とか食べられている。
 しかし今も事態は何も解決したわけではないので、子猫の入っていた空のケージを見る都度、胸が苦しくなってくる。日に何度も名前を呼んで、「しんのすけ、しんのすけ、帰っておいで」と猫ドアに向かって呼び掛けている。

 わが生涯の過去二つの試練的出来事は、一番目は、これもまた我が不注意から近所の女児を車で跳ねて脳挫傷となり、一時期は危篤状態で、一週間、腫れた脳を冷やしてまさに奇跡的に一命をとりとめたことだ。
 その一週間もまさにこちらも生きた心持ちせず、不眠で神に祈り続けた。幸いにして後遺症もなく先日その子は、成人式を迎えたらしく振り袖姿を垣間見たのだから、もう十数年が経過したということになる。
 二番目は、いうまでもなくは最愛の母の死であり、今思うと、死そのものは覚悟もしていたからさほど苦難ではないことに気づく。
 何が苦しくつらかったと振り返れば、じょじょに死にゆく姿であり、死の瞬間まで共に暮らせたからそのことには悔いはないが、やはりもっともっと何かできたことがあったはずだし、結果として我の不手際で死なせてしまったという苦い思いである。
 その二つの時も、しばらくの間、見る景色すべてが色を失い、我にとってまったく無意味、無価値となってしまった。外の世界のことは何もかもどうでもよくなってしまった。
 元に戻るまでどれだけ時間がかかったことかもう思い出せない。

 今回はたかが子猫のことである。しかし、数日であったが、やはり同様の感覚に陥った。苦しかった。
 
 今もまだ気持ちは元に戻っていない。今も諦めずにともかく自分できっと帰ってくると信じて待ち続ける気持ちに変わりはない。
 このまま、ブログも何の説明もなく更新しないままだと、こんな我を支えて助けてくれた皆様にも申し訳ない。
 ともかくざっとだが、現況だけお知らせした次第だ。

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