季節はずれの台風一過2012年06月20日 22時51分45秒

★皆さんのところはご無事でしたか。

 6月、梅雨の最中に大きな台風がやってきて、本土に上陸し列島を縦断するなんてちょっと記憶にない。幸いウチの地方では電車が止まったり遅れが出る程度で大きな被害はなかったが、昨晩は不安な気持ちを抱えて犬猫たちと二階の広間で零時過ぎまで起きていた。

 この台風4号、雨は昼過ぎから断続的に時折強く降っていたが、夜になり台風が関東地方に近づくにつれ風も強くなってきた。昨日のぶんのブログ書き終えた頃、10時頃からが一番雨風が強く吹き荒れてその物音に不安というより恐怖を覚えた。

 ウチへ来られた方はおわかりだと思うけれど、大きな観音開きのガラス窓が、東側、南側に二つづつあって、一応洋風の作りだからその窓は米国製のペアガラスだけで当然雨戸など付いていない。だからもし強風で瓦とかトタン板とか飛んできたらたぶん一たまりもない。ガラスは割れてそばにいたら大怪我するだろう。
 昨晩は轟々と音立てて吹き荒れる暴風雨にいったいどうなることかと不安でならなかったが、一晩明ければさほど大したことなかったともうそのときの気持ちは忘れてしまっている。まあじっさい、そのときはどこがピークなのか、これ以上強くなるのかわからないから、予想ができないから恐怖するのである。

 夜になって雨風強くなってから外で雨の中大さわぎしていた黒犬を風呂場でまず水切って体を拭ってから二階へ上げて、これまた気圧の変化でコーフンしていた黒猫も連れてきてNHKラジオiでニュースをつけながら外の様子をうかがっていた。
 ラジオの報道ではちょうどその10時頃、台風は長野県諏訪湖の辺りにいて、後から思うとピークはその頃であった。とてもスピードの早い台風で、次にはもう群馬県高崎の辺りとのことで、しだいに雨風も弱まってきたこともあってほっとした。そして零時を過ぎた頃には外はもう静かになってきてしまい部屋もみょうに暑苦しくなった。
 騒いでいた犬猫も寝たようなので、自分も自室のベッドに行った。窓を開けたらもう雨はやんでいて風も静かになっていた。午後に和歌山のほうに上陸したと思ったらその晩のうちに駆け足で日本を通りすぎたという感じであった。

 今日は落ちた小枝や葉の後始末に午前中は追われたが、台風はこれからも来るわけだし、そのたびに不安な気持ちを抱えて一晩中通り過ぎるのを待つわけにもいかないと考えた。万全の備えでなくても何ら寡の対策は立てないとならない。そしてこうも考えた。

 台風は、うんと大型のが直撃したら恐怖するが、その時間帯を堪えれば必ず通り過ぎていってしまう。そして静かに収まっていく。ある意味、今どこにいてこれからだいたいどう進むかはほぼわかってしまうから御しやすい災害であると言えよう。一方、地震はいつ来るかそもそもわからないし、その規模もその起きている最中しかつかめない。だからまったく全てがわからない。ゆえにとても怖い。パニックにもなろう。

 けっきょく恐怖心というのはいつどうなるかわからない故わからないということが怖いのだと気づく。人は先の予想がつくことは怖くてもたかがしれている。

 今一番何が怖いかって。再稼動する原発とあのフクシマの事故後も今もまだ推進させようと考えられる人の心である。今もまだ反省なく欲望と慢心に満ちた人の心こそ先が見えず恐ろしくてたまらない。