満開の桜の花の下で2016年04月03日 22時27分01秒

★桜の花の下でひたすら眠る夢をみた。

 書くのが辛いとは思わないが、どう書くべきか迷うこともある。

 実は、また母は入院してしまった。昨日2日の土曜日、急患扱いで立川のかかりつけの病院に行き、いろいろ検査の結果そのまま即入院となった。
 まだ退院のメドどころか、これからどうなるのか、この土日ということもあって担当医も不在で全く先行きが見えない。昨日の朝、いや、一昨日の夜の夕食後から胃の不調を訴え、口からは水さえも痛くて飲めなくなったので慌てて昨日の昼に病院に連れて行ったのだ。

 今はっきりしているのは、どうやら肥大した癌が、小腸など他の臓器に転移?だかしてきて癒着を起こしたらしく、まずはその炎症を抑えるため一切口からは飲食物は取らさずひたすら点滴だけで栄養を入れている。幸い当初の痛みは収まったと母は言うが、また元のように口から食事をとれるのか我は不安な気持ちでいる。

 このブログで適宜そうした母の状況は書いてきたので、どこから記すべきか迷いもするが、先に、3月の後半、ずっと熱が出ていたことは書いたかと思う。風邪だと当人も家族も考えていた。
 風邪薬を呑むと、朝は平熱に下がるが、午後になると必ず38度台に上がって来る。で、心配になって、かかりつけの立川の病院の支店的な近くの診療所に行って診断を受けた。
 そして血液採って調べたら、白血球の数値がかなり高いことが判明して、医師からは、体の中のどこかで炎症を起こしているのではないかと言われた。そして抗生剤を出してもらって帰ってきた。それが3月25日の金曜だった。
 その薬を飲みだしたら、熱は下がってきて、迷いもしたが、前からまた予約入れていたこともあり、山梨の北杜市増冨のラジウム温泉の旅館・金泉閣へ、二度目の温泉治療に二泊三日で先月の28日から行ったのだ。

 そこまでは書いた。が、実は、母は向うで体調を崩して、行った日はともかく、翌日の昼頃から胃が痛くなってきて、二日目の晩は食事はとれず、翌朝も何も食べられなくなってしまった。
 お茶ぐらい飲まないと脱水症状になると無理して呑んでたら、30日の朝、吐いてしまったとのことで、迎えに行った我は慌てて東京に連れ帰って来た。現地滞在時間はほぼゼロで、家を出てから戻るまで約3時間という新記録であった。

 その後、家でお粥食べさせたり様子見ていたら、いったんは体調は戻ったのだが、今月に入った金曜の夜、夕食食べてから胃がチクチクすると言い出し、その晩は気持ち悪くて一睡もできず、胃薬飲ませても治らないままで、また吐きそうだと苦しむので、土曜日だったのでかかりつけの立川の総合病院に慌てて連れて行ったのだ。

 幸い休日の急患扱いということで、待たされることも少なく、エコーからCT、レントゲン、血液採って尿検査まで徹底的に調べてもらった。
そしてわかってきたことは、当人は胃が痛いと訴えていた場所は、みぞおちであってそもそも胃ではなく、小腸であって癌が肥大してきたので押されて?癒着を起こしている可能性が高く、腸が腫れて腸閉塞を起こしているとのことであった。
 それで何か食べると腸が動き出して痛み出すから、しばらくは一切口からは何も採らずに腸を休ませることとまずは炎症を沈めることからだと説明を受けた。
 いずれにせよ、今後の治療は土日を挟んでいる間は、担当医もいないので月曜から内科、外科、婦人科の医師皆で相談して決めていくということで、昨晩は母を入院させて帰って来た。

 そして今日、日曜も入院のための日用品などを持って母の病室に行ってきた。幸い、痛みも薬が効いたのか収まって来たし、少しなら水分ならば口からも採れるようになっておならも出たりして腸は動き出して来たらしい。先はまだ見えないがやや安堵した。

 考えてみれば、5年前、いや、母が癌の手術したのが、あの2011年の3.11の直前だったからそのもっと前のこと、最初体の不調を訴え出して来たときも同様に胃や腹が痛くなり、しだいに食べられなくなり、どんどん痩せて来た。
 当初は原因がわからず、あちこち病院や漢方医にかかったが、何の病気か判明せず、もう腹水も溜まりガリガリに痩せてからようやく、卵巣が原発と思われる癌で、大腸が癒着してしまい腸閉塞を起こしていることが確認された。
 そのときもあまりに体力が落ちているので、すぐに外科手術はできずに、しばらくの間は点滴と鼻からチューブ入れて体内の水分を出す処置が行われやや体力がついてきたのでやっと手術で一命をとりとめたのだった。
 今回もまたそのときとほぼ同様の事態となってきたと言えるわけで、先月末に熱が続いて、医者から体のどこかで炎症を起こしていると言われたのも、やはり腸の一部が、腸閉塞を起こしていたからだと今さらながら得心できた。

 ならば山梨の温泉に行くどころではなかったとも考えるが、抗生剤で熱も下がっていたのだから、おそらくはどっちにせよ今回のような事態が起きない限り医者にはかからなかったかもしれないわけで、これはこれで仕方なかったかとも思える。向うで体調崩すのは想定外だったが、少しでも温泉に浸かれたのは幸いだったわけで、今回は急患扱いで行って、あれこれ徹底的に検査してもらったから事態の深刻さが判明したわけでもあり、これもまた良い方向に考えたいと思っている。

 ただ今回の件で学んだことは、体の全て異常なことには必ず何か原因があるわけで、特に癌患者にとっての発熱は、単なる風邪だとか考える前に、徹底的に検査すべきだということだ。熱が上がるというとは、風邪のそれもあるけれど、たいていは体内で炎症を起こしているからだと疑ってかからねばならないのである。

 母の容体と状況については良いことも悪いことも遂次記していくつもりでいる。勝手なお願いだが、神を信ずる方は共に祈って頂ければと願う。我もまた貴方の安寧を心から祈ろう。どこかに共に祈ってくれる方がいると思うことが今は救いである。心が安らぐ。

 そんなことを考えながら今日の午後は母の病院から戻って昼食後はひたすら泥のように眠った。先だって五日市街道の玉川上水沿いから、千鳥ヶ淵も含めて、東京じゅうの桜の名所を車で走り回ったからか、満開の桜の花の下にいる夢をみた。その桜の花に埋もれて眠っているような夢であった。

コメント

_ サクラブルー ― 2016/04/05 02時49分44秒

香るような良い夢。どうぞお母様の天命が全うされますように。ご快癒をお祈りしております。

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