山梨で古民家修復のため土壁塗り体験の話・22019年06月11日 22時54分14秒

「なかや」の裏側。建物北側の外壁を今回塗った。
★外壁の「土しっくい壁」は、生石灰がキモであった。

 さて、そもそも「土塗り壁」に興味や関心のない方には、まったく無関係な話であるので、できるだけ手短めに。

 というわけで、我、マス坊は、以前から昔ながらの土壁、漆喰壁に関心を強く持っていた。
 で、その古民家修復のために塗り壁体験の機会があると知ってなにはさておき連絡とって申し込んだ。この6月6~7日の土日、場所は山梨県内同じ市町内である。まあ、近いと言えば近い。
 が、土曜日は着いたのがもう夜で、積んできた古本など荷物だけは何とか下ろして、翌朝9時すぎには、現地、須玉町下津金の農家民宿「なかや」さんに到着した。が、あいにくの小雨で何か山里はうすら寒い。
 今回は、昨年に続き二回目の壁塗り作業とのことで、前回は正面入り口側をやって、今年は裏側の壁面を塗り直していた。
 前日の土曜日は晴れて作業も進んだようで、既に一回下地が塗られている。そして、簡易テントの下では、舟と呼ばれる大きなトレイの中で、今日塗る分の塗り壁ベースづくりが始められていた。
 
 材料は、ここの家の庭先から掘りだした粘土質の赤土と、砂が同量で、まずそれをクワでよく混ぜ合わせたところに、生石灰を数割加え水を入れてよくかき回す。
 すると、化学反応が起こり発熱してくる。さらにそこに「わらすさ」、つまり数センチに切った稲わらを足して、さらによく練って少し寝かせる。これで塗るための「壁土」は完成となる。
 それをこて板に乗せて、金ゴテで壁面に15ミリほどの厚さに塗り付けていく。

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