こんな状況だから今こそ音楽の力、うたの力を信じたい2020年04月20日 09時22分03秒

奥主榮(左)と太田三造
★「音楽」は今こそ求められている。

 先が見えない閉塞状況が続いている。それは日本だけでなく世界中どこでも誰にとっても。
 このウイルス禍、いつになったら収束するのか、先の見えない息苦しさの中に多くの人が悩み困惑している。
 我はライブイベントなどの音楽企画に関わってきたものとして、こんな状況の今だからこそ、音楽のある場、音楽活動の場は絶対的に必要だと確信しこれまでも拙ブログで訴えてきた。

 むろんそれは問題の「三密」の場となる可能性が高く、感染拡大防止の視点からみれば、まさに自粛自制すべきことなのだと理解している。
 が、大きなライブハウスでの観客が押し合いへし合いする過密なライブでない限り、客同士、ステージとも一定の間隔をとって消毒も徹底したうえで感染防止の対策をきちんととれば、朝の通勤電車の中と比べてもそのリスクは少ないはずだし、ともかく今はそうした接触の機会を極力減らす我慢のときだということは認めたうえで、音楽の場、うたの場は維持、確保していきたいとずっと訴えてきた。
 むろんリスク覚悟で来てくれとか、あくまでも自己責任で、などとバカな野暮なことは言わない。
 出る側も観る側も、自らにとって、不要不急以外の必然性というか、「やむにやまれぬもの」があるならば、そのときそこに場は開いておく必要があろう。
 今、ライブで唄いたい人、そしてライブに音楽が聴きたい、求める人たちがいるならば、それに応えたいと我は考える。

 我が関わり企画した『月刊共謀コンサート』、4月の回は、この26日の日曜に開催の予定であった。「詩とフォークソングの共謀」と題して、詩人とシンガーのお名前も既に早くから発表、告知して来た。
 だが、このウイルス感染拡大の猛威と緊急事態宣言下である。多くのイベント、店舗が休止・休業を余儀なくされた。では、さてどうしたものか。まずは我の迷える気持ちを出演者をはじめ関係者方に広く伝えてご意見を仰いだ。
 有難くもその出演者予定者の多くからは、今回も変わらずに「出演する」という返答を頂いた。ならばそのまま「今月も自粛はしないで、粛々と開催決行!!」と世に発表して当日に向けて進めば良いわけだが、やはり企画責任者としてそうして良いのか!?という迷いも強くあった。

 ミュージシャンというのは、基本受けたオファーは、自らはキャンセルしないはずだし、よほどの事情がない限りできないものだ。よほどの体調不良とか出られない突発的事故など起きない限りは。
 それは信頼関係の問題でもあるし、歌い手としての矜持であり、プロならばごく当然のことだ。長く活動されているベテランはなおのこと。
 我は、当初からこのコンサートは、何があろうと、場としての店側、かけこみ亭が開いている限り、どのような状況下でも、たとえ出る側も来る側も皆無だとしても絶対「開催」すると公言しそこに拘ってきた。
 だが、それ故に今回だけは、出演者たちにもそれを押しつけて、既に告知発表しているのだから、出演は当然だと「強制」できないだろうし、「要請」でもすべきではないと思い至った。なにしろこんな大変な事態となって広く自粛ムードの最中なのである。感染拡大を思えば出る側だって命がけだろう。家でじっとしていたいというのが本心の方もいるかもしれない。
 さらに予定通りに開催した場合、どこそこの愛国的意識の高いネットユーザーにでも知られたら、出演した人たちにまで何かしらの迷惑や圧力がかかるかもしれない。日本社会は常に同調圧力が強く、法的に問題なくても集団の行動に与しないものは、昔から村八分として排斥する傾向が強い。我がことはともかく、他者にそうした「ご迷惑」のかかることを何より大いに危惧した。

 夜もあれこれ悪夢見るほど迷いに迷ったが、先日お知らせしたように、4/26日に開催を予定していた「共謀コンサート4月の回」、今回は「自粛」するとして、告知・発表し、当日は、都側の要請どおりに営業時間を短縮したうえで、開演時間を早めて、『詩朗読とフォークソングの集まり』として粛々内内にやることにした。
 
 以下詳細です。

★「月刊共謀コンサート4月の回」改め『詩朗読とフォークソングの集まり』@谷保かけこみ亭

・出演/奥主榮(詩人) 太田三造 ペピータ 他出演者未確定。 司会進行/マスダ昭哲 ※当日の出演者についてはお問い合わせください。また今回も飛び入り可能です。前日までにマスダに連絡を。

・開演時間 4/26日(日) 午後3時半~午後7時頃 午後8時閉店予定

・参加費/投げ銭制+ワンドリンクORワンフード ※夜7時以降アルコール類は提供されません。

・当日は店内が込み合うなど、もしも人と人との間隔が密になりそうと判断された場合は入場制限も予定してます。来られる方はお早めに。

★企画及び全責任者/マスダ昭哲 問:090-8175-8479