コロナ禍(下)時代の世相をうたにしてみた2020年09月17日 23時53分51秒

★二人の恋はアフターコロナ

 というわけで、まずは替え歌をいくつか作ってみた。
 が、我もフォークシンガーのはしくれ、として(先日、東中野じみへんで太田さんの前座でデビューした)、やはりきちんとオリジナル曲をつくりたいと考えた。
 で、ともかくつくってみたのは、コロナ感染拡大下、夜の街で出会った若い男女の切ない恋の物語をうたにしてみた。当然流行りの言葉もいくつか入れて。

 題して『二人の恋はアフターコロナ』※完成版     詞/マス坊 曲/太田三造、マス坊


 夜の街で 出会った二人
 会ったとたんに魅かれ合う     
 もっと近しい仲になりたい
 けれど二人の間にはコロナウィルスがある

 もっとそばに近づきたい 
 吐息がかかるほどに
 そしていっしょに甘い夜を     
 二人で同じ夢を見よう

 でもダメね ダメね それはダメ
 濃厚接触だから
 愛し合いたい でも愛し合えない ソーシャルディスタンス
 二人の恋は アフターコロナ


 おしゃれなラウンジで二人 見つめ合い
 愛のカクテル 交わしたい
 夜が更けるまで肩寄せ合いたい
 だけどお店は今は時短営業中
 
 もっとそばに近づきたい
 吐息がかかるほどに
そしていっしょに甘い夜を
二人で同じ夢を見よう

でもダメね ダメね それはダメ
 飛沫感染しちゃうから
 会いに行きたい でも会いに行けない ステイホーム
 二人の恋は アフターコロナ
 二人の恋は アフターコロナ

※曲も詞とほぼ同時にすらすらできた。
 我が思い描いたメロディーは、ラテンのリズムのムード歌謡で、ロス・プリモスとか、そういう歌謡グルーブが、女性シンガーも入れて、歌詞も男女交互にデュエット出来るように書いてみた。
 いちばん近いイメージとしては、おっさん歌謡バンド『ペーソス』が唄うようなものを思い描いてじっさいそんな感じにできた。

 が、ダメですね。リズムもアレンジもコーラスも全て頭の中にはできているのに、自分ではギターでそれをきちんと表現できない。今はやりのDTMの技術をマスターすれば、たぶんある程度は自分のイメージ通りのものを世に示せるとは思うけど、そんな技量はないし、拙いギター1本と我の「うた」では今はとてもそれをカタチにできやしない。
 いっそ、寒空はだか師匠のように、ギターも伴奏も一切排して口だけで演ろうかと思ったが、そうなるとフォークシンガーではなく演芸の域になりそうで今もどうしたものか思案中だ。

 で、その詞を先達のベテランフォークシンガー太田三造さんに送ったら、さっそく彼が親しみやすく明るいメロディーをつけてすぐさま唄ってくれた。なかなかいい曲だと一聴してすぐ思った。
 そして、同時に『受験生ブルース』を当初の暗いメロディーから、高石友也氏によって明るいメロディに作り替えられた中川五郎少年の気持ちはこんな感じかも、とも思った。

 さておき、せっかくできた曲だ。できればこれからもコロナが収束したとしても機会あらば彼と共に唄っていきたいと思ってる。そして願わくば、我は我の作ったメロディーの版も、きちんとムード歌謡としてペーソスのようにシミジミと切なく唄ってみたいと今も願う。
 何であれ、そもそも思い通りに作れないことより、思い通りに作れて既に頭に思い描いていることが、きちんとカタチにできないこと、自分では表現できないことこそ真に辛いと今回も今さらながら思い至った。

 そう、我の作ったうたは、京都の詩人・有馬敲氏の詩に曲を付けた『広島のクスノキ』もそうだが、常に誰からも皮肉交じりによく言われるのは、複雑かつ難しすぎるのである。情けないことに作った当人ですら上手く歌えなかったりきちんと演奏できないのだ。
 じっさい頭の中ではどの曲もフルオーケストラの伴奏で、あたかも筒美京平のかつてのアイドル歌謡のごとく女性コーラスまでアレンジできている。が、それは頭の中だけのことで、小中の音楽授業の劣等生だった我は譜面すら読めず書けないのである。
 今さらだが、がんばって受験勉強して、どこそこの音大に入って基礎から音楽教育を学び直すか。

 いや、冗談抜きで、もう少し今の状況と事情が一段落したら、近くのピアノ教室に通い、まずは譜面が読めるようになりたいと思ってる。でないと、かんたなスコアさえ他のミュージシャンに示せない。言葉では、ここをこうして云々と他者に伝えられないのだから。
 そう、音楽は文字にできないものだ。文章ならばいくらでも思い通りに拙くともカタチにできるのに。

★お断り―――
 ここで載せた歌詞は、マスダバージョンのもので、太田三造が唄う、彼がつけたメロディのものは歌詞がビミョーに異なります。
 ちなみにそれは次回9/26の共謀コンサートでコーラスも含めた完成版として唄う予定ですので、「配信」できたらぜひお聴きください。名曲です。また、このうたは誰でも唄ってかまいません。ただし作詞作曲の権利、全責任は当方にあります。

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