「共謀コンサート」9月号、有観客で盛況のうちに終了す2020年09月27日 10時50分43秒

★9月とは思えぬ旗寒い小雨のそぼふる晩に

 新型コロナはじょじょに収まってきているかはともかく、様々な自粛や規制は取り払われる流れは進み、GO Toキャンペーンやらも次々打ち出され各地の街には人出が回復してきているようだ。
 そしてようやくイベント、コンサートも感染防止対策を徹底してという条件の元、しだいに元の形態、ノーマルな頃に戻りつつある。
 コンサートというイベントを企画する側としてもまだまだ気を配ることはいくらでもあるが、無観客ならぬ、観客を入れてのライブが再び開催できる喜びは大きい。やれやれという気持ちだ。

 昨日の谷保かけこみ亭での「月刊・共謀コンサート」も事前に参加連絡のあった3名の観客が来られて、先月・前回の1名から「盛況」の流れにある。
 このまま、かつてのように観覧希望者はどなたでもふらっと参加できて、客数の上限も取り払われ誰でも自由に出入りできる日がいつ戻るかわからないが、ようやく元に戻りつつある実感を昨晩は得た。

 コンサートじたいは、素晴らしいシンガー、ミュージシャンたちの熱演で、観客を前に盛り上がったのだけど、個人的には毎度不手際失態ばかりで、今の気持ちはやや鬱々としている。
 帰ってからまたつい深酒をし、頭痛する宿酔気味で真夜中に起きて、水道の水をガブガブ飲んだ。それから再度寝直したが、枕元で子猫たちが大騒ぎしたりしてたこともあってなかなか寝付けず、朝になってからやっと再び熟睡した。
 寝坊して10時過ぎやっと起きたら、頭痛は収まり頭はいっきりしているが、やはりまたもや自分のダメさの味、苦さは今も舌に心に残っている。今それを再度噛みしめながらこれを記す。

 コンサートは、我の場合、事前に出演者の登場する順番を綿密に考えに考え、最良の「流れ」をつくり、観客に提供していく。それはフォークソングのコンサートでもある意味、ショービジネスであり、出る側にとっても観る側にとっても最良のもの、結果として最良になるものを提供しなければならないと考えるからだ。ただシンガーを集めたというだけではコンサートにはならない。
 昨日もこのところレギュラー化している演者の皆さんに加えて、山口敦子という希代のボーカリストが参加されて、彼女中心に「ショー」の流れ=進行は練りに練って考案されるべきであった。

 しかし、「生配信」をコンサート内に取り入れ、その1時間枠の中の「流れ」もまた考えねばならず、しかも今回はシンガーのお一人が仕事で遅れるるという事前連絡もあったが「変更」ができたため、何も進行が決められない中で当日を迎えた。
 決めてあるのは、今回は生配信は初めての彼女をその枠内でしっかり流すということだけで、他はどうするか現場の状況見というスタンスで臨むしかない。

 が、ライブは水物であり、しかもうたは長短あるものだから、じっさいに演ってみないと時間はよめないし、想定はどんどん現場で時間と共に次々変えざる得なくなる。
 そのことで、毎度ながらも我は失態と判断の迷走を繰り返してシンガーの皆さんにご迷惑をずいぶんおかけしてしまった。中でも館野公一、太田三造の両氏に特に。長い付き合いの友人だからこそつい勝手なことばかり言って振り回してしまったことに。

 まったくダメだなあと今もつくづく思う。情けない限りだ。いつもは終えると、ともかく終えられた満足感と脳内に残滓のように残る良い音楽の余韻で、甘い夢を期待し深く眠ることができるのに今回はさまに夢見が悪かった。
 反省しきりである。過ぎたことだが、仕方ないとは思えない。

 元より、我のダメさ、愚かさは持って生まれた先天的なことだから血肉となって自分が生きている証であり、レーゾンディテール、「存在理由」だから、もう今さら何も悔いも悩みもしないのだが、そのことで他者を巻き込みご迷惑をかけるのは、また別問題でまったくもって申し訳ない。
 「共謀コンサート」も残すはあと年内三か月、つまり3回となった。おそらくより観客を多くお招きして開催できるはずだ。
 次回も含めてまだ誰に出て頂くか何も決まっていないが、今回のような現場で本番中の失態・迷走を繰り返してはならぬと今強く決意、自戒している。

 コンサート自体は我の出ている部分以外は全て皆さん良い、しっかりした歌声、演奏をきちんと示してくれた。有難く今ここで改めて感謝申したい。
 中でも山口敦子さんの静謐な歌声は、雨のそぼ降る肌寒い秋の夜にマッチした、しみじみとした心洗われる思いをその場の誰にももたらしたと思う。
 彼女こそ、今は亡きのみ亭やっちゃんが我に繋ぎ残してくれた方だ。これからもしっかり応援し良い企画を立てて行きたい。一人でも多くの人に彼女の歌声を届けたい。それこそが亡き人の思いに報いることであり、我にできることだと信じたい。

 昨晩の様子は、一両日内に画像でアップしていくが、当日の模様は生配信した約一時間分はかけこみ亭のHP、フェイスブックより観ることができると付記しておく。我は今自らを見直す勇気がない。間違いなく落ち込むから。