どこまで続くコロナ禍ぞ~専業ミュージシャンの苦境を憂う2021年04月28日 19時46分12秒

★豊田勇造ライブ@宮沢さん宅4/26日

 明治の代に、漫筆家斉藤緑雨は、いみじくも「筆は一本、箸は二本」と喝破していたが、いつの時代でも芸術というものは食えないもので、文学にしろ絵画にしろ、そして音楽にせよ、それを趣味とするならともかく、生業としてそれだけで食って行くことは難しいのは言うまでもない。※斉藤緑雨(さいとうりょくう)の言わんとするところは、食べるための箸は二本必要なのに、筆は1本しかないのだから、そもそも文学などで生活が出来るはずがない、という意味。
 昨年来のコロナウィルス感染拡大・蔓延により、今もまたまた「緊急事態宣言」下である。

 国民が上からの要請に従わないからいけないと我ら民に責任転嫁する以前に、菅政権や都や府、各県知事など為政者の施策が本当に効果があったのか、何度でも繰り返される感染拡大の波を見る限りまず問われるべきと考えるが、それはさておき。
 感染者がさらに増え続け医療が崩壊し死者がとれだけ増えようと、どんな状況であろうとも、まるでGHQバッハ会長の命令には抗えないから東京五輪は開催すると言うのだから、まさに狂気の沙汰である。自国民の命と健康よりもオリンピックというスポーツのお祭が優先される国って!?噴飯モノであろう。そんな政権を支持し五輪開催を心待ちにする人はそれはそれで見識だと呆れつつもカンシンするしかない。
 ともあれ、東京五輪開催ありき故、民には今もまた様々な自粛しろという「要請」という名の「強制」が政府や都から出されている。
 正直我はうんざりだ。もういい加減にしろと言いたい。

 このコロナ感染拡大と「自粛の嵐」で様々な業種が多大な影響を受けて企業や店舗ならば売り上げが減少し、結果として職を失う人も増え続けいる。収入も減少し住まい自体失う人も多いと聞く。
 ※医療従事者のご苦労と負担は今回あえてふれない。

 マスク業者?とかコロナ禍で儲かっている人も少しはいるのかと思いもするが、多くの国民がさまざまな不便と収入の減少、生活の困窮に悩み苦しんでいるものと我は想像する。
 じっさいこの我の古本稼業も、本などは、そもそも実用書以外、不要不急の傾向が強いものだから、特定給付金が出た頃はともかくも最近では注文がばったり途絶えている。たまにあったとしてもごく安い価格のものしか動かない。

 そして今いちばん我が気になるのは、観光業、居酒屋などもだが、音楽、イベント関連のライブハウスのような店舗や企業とミュージシャンやスタッフなど関係者たちのことだ。
 アルコールなどを提供するそうしたライブハウスは、軒並み「休業」要請が出たため、営業は「臨時休業」するしかない。
 スズメの涙ほどでもそれに対して協力金が出るならまだしも、ライブに出演する予定のミュージシャン、シンガーはどうであろう。彼に何らかの補償があるのか。

 店ならば前年度の売り上げなどにより、一定の額が算出もでるのかもしれないが、ミュージシャン、それもフリーランスの人はどうなのだろう。
 何らかの申請しお金が出たという話は寡聞にして訊いたことはないし、そもそもシンガー、ミュージシャンでそれだけで喰っている人、喰っていけていた人はどれほどいるのだろうか。
 我が知己を得たシンガーたちの多くは、専業ミュージシャンと言うべき人は数えるほどしかいない。

 専業というのは正しいかわからないが、うたや音楽活動以外に、大概の人は、別の「本業」を持っている。たとえば、介護ヘルパーや交通整理の誘導員であったりして、別に「定収」があってこそ、収入が不安定な音楽活動が成り立つわけである。
 しかしごく少ないが、音楽活動だけ、つまりシンガーならば、コンサート活動や自らのCD、物販の売り上げだけで、とにもかくにも生活している人たちも確かにいる。
 それは彼には熱烈なファンや支援者がいるということであり、つまるところ音楽だけで生活できる人気があるという証でもある。
 そうした人気ミュージシャン、シンガーの筆頭が、我らが豊田勇造であることは誰も異論はないだろう。

 しかし、このコロナウィルス感染拡大によって彼だけでなく専業のミュージシャンたちは、そうしたライブツアーそのものが困難となり、場としてのお店の休業要請、時短と客席数削減により大きなダメージを受け、専業ミュージシャンゆえ苦境に陥っているというのは広く知るところであった。
 ※この回、長くなってきたのでもう一回だけ続きます。

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