夢と希望の灯は絶やさずに2022年01月05日 09時41分33秒

★絶望こそが死に至る道だからこそ

 新年も三が日が過ぎ、早や5日となった。
 何から書くべきか迷うが、新年早々これから毎日(猫の)病院通いが続くことになった。いやはや、情けないことに今年もまた波乱と試練の幕開けである。※詳しいことは後で記す。

 何で、だ!? とか、当然憂鬱気分にもなったが、いまは、気を取り直してまずは今できることにきちんと向き合っていこうと思う。
 そう、神から差し出される盃は苦くとも感謝の気持ちを込めて飲み干すしかない。

 昔、子供の頃、東京ぼん太という芸人がいた。ご存じの方はもうかなり年配の人だと思う。
 今から思うと、何であんなに人気が一時期でもあったのか、不思議に思うが、トレードマークの唐草模様の風呂敷を首から下げて、訛りある栃木弁で、「夢もチボー(希望)もないね」とギャグ?を口にするだけで観客には大受けした。
 漫談家というのか、大した芸は何か一つでもあったのか思い出せない。ただ、彼が主演の「いなかっぺ」シリーズなどいくつも映画があるのだから、その人気は一時期確かにすごかったのは間違いない。
 要するに風呂敷包み一つで上京してきた田舎者キャラで売り出した人で、晩年の不遇や最後に見たステージのことなど我にとって忘れがたい芸人さんの一人だ。ちなみにいま、芸風として今一番近いのは、同じ栃木弁のつぶやきシロー氏ではなかろうか。

 このところ、彼の口癖というのか、一発ギャグである「夢とチボー」ならぬ夢と希望についてよく考えている。
 人はどんな苦難のときにおいても、夢と希望は絶対に失ってはならないのだと思う。このところ自らに言い聞かせている。萎え挫けそうな弱い心に。
 
 芸人ではないが、やはり忘れがたき才人、バラエティ番組の巨魁大橋巨泉氏も晩年は大病を繰り返しやせ衰えて先年亡くなられた。いま、手元に資料がないので詳しいことはわからないが、死に至る一番の原因は、かかった医師の心無い言葉だったと奥様が繰り返しあちこちで語り書き記していたと記憶する。
 彼自身は、がんばってその病を手術だか治療法で克服しようと思っていたのに、その医師はもう処置なしだとか手遅れでどうしようもない、というようなことを彼に伝えたため、巨泉氏はみるみる意気消沈してしまい生きる気力をなくして死んでしまったと奥さんは憤っていた。

 医者というのは、患者に事実や状態・状況をきちんとリアルに伝えることも大切だとは思うが、何より患者側の立場に立ち、生きる意欲を盛り立てるように接するべきではなかろうか。※医師は死に慣れてしまい鈍感だから、平気でそういうことを言う人も多々いる。
 無理して嘘をつけとは言わないが、患者に夢と希望を与える、励ましの言葉はあるはずで、巨泉氏にもそうした言葉が届けば、その病気は治らずともあと数年は生きながらえていたはずだと我は思う。
 絶望こそ死に至る病だと今も昔も古今の哲人は記している。

 先のことを新年早々つい考えてしまうと、父のことも猫のこともこの家のことも暗澹な気分になってくるが、いったいどうしたものか、どうなるのかと先行きをあれこれ不安に思い煩うよりもある程度のスパンで成すべき目標・課題を立てて、その日ごとの課題を一つ一つ片づけていく。
 悩むよりも考えること、そして行動することだと三輪さんも語っているではないか。
 実はあれこれあって掘りごたつの再設置はまだできていなく、父はそれもあって昨夜から一日早く温かい介護施設にお泊りに行ってもらった。
 戻るのは、金曜の夕方だから、それまでにコタツ設置終えておく。
 それと、父と我の年賀状も今年こそは遅ればせながら届いた分の返信として作るつもりでいる。

 これから動物病院に三本足の猫、キジ子を連れて行く。残っていた脚に障害が出てきて、歩けなくなってしまったのだ。無理して一本足で動き回っていたため、付け根の関節がボロボロだとレントゲンの画像示された。
 治療法などはないのか今まだはっきりしていないが、ともかく気休めに朝晩サプリメントを飲ませて、一日一回患部にレーザーを照射することになった。
 泣きたいような気分にもなるが、新年に涙はふさわしくない。ともかくできることを日々やっていくだけだ。