ともかくまず「思い」を言葉にして、「うた」にして「外」に2022年03月15日 14時05分32秒

訳:プロパガンダを信じないでください。あなたはだまされている。戦争反対!!
★今こそ、歌い手やクリエーターたち、創造者の想像力と行動力が試されている。

 権力者は安全な宮殿の中で、万全の守りの中にあってただ命令を下し、良い思い通りの情報が入ってくることを心待ちにしている。
 そして戦争当時者国の国民、一般市民は、攻撃をしかけた側も受けた側も同様に、様々な苦難と混乱と不安のただ中にある。そう、苦しむのはいつも一般市民たちなのだ。

 その紛争地から遠く離れた国となると、メディアから流れてくる被災国の悲惨な映像や情報を眺め心痛めつつも、あくまでも対岸の火事として、ガソリンがこれ以上高くなると困るなあ、とか、ウニやいくら、サーモンは気軽に食べられなくなるのでは、とか身近なことを心配している。
 国連事務総長は、核戦争も起こり得る最大の危機として「警告」を発しているけれど、そんな恐れはどこ吹く風、我々はのんびりと春の陽射しの中、遠く離れた地域での戦争に対して、ヒトゴト、他人事として、関心は持ちつつも傍観者でいられる。

 思うのだが、今こそ、これまで様々な思いや怒り、悲しみ、愛や失恋、別れの悲しみも含めて、人生の折々を言葉にして「うた」としてうたったり、詩や小説、あるいは絵画のようなものにして現わしてきた創造者、クリエーターたちは、今だからこそ、この地球規模の戦争という「人類の危機」に対して、もっと言葉を発するべきではないのか。

 どのような理由や理屈があろうとも大国、強国が一方的に力により、核兵器の使用もちらつかせて他国に侵攻、その政権転覆を謀ることは、言語道断であり許すことも受容れることも絶対にできない。
 一たび、そんな非道を看過してしまえば、この日本も同様の事態に陥るかはともかく、戦争による民間人も含めた大量殺人は、合法ということを人類は認めたこととなってしまう。
 武力を持つ者が、その武力で他者、他国を従わせ支配下に置くことは、人類が何度となく悲惨な戦争を体験して否定してきたはずのことだ。なのに大国は何故に何度でも過ちを繰り返すのか。

 「人道」という言葉がある。人の道は確かにあって、その道を踏み外してしまうのは、鬼畜だとされる。
 いや、動物たちでさえ食料や縄張り確保等、自らの命を守る以外、他の動物を見境もなく殺しはしない。
 戦争というのは、人間だからこそ起こす、欲望が引き起こす人間同士の殺し合いであり、何より卑劣だと思うのは、支配者は自らは安全な立場で、兵士たちに殺し合いを命じていることだ。
 たくさんの兵器を持つ者、持つ国家が安全で安心というならば、永久に軍拡競争は続くだろう。
 力には力、核兵器には核兵器で対抗を、という発想を続けている限り、戦争は永久になくなりはしないし、地球は破滅にまっしぐらに突き進む。
 いまこそ古臭いと笑われようとも、日本国憲法の理念、武器を放棄し不戦を誓う九条の理念こそが意味と価値を持つ。

 そんなこと言ったって理想論に過ぎず、じっさいに他国が攻めてきたらどうするんだ、という声は常にある。そう、銃には銃をとって立ち上がれ、とことん抵抗せよ、と。安全保障のため武器をしっかり備え蓄えておけ、核兵器も持つべきだ、と。
 じっさいに我も敵対する相手に襲われたらば抵抗し、殺されまいと相手を逆に殺すかもしれない。
 とてもアウシュビッツの聖人コルベ神父のように、自ら申し出て死を受容することなどできやしない。

 しかし・・・
 ナザレのイエスは、弟子のユダの密告により、捕縛されゴルゴダの丘で十字架にかけられた。
 その逮捕される際に、弟子のひとり、後に教会の礎となるペテロは抗い、手下の一人の耳を剣で切り落とした。
 しかし、イエスはそれをやめさせ、こう言ってその耳を癒したと聖書には記されている。
 「剣(つるぎ)をさやに収めなさい。剣をとるものは皆、剣で滅びる」と。

 つまるところ、殺し合い、争い傷つけあいを続けている限り、一時的には勝利したとしても恨みや憎しみは相手側に残り、報復はまた必ず起こるのである。今も韓国、朝鮮の人たちが日本に対して持つ悪感情は、戦時中に日本国と日本人が彼らにしたことに由来する。
 同時多発テロによりアメリカが起こした「正義の戦争」も結果として、アフガニスタンやイラクの国家を破壊し多くの地域の国土を荒廃させ沢山の一般人の命を奪い、テロリストを増殖させ今も米国や西側世界は、報復テロに脅えている。

 だからこそ、コルベ神父のようにはなれない我は、イエスの言葉と憲法九条を胸に抱き耳を傾けなければならないと心から思い祈り誓う。

 剣をとるものは皆、剣で滅びる。戦争では平和はつくれない。戦争はすべてを破滅させてしまうだけだ、と。

 ウクライナだけでなく、ロシア国内の反戦を願う、勇気ある人たちとも連帯を!!

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