2022年夏の参院選の結果について思う・序2022年07月11日 01時07分51秒

★まだ最終的にすべて議席は確定していないが

 いま、投票日10日の日付も変わり、深夜の1時過ぎ。
 まだいくつか確定していない選挙区も残っているが、ほぼ大勢は見えてきた。
 結果は、一言で言うと、自民の圧勝、維新躍進、立憲、国民惨敗というところではないか。
 共産も議席を減らしたが、東京では議席維持したし、我の予想よりは健闘したと思える。正直、東京は当選できたとしても最下位か、れいわと最後まで争うと確信していたから。
 そのれいわの代表、山本太郎も最下位ながらも当選できたし、結果として我の当初に予想した、東京の維新は当選間違いない、が外れて嬉しい誤算でいる。
 そう、その維新は大方の予想通りに議席倍増する躍進はしたが、選挙区では全国的に当選一歩までかなり肉薄、善戦はしたものの、大阪など地元以外では議席獲得までは至らなかった。
 そして、沖縄もまさに薄氷踏む接戦であったが、何とか最後の最期に当確の方が出て、心より安堵した。このところの情勢ではもう今回こそ、議席失うことも予想されていたから。

 全体としては、ほぼ我の予想した通りの結果であり、もっともっと最悪のケースも有り得たはずだから、これでも善戦したと評したい。
 改憲勢力はさらに増えたけれども、サヨク陣営はぎりぎり踏みとどまったのではないか。
 ただ、今もまだ比例で当確が出ない社民党は果たして議席を維持できるか、大いに気になるところだが。
 思うに、この自民の圧勝は、安倍前首相の非業の死に対する、弔い合戦として、お悔やみ票もかなりあるからではないか。維新がもう一つ伸び悩んだのは、本来は維新に向かうはずの保守的浮動票、自民批判票が、安倍氏死亡のテロ事件でまた自民に戻ったような気がしている。
 この参院選挙で、日本のサヨクは予想通りかなり減ってしまった。しかし、残るべき人たちは当選し存在を示すことができたと思える。
 一方、国民民主の惨敗は、まさに自業自得であり、建設的野党と自称して与党を補完する中道政党は、公明党だけで十分だと、その存在意義が問われた結果だと思える。
 さらに言えば、立憲は、何で広く国民の支持が得られないのか、信頼され政治を託されないか、真に自ら反省し深く自己検証すべきであろう。野党共闘せずに、どうして強大な自民党に対抗できるのか。
 大国ロシアに対峙してのNATOのように、小さき弱き者たち、少数派は、集まり共に手を携え協力して、大きなもの立ち向かう以外に生き残る術はない。
 野党連合の政権構想とか政策実現以前に、まずは、巨大与党自公を選挙の都度、少しでも減らしていき奢れる彼らに脅威を与えていくことからだ。
 野党とは一体何か、何のために存在しているのか、政権構想とかうんと先の夢物語を語る以前に、政権批判の声の受け皿としてまず存在感を示していけ。
 誰もが、自公政権を熱く熱烈に支持しているわけでも憲法改正を末期にしてくれなどと望んではいない。
 この物価高にしろ、本来野党が増えさえすれば、与党は重い腰を上げざる得なくなるはずだった。
 しかし、結果として国民はまたしても与党、岸田政権を信託してしまった。よってこれからもますます物価高と収入の減少は続く。そして軍事費が増えれば、本来国民の生活と健康を守るための予算はそのぶん必ずさらに削られていく。

 だからこそ、野党、サヨク陣営は結束して、まずその国民の苦しむ声の受け皿にならねばならない。政治とは、選挙とはそのためにある。※よく共産党とは一緒にやれないと言う声が野党議員からも聞こえてくるが、ならばいったい誰のために、何のために政治をやっているのだろうか。自公政治で苦しむ国民のことは二の次なのかと問いたい。
与党がどれだけ増えたとしてもこの国は何も変わらないしちっとも良くはならない。そのことを国民は近く実感していくことだろう。
 若者よ、政治は何も変わらない。選挙では政治は変わらないと思うならばこそ、まず投票に行き、真に変革を託せる議員を一人でも当選させていくことだ。そして政治に関心を持ち続けていくことだ。

 予想していたとしても残念な結果となった。が、闘いはここからだ。まだまだできることとすべきことが誰にでもある。
 何も失望も絶望もすることはない。憲法だってそう簡単に改正はてきないしやすやすと改正はさせない。

 ※追記 社民党の福島代表も当選できた。ほっとした。ついでにNHK党も議席を得た。思うに、どんな党であれ、様々な党が国会に、たとえ1議席でもその議席を持つことは絶対的に良いことであろう。

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