追悼 有馬敲さん2022年10月04日 07時49分20秒

★京都より、詩人・有馬敲(ありまたかし)さんの訃報が届いた。

 哀しみの月が過ぎたと思い、父の納骨の儀に向けて慌ただしく過ごしていたら、今朝方、敬愛し親しくお付き合いさせて頂いた、詩人・有馬敲さん死去の報が届いた。
 我が父ほどではないが高齢で、先年も脳梗塞で倒れて復帰果たしたこともあり、ずっとどうされているか気にかかり、我が父のこともお知らせせねばと思っていた矢先であった。
 せめて電話一本かけて話せたらば良かったと今ただ悔やまれる。

 彼と十数年前に、新宿のイベントで出合い、以後ずっと私淑しまさに薫陶を受けてきた。新潟や東京にお招きして、詩朗読とフォークソングのコンサートも企画できた。
 我にとって唯一の誇りと思えるのは、高田渡に倣い、彼の詩に曲を付けた楽曲が残せて、みほこんのアルバムにも収録されていることだ。
 我が父も亡くなったし、コロナも終焉の兆しが見えてきたので、また自由に京都に出向き、師である彼と再会できるかもと夢想していた。

 あの、独特のイントネーションで我に語りかける「まぁすうださん」というお声がもう聴けないことが哀しい。
 彼の魂よ、安かれ、とただ祈っている。