病の床で、夜の音を聞きながら考えたこと・①2025年01月24日 11時39分03秒

★我が、「生活と意見」のバランスをどう築いていくか

 と、今週頭に北杜市の税務課職員から未払いだった固定資産税の徴収を受け、我家まで突然の強制訪問を受けてから情けないことにまた体調崩していた。
 こんなことで振り回されて気持ちや時間を奪われるのは本当にバカバカしい。しかしそれも我の弱さの「現実」であり、無理して包み隠すとますます鬱々してくるかと思える。
 体調は戻ってきたので、書くべきことを書いていく。

 本のタイトルや文の表題などでよく(~氏の)「生活と意見」という題名や見出しをみかける。
 「生活と意見」とは、どうカンケイしているのか。それについて考えている。
 そうした文の内容は様々だろうが、要するに、「生活」というものを根底にした上で、「意見」、つまり思想のようなものがあるとみて間違いないだろう。
 つまり日々の「生活」をきちんとさせて、まずそれを述べたうえで、考察として自らの「意見」を開陳していくわけだ。

 これは古今東西昔から広く常識的に人々に認められた考え方である。一概に間違いではない。
 が、かつての学生運動などで、若者たちが、時の社会の不正や欺瞞、体勢組織に悲憤慷慨して、それを問題視し問い変革を求める運動、行動をとったとしても、批判された側、つまり既存の体制側の大人たちの多くは、まだ社会に出ていない、自らきちんと稼いでもいない嘴の黄色い若者たちが何を勝手なことを言うのか、まず社会に出て自分で稼いでから言え!と退けたように、閉塞的関係に終わることも多い。
 今日でも地球温暖化について憂い怒り、急進的な発言と活動を続けている少女に対して、こんな小娘が何を言うか、という視点で、問題提起自体を無視している風潮がある。
 論は脱線しそうだが、大切なことは、その個々の立場の「生活」や「体験」と同時に、「意見」は意見として耳を傾け尊重され検討されなくてはならないということだろう。

 で、今日の社会はどうか。
 インターネットが普及し、誰もが気軽にSNSで自ら情報を発信できる時代ではあるけれど、その多くは、主に「生活」の部分だけのように思える。
 インスタグラムやツイッターなどで、(私は)どこどこへ行きました、店で何々を食べました、今晩は夕食に我家では何々を手作りしました、とか、短いコメントを付けてその画像を上げているのを見かけるが、それは「意見」ではなくまさに「生活」の部分での情報でしかない。
 かといって、「生活」を記さずに、「意見」だけを述べるのは、思索家、思想家のようなもので、哲学の領域になってくる。そこに説得力はあるかも問われる。
 ならばやはり「生活と意見」は切っても切り離せない。

 世の中にあるごく一般的な考え方、ご意見として、まず己の「生活」をきちんとさせてから文句や「意見」、そして行動をとれ、というものがある。
 我も心ある友人知人から今に始まらず昔からよくそうした苦言を頂いた。
 今回も働いてもいないのにまた新たな企画やイベントを開催しようと決めて告知したところ、やはり友から、まずは生活、つまり収入をきちんとさせてからすべきではないか、と諭された。実に有難い得難いご意見だと思う。我自身の中にもそれに同感する自分がいる。

 何回も書いてきたことだが、以前は、拙ブログは、政治も含めて何つけても思ったこと考えたことなどを豊富や希望も含めて自由に好き勝手に書いてきた。ほぼ毎日かなりの分量を書き更新していた。我の唯一の楽しみ、生きがいでもあった。
 が、あるとき書いたことに対して、それを読んだ近くに住む男から、名前も名乗らず我に直に電話がかかってきた。
 内容は、お前は、ブログなどであれこれ「ゴタクを並べる前にまず家のことをきちんとしろ」ということで、衝撃を受けた。
 今は、それもまた一理はあると思う。が、自らは氏名を名乗らず嫌がらせ的にそうした「ご意見」を電話してくるのは、嫌がらせ以外のなにものでもないと今も思うし、そんな卑劣な声は本来は無視しても良いことであった。
 が、それ以降、もう当ブログは気軽に自由に何でも書けなくなってしまった。

 そうした嫌がらせに屈したとか電話が怖いからではない。先に記した新たなイベントや企画も同様に、仕事も含めてまず生活をきちんとさせてから「意見」や「行動」に臨むべきだという常識的気持ちがこんな我にもあり、今も常に迷い葛藤しているからだ。

 ※この件についてもう少し書き足します。

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