お金はどこに消えた!? 金持ち社長さんと貧乏社員、下請けさん2013年07月15日 22時05分02秒

★アベノミクスによる景気回復は机上の空論、やがては破綻する。

 人は常にどんな目にあっても希望を失わない動物だとつくづく思う。騙されても騙されても政治、ときに新党に期待し、そして今また老舗自民党に大きく期待をしている。
 「期待」というのは、現実においては、景気回復もじっさいの個人所得、雇用では全くその兆しどころか実感も数字的証拠もないのに、自民党への支持率が今も異常に高いからだ。
 
 今日現在のネット上でのヤフーの催しているアンケートを見ると、

安倍政権の経済政策である「アベノミクス(財政出動、金融緩和、成長戦略の3本の矢)」で、暮らし向きが良くなった実感は?
(2013年7月2日~)
とても実感がある

どちかというと実感がある

どちかというと実感がない

まったく実感がない

どちらともいえない

その他
 という回答のうち、

とても実感がある 6% 830 票
どちかというと実感がある 14% 1819 票
どちかというと実感がない 9% 1221 票
まったく実感がない 67% 8607 票
どちらともいえない2% 287 となっていて、現時点での集計だと、アベノミクスで暮らし向きが良くなった実感がある人は、とても実感がある、どちかというと実感がある、を合わせても22%。

 逆に、どちかというと実感がない、まったく実感がない、は合計すると76%。実に八割近くの人たちがアベノミクス効果、その恩恵に預かっていないのである。これは他のメディアのアンケートでもほぼ同様の結果であり、国民の半数どころか7割~8割もの人たちの懐具合はちっとも温まってきていないのである。

 まあ、政権交代後7ヶ月では、すぐに景気が回復するはずがないという声も当然ある。むしろ株価は上がり、円安になったのだからそれだけでも「効果」が出ていると言う人もいる。確かに経済は動き出している。マスコミは高額商品が売れだしたとか報じているが、儲かっているのは輸出に大きく依存している大企業や株や証券を持っている人たちだけで、ごく一般の庶民、中小企業に働く人たちなど全くその恩恵はない。まして食料品やガソリン、電気代など続々上がりますます困窮の度を深めているのである。これでは暮らし向きが良くなってきたという実感があるほうがおかしい。

 それなのに、今も安倍内閣の高支持率は発足以来ほとんど落ちていないし、自民党への支持率も異常にまだ高い。つまりそこには彼らへの期待が今も高く、このまま株高や円安が続けば景気は本当に回復し、庶民にもその余剰が落ちてくるだろうと甘い夢を見ているのかと想像する。自分もまたそうなればと願わなくもない。

 が、それはない。絶対にない。アベノミクスでは景気は回復しない。自分は経済の専門家ではないし数字にはとことん疎い門外漢であるが、マルクスをかじった者としてこうした政府と日銀とでグルになっての金融操作しても景気は回復しない。いや、表面的には東証株価とか数字は改善していくかもしれない。しかし、肝心の庶民、国民全体へはお金は回らない。つまり、大企業、法人とそこに働く幹部たちはアベノミクスで儲かっていく。そことは関係のない人たち、町工場や、非正規労働者たちにまでその金は回っていかない。
 なぜなら企業は賃上げをなかなか認めない。労働者に支払う賃金は常に抑制し、すぐに解雇できる非正規労働者、下請けを多用しできるだけ会社内部に儲け、内部留保を溜めこんでいく。国際的競争力をつけなくてはならないとかいろいろ名目付けて。

 富の分配は正しくされなければ国民全体の所得は増えないし真の景気回復はありえない。このことについて長くなったのでもう一回続きを書く。