亜熱帯日本2012年09月10日 21時03分47秒

★あらためて住まいは夏をムネとして対策を立てていかねば

 思えば毎年毎年夏はその酷い暑さを嘆き冬は耐え難い寒さを憂いそのことをブログでこぼしてきた。そうしてその辛い季節を何とか乗り切り歳月を重ねてきた。しかし今年の夏ほど異常ないつまでも暑さが続く年は記憶にない。さすがに心身ともに限界に近づいてきた。

 これまでも猛暑は度々あったけれども暑いときは実質一月程度で九月に入ると急に涼しくなったりして喉元を過ぎればとの喩えのごとく暑さとは一時のものであってそこを堪えれば通りすぎるものであった。
 が、今年の猛暑、東京では先にいったん雨が降り数日秋めいて涼しくなりもうこれで秋へと季節は変わったと迂闊にも思った。それが九月の頭でところがまたそこから暑さはぶり返しもう今月も半ばになろうとするのに連日30度以上の真夏日が全国的に続いている。この残暑はまだまだ続くとのこと。これはどうしたことか。

 誰かが日本も亜熱帯になったと書いていたが、その地方では暑くてもほぼ連日夕方頃になるとザーと強い雨が必ず降る。それで植物は潤い人も暑くても生きていけるのだが今の日本、特に太平洋側は暑いだけでなく雨がほとんど降らない。少雨と高温では砂漠化が進む。水不足が気にながらも毎日庭先の水道からの水遣りはかかせないし、午後からの西日を避けて犬たちの室内避難も続いたままだ。

 朝夕はだいぶ涼しくなっては来た。夜は涼しいひんやりとした風もあり、老親たちは窓を閉めて眠っている。空は高く青く澄み、雲は刷毛で描いたような細く細かい秋の雲である。だが陽射しだけが違う。今日も太陽は真夏さながらの強い焼きつけるような陽射しでとても外では1分でも立っていられない。

 この陽射しが続き、雨が降らないからいつまでも連日猛暑が続く。先に自分はもう暑さには慣れた体質になったと書いたこともある。が、先のサマークリスマス以来、熱射病体質としか呼べない症状が出て、室内にいてもある時間何かしていると頭が締め付けられるようじんわり痛くなって体中がカーと火照り気持ち悪くなってくる。そうなると水分を摂っても意味がなく、ともかく風呂場で頭から冷水を被り水風呂に浸かって何とか体調を戻す。

 ある暑さの中にずっといるとそうして自らからだを冷やして無理にでも体温を下げないとたぶん生きていけない。むろんウチでも人の集まるところは冷房を入れているが、家中冷やすことはできやしない。自分の作業場には基本的にクーラーはないのでちょっと何かすると、いや何もしないでも外気温に体温も上がり熱中症的になってしまうのである。

 昔は日射病と言ったかと思うが、外で陽に照らされなくても気温の高さで体がおかしくなってくる。だから室内だろうが同じコトで上がった体温を無理にでも下げることが肝心なのだ。

 そして今、考えるは、この暑さはたぶん今年だけの特別なことではない。冷夏もあろうが、これから毎年夏はこうした異常な暑さが長引くかもしれない。政府や財界は、これは火力発電などによる地球温暖化傾向がいっそう進んだからで、だからこそ原発をもっと稼動させることが人類の未来のためなのだと詭弁を言い出すであろう。

 地球温暖化防止のためには別の新たな真に安全なクリーンエネルギーを用いるべきでありそうした詭弁に惑わされてはならないが、個人的にも夏の猛暑対策を立てねばならないと水風呂の中で考えた。増坊の家には陽射しを遮る雨戸がない。また三階屋根裏部屋から屋根の熱気がそのまま伝わりそれが家全体の高温にもつながる。

 もう一度真に夏でも冬でも快適な家へと対策を立てていく。できるだけ省エネで。何のタメに自分で苦労して思い通りの家を建てたのだか、これではわからなくなってしまった。