老いと死をみつめて・中2010年11月08日 10時09分18秒

★老いの実感味わいつつも

 死というものは常に他人事であり、自らが体感するときは、あの世に行ったときだから、その実感は得られない。しかし、老いだけはこのところひしひしと深く味わいじっくり噛み締めている。若いときには知らなかった世界に今どんどん入っていくところである。

 同世代で、今も精力的に日々活動し、いくつものワークとタスクを同時に抱え、まさに八面ロッピで動き回っている畏友が何人かいるが、自らを振り返るとこのところ体力気力共にがくんと落ちてきて、男の更年期というものがあるなしか知らないが、体調不良と体力低下が甚だしい。まさに青息吐息で、とりあえず一つづつモノゴトを片づけている。一日に一つでも何か終えられれば良いほうで、夜になるともう起きていられず、明日朝早く起きてやろう、と先送りして倒れこむように寝てしまう。いったいどうしたことか、と自分でもあきれ返るしかない。
 慢性的な疲労感は相変わらずだし、朝は早く起きないとならないので6時頃から起きていると、一日だるく眠いし、結局午後になると耐えかねて午睡をとってしまう。一時間かそこらで起きるつもりでも用事がなければ、結局夕方まで眠ってしまい起きると外は真っ暗である。これでは溜まった用事はほとんど片付かず、まるでロシアのうた「一週間」のように、一日に一つないし、その準備ぐらいのことしかできやしない。だから山積みの用事はちっとも減っていかないどころか溜まる一方だ。実に情けない。それで夜は夜で零時頃にはまたきちんと眠くなるのだから本当に老人のようである。

 と、書いてみてこれが老化なのか、老いていくということの実感なのかよくわからない。が、若いとき頭の中で考えていた以上にリアルな老化現象はいくつもある。
 若いとき、家の年寄りたちを見、思ったことは、白髪や禿、シワなどの皮膚のたるみが老人だと安直に考えていた。しかし、自らが歳をとってみてわかってきたことはそんなことは実は当人にとってはどうでも良いことの問題であり、もっと困ることは他にいくらでもある。
 老化とはそうした外から見える外見以前に当人が苦しむ機能障害が多発することでもある。
 まず目は老眼でメガネをかけても見えなくなるし、耳も遠く携帯がどこで鳴っているかわからない。それに歯もボロボロ、ぐらぐらで、入れ歯の世話にもなるし、下のほうも頻尿や締りがなくなってくる。結局、若いときには完全であった肉体がガタが来て、どうにも使えなくなってきているのだとわかる。車などの機会ならば、メンテナンスして、そのいかれたパーツを交換するなどの対応もとれるが、肉体はそうもいかず、せいぜい薬飲んで進行を遅らせるとか、無理させずに使っていくなどしか気休みの処置しかとれない。

 まあ、それは自分だけでなく、おそらく50前後の人ならばたぶん誰もが多かれ少なかれ感じている現実であろう。どんなものでも長く使えば消耗して使用限界がやってくる。消費期限は人の場合ないけれど、ある意味で死とは人の使用限界、耐久限度だと思えてきた。
 しかし不思議なのは、体はそうなっているのに意識の方、記憶など脳自体の機能は衰えてきても、気持ち、考え方、感覚などはちっとも若いときと変わっていないことだ。つまり十代の意識のまま、浦島太郎のように老人になってしまった気がしている。
 このところ若者たちと付き合う機会が多いと、つい自分も彼らの仲間のような気がして一緒になってはしゃいでしまうが、何のことはない、彼らにしてみればわけのわからない割り込んできたヘンな老人であり、まるで媒図かずおの昔のマンガ「アゲイン」であろう。自らの実年齢と、老人としての相応の自覚をもって分別で対応しなければならなかったのである。今頃気がついて恥じている。

 まあ、誰が言ったか、人は年を得ても賢くも偉くもなるわけではない。愚か者は愚かなままただ、年老いていくだけだ、という至言の通りかもしれない。

今月の無頼庵公開日は21日に決定しました。2010年11月08日 22時35分25秒

★どなたさまでもご興味ある方は御連絡のうえお越し下さい。

 建築途中のブックカフェ、フォーク喫茶『無頼庵』ですが、年内完成を目指してしこしこ大工が連日作業しております。だいぶ内部の造作も進み、一部ですが完成となった部屋も出来てきました。

 ただ、今の段階では、床も天井もおおかた未完成であり、果たして21日までにどの程度進んでいるかまだメドは立ちません。しかし、途中でもほぼ家の全容は見えてはいるので、家作りと当店にご関心とご興味お持ちの方々に向け、中途ながらも公開日を設けました。
 ぜひどなたでも拙ブログの読者であるならば21日の日曜日、秋晴れの下一日待機しておりますので遊びがてらお越し下さい。やがてはここでライブをやる予定ですが、果たしてそれが可能であるか御眼でご確認下さい。ご意見もお聞かせ下さい。

 お申し込みは前のブログでもこちらでも非表示で、連絡先をお知らせ下さい。こちらから行き方、場所などメール及びお電話いたします。一応当方の携帯090-8175-8479