皆さんお付き合い頂き有難うございました!2010年11月29日 01時15分21秒

★これで全て終わった。

 日付は変わり青梅線終電2本前ので帰れた。

 待ちくたびれた犬たちと散歩に行き、近くの畑で立小便をして夜空を見上げた。澄み切った秋の空には、オリオンの三つ星、スバルら北斗七星が綺麗に見えて、東の空には半切れのレモンの輪切りのような月が黄色く出ていた。

 ようやくこれで全て終わった。これで本当に一区切りとなった。
 今回の京都から詩人有馬敲さんを招いて、岡大介と詩の朗読&フォークコンサート、実は先の浅草でのフォークロアセンター40周年記念コンサートの前から企画だけは進んでいたのだが、木馬亭のほうに追われて時間とれなく後回し、先延ばしとなっていたのである。

 有馬さんとも京都でお会いする度、フォークロアセンターで朗読会がやれたらと話をしていたし、主宰の国崎氏もぜひお招きしてやりたいという意向だったので、間に立って調整し詩集の出版と岡大介の「詩人・有馬敲をうたう」CD発売を兼ねて10.11以後慌てて話が進み、売れっ子岡さんの都合もあり28日となったというわけだ。
 しかも今回はそこに両者と関わりの深い中川五郎さんという大ベテランも快く参加頂きお話と演奏もあり、最近増坊一押しのバイオリン唄いみほこんも加わり、私的には超豪華な満足すべき出演者が揃った。

 お客様も予約された方々は全員お越しになり、詩の朗読を交えたやや異質なコンサートは盛況のうちに無事終了できた。いつも自分が企画したライブが終わるとたとえそれが音楽的に「成功」したと評価されようとも、常に必ずある一定の悔いと苦味が残るのだが、今回はそれはない。良い出演者と良い観客が揃った良質のコンサートになったと思える。自分の失敗は毎度のことだからそれはもはや笑うしかない。振り返って今にんまり苦笑している。

 特筆すべきは、齢八十になろうとする有馬さんのお元気な自由闊達さで、知る限りこれまで東京で自分が観た彼のライブ出演の中でも最も乗っておられ、感心感嘆された方も多いかと思う。親子、いや祖父と孫ほど年の離れた有馬&岡のデュエットには誰もが驚いたはずだ。詩が二人をとりもったとはいえ、良い音楽に世代の差などないことがおわかりになられたと思う。そして有馬さんもまた立派なミュージシャンだと皆が気づかれたはずだ。詩も声に出して身体表現化するときそこにリズムとメロディーが生まれるのだから。詩と音楽はそもそも一体化していたものだと自分は彼と出会ってから学んだ。

 自分ができることはこうした企画を立てて、出られた方の魅力を引き出し、出演者、観客のわけ隔てなく出会いと交流の場をつくることであり、両国フォークロアセンターと関わるようになってから自腹切ってでもそれを続けてきた。それがどこまで成功できたか、自らの非力さを噛み締めることも多かったが、それなりに必死に全力で取り組んできたつもりだ。それはわかってくれる人はいると信ずる。そして今とりあえず今日でそれも終わった。

 一段落とするのには家庭の事情、経済的理由のほか、いくつかの事情もあるが、何より暖かく理解ある多くの友人と出会った素晴らしいミュージシャンに支えられここまでやれたことに深く感謝したい。自分がセンターでやってきたことはそれなりに意義あることだと、どんな批判があろうとも自分の中では確信している。

 澄み切った秋の夜空を見上げて、久々の自由を噛み締めている。それは幾分の寂しさを伴うものであり、少しだけ泣きたいような気持ちさえする。しかし、もうこれで、集客や宣伝に頭を悩まさないで済むし、音楽の本質でない人間関係に煩わされることはない。金も減る一方ではなくなる。そう、若き五郎さんのうたではないが、自由とは失うものが何もないことだとつくづく思う。さすがに疲れた。今日はやっている最中立ちくらみがした。もともと社交的でない自閉症気味の自分が無理に無理を重ねてやってきた。それがついに終わった。

 まあ、このオレのことだから、しばらくしたら性懲りもなくまた何か仕出かすかもしれないが。とりあえずは家のことや親たちの世話に専念して、まずは病気回復に務めたい。大きいことよりも小さいことからしっかり確実に成し遂げたいと思う。

 今まで沢山の方々にお世話になりました。マスダ企画のライブにお付き合い頂きありがとうございました。皆様に神のご加護を!