一人者ネットワーク、もしくは独身者組合2012年02月10日 21時32分23秒

★孤独死を避けるためには

 このところよく考えるのだが、妻子という家族を持たない独身者の最後のときはどうすべきなのか。一人者の末期は下手すれば、死後何日もときには何週間、何か月も発見されないこともままある。
 むろん、死んでいる当人は、もう意識も何もないわけで、どのような状態でいつ死体が発見されようと関係のない話であるが、やはり残された友人知人たちは心配もするし、ショックも受ける。それを迷惑や面倒かけると考えるかどうかは人それぞれかと思うが、私的には葬式なんかどうでも良くてもご心配だけはかけたくない。

 というのは、先だって友人が急病で入院していたのだが、一人暮らし独り者、そしてご父母も既にいないその人とは連絡のとりようがなく、自分も含めた彼を知る友人知人たちはそれぞれ程度の差はあれ心配を余儀なくされた。
 宅電も携帯も繋がらず、メールを送っても返事はない。もしかしたらという最悪の場合も友人間では囁かれたので、代表して自分が彼のアパートまで訪ねていった。不在であったが、鍵もきちんとかかっていたし見た限り郵便物も溜まってはいなかったので、室内で急死していることはないだろうと考えて書置きだけ残して帰った。そしたら先日ようやく当人から電話があり、体調を崩して今も入院中とのことで、間もなく退院できそうだと元気な声を聞いてほっと安堵した。
 それで考えたのが、「一人者ネットワーク」か、もしくは「独身者組合」というような連絡システム、互助組織である。ほんと他人事ではなく、これは自分の問題として、老い先、それも最後のもしものときに何らかの横の繋がりは作っておくべきかと考える。

 類は友を呼ぶという諺が正しいかはともかく、自分の周りにはやたら独身者が多い。それは男も女も、老いも若きも同様で、もちろん結婚されている友人知人もかなりいるが、やはり親しく付き合い、遊び仲間的かんけいにあるのは当然一人者であり、それは仕方ないことでもあろう。人間関係全部をひっくるめず、今、漠然と親しい誰彼を思い浮かべれば、そのほとんどは独りもんなのである。

 20代~30代の若い独身者ならば、これから結婚する機会もあろうし、たぶん間違いなく結婚されるだろうと思えるが、自分とほぼ同世代の人たち、男女を問わず眺むれば、これから結婚される方はまずいないのではないかと思える。それは自分も含めての話であり、となると死ぬときも一人ということになろう。

 好ましい死に方ではないが、癌などの死病を患い病院で、病気入院を知った友人知人たちに囲まれて死ぬというならともかく、下手すれば一人自室で、風邪とかこじらせたり、酔っぱらって吐しゃ物が喉に詰まって死ぬこともあるかもしれない。そうした場合、誰にも助けを呼べないだけではなく、死後かなりの時間たたないと発見もされない。友人知人たちが彼と連絡とれないので騒ぎだしようやく事態が明らかになっていく。

 独り暮らしの一人者の最後はそうしたものでそれもまた覚悟の上であり仕方ないという意見もあろうが、孤独死を少しでも防ぐことや死んだ場合の連絡通知がスムーズに運ぶようなシステムは考えられるのではないか。例えばの話・・・

 その組合、ネットワークに加入した一人者のところには、毎週決まった日に、本部、もしくは代表から電話もしくはメールで安否の確認がある。元気なら返答する。もし体調悪いようならその由だけ伝える。問い合わせに返答も返信もない場合は、登録してある居住地に安否の確認に行く。あるいは、その人の親戚縁者に連絡とれないことを伝えて安否の確認をお願いする。
 死亡が確認されたら、迅速にその人の友人知人、ネットワーク全部にその由を連絡する。孤独死を防ぐということにはならないまでも、いくつかの条件を登録しておけば、行方不明、安否不明というような事態は避けられるかと思う。

 まあ、そんなことはごく親しい友人間で、常に連絡をとりあっていれば済む話かもしれない。が、皆年老いてしまえば、そうした電話を回す人、連絡してくれる人さえいなくなってしまう。
 本当はこれは行政、福祉のほうで、やるべきことであって、個人とか、一企業、もしくはNPOとかがやることではない。高齢化社会、国を挙げて孤独死を防ぐための対策を本来やるべきのである。

 ただ、個人的には「独身者組合」ってなかなかネーミングも含めてナイスな発想だと自賛している。年齢は問わないが、妻帯者、同居している家族持ちは入れない。夫婦いずれかに先立たたれた人はもちろん入れる。まあ、結婚して子も孫もおられる方からは孤独死もまた自業自得と嗤われるだけかもしれないが。

コメント

_ モジロー ― 2012/02/13 22時05分29秒

シングルズ・ユニオンの発想はおもしろい。この酷薄な社会ではシングルも歳をとればりっぱな社会的弱者。シェアと相互扶助のゆるやかな共同の精神で荒波をのりきろう。

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