座り込めここへ 共に座り込め2015年10月29日 23時25分41秒

★辺野古で起きていることは横田で、そして日本のどこでも起きること 

 胸が張り裂けそうだ。どうしてこんな無法が通るのか。

 今日29日付けの東京新聞夕刊の一面トップは、「辺野古本体工事に着手」という大見出しの下に、ドキュメンタリー映画「戦場の止み」で、辺野古新基地建設反対闘争の象徴として登場する「おばあ」こと島袋文子さんが抗議の叫びをあげている姿が大きく載っていた。85歳、我の母と同い年、名前も同じフミコで、とても他人とは思えない。
 映画の中では、キャンプシュワブのゲート前で埋立てのための機材搬入を阻止するために炎天下も連日座り込みをし、機動隊に排除される際に彼らに暴行を受けて転倒、大怪我されたことも描かれている。
 沖縄戦でガマの中で、米軍の火炎放射器を浴び大やけどをしてまさに九死に一生を得た人だ。その辛酸極まりない戦争体験から彼女は沖縄にまた新たな米軍の基地は作らせないとその反対運動の先頭に立ってきた。だが、彼女の願いもむなしく、日本の国家、安倍政権は、先の沖縄県が示した埋立承認取り消しを無視してついに本体工事、沿岸部での埋め立て工事に本日着手したと報じられた。
 大怪我の後も今も変わらず基地の前で老いた不自由な体ながらも新基地建設強行に抗議の声を上げ続けているおばあの姿を新聞で見てまさに胸が潰されるようだ。息が苦しくなった。内地にいる我がはがゆい。どうしてこんなひどいことが許されるのであろうか。
 
 安倍政権の無法と非道については今さら語る必要もないだろう。今まで歴代の自民党政権はそれぞれヒドイことをさんざんやってきたが、彼らはそれでも日本の憲法の範囲内でのことだった。つまり、どれほど悪政をしようと、彼らは立憲主義を尊重していた。しかし、安倍晋三たちは、憲法そのものを無視して軽んじそれまでの歴代政権が絶対してこなかった「禁じ手」を次々と繰り出し、国民、沖縄県民の抗議の声などどこ吹く風で、まさに暴走政治、強権極まりない政治を続けている。

 彼らの暴走を止める手立ては何もないのであろうか。もし我が沖縄に今いるのならば、辺野古に駆けつけて、ともかくそのゲート前で、埋立用の資材を積んだトラックを基地の中に入れないよう阻止すべく建設反対の仲間たちとスクラムを組みただそこに座り込むだろう。
 そして警察や機動隊に強制排除され、ただ無抵抗にごぼう抜きにされることだろう。抗議の叫びをあげながら「沖縄を返せ」や「座り込めここへ」を唄うことだろう。

 そんなことをやっても強大な国家権力の前にはアリが象に立ち向かうようなもので全く無意味、何一つ効力はないかもしれない。しかし、怒りと抗議の意思は暴力に対してこそ非暴力ではっきりと示さねばならない。怒りも何も示さねば彼らはまたさらに驕って暴走と強権の加速を進めていく。
 本土にいる人たちはテレビのニュースの中で報じられたシーンをちらっと横目に眺め、反対しても無意味だとか無駄なことをして、と思い、また楽しいスポーツの話題に関心を向けるに違いない。何で沖縄の人たちがあれほど反対しているのか、何も考えず関心もなくまさに遠くの話、ヒトゴトだと思うかもしれない。あれは沖縄の問題、本土の我々にはカンケイナイよと。

 しかし、今沖縄で起きていること、つまり住民や県民の意思を全く無視して、抗議の叫びに一切耳を貸さずに、国益とか日米安保優先とかを口実に戦争のために新たに恒久的な米軍軍事基地を作ってあげること(米軍に作らせるのではなく日本が作るのだ)はまさに民主主義、を破壊することであり明白な憲法違反なのである。
 そして米軍基地の問題は、基地が密集しているから沖縄だけの問題ではなく、我が住む町の隣合わせの横田基地の問題でもある。世界でもっとも危険な軍用飛行機オスプレイが横田に常駐配備されてしまったらもうこの町に住んではいられない。墜落の危険だとか以前に、その騒音は耐え難く人体に大きな影響を及ぼす。

 日米安保条約という軍事同盟があるから日本のどこかに米軍基地を置かねばならない、移設するならば新たに基地を作らねばならない、そのために日本がお金を出すという発想の政治そのものが間違っているのである。
 日本のどこにも、いや、グァムであろうと、世界のどこにでも戦争のための基地はいらない。ましてそのために大浦湾という貴重な自然の宝庫の海を埋め立てるとは本末転倒なのである。抑止力としての米軍基地の必要性を説く人はいる。しかし、戦争のための外国の基地と兵隊がこの狭い日本にこれほどある必要はない。これでは日本国民の命と財産、安全を守ることにはならない。逆に国民の命を様々な危険にさらすことだろう。

 現に今安倍政権がやっていることは、新基地はいらないという県民の意思を無視して土地を収奪し自然を破壊し、新たに恒久的巨大基地建設という有時の際の不沈空母としての沖縄の役割強化でしかない。そして一たびもし戦争が起きれば、再び沖縄は太平洋戦争の時と同じく戦闘の最前線となってしまう。何故なら「敵」はまず米軍基地の拠点を攻撃してくるからだ。

 安倍政権のこんな無法がまかり通るならば、そして国民がそれを許してしまうならば、彼らはますます頭に乗って国民の声は一切無視して強権政治を突き進むであろう。そのとき奴らは内地でも沖縄で今していることを同様にやっていく。すべては日米軍事同盟優先に。

 残念なことに我々国民は二度も彼らを国政選挙で「信任」してしまった。沖縄は彼らを信任しなかったのにも関わらずこんな扱いを受けている。このまま来年の夏の参院選で再度また三度目の信任をしてしまえば、この国はお終いである。彼らは戦時新国家体制と称して従わない他の政党は解党させて憲法を変えてナチスが目指したような恒久的独裁体制を作るだろう。

 そんなバカなことがと嗤える人は幸せである。やりたい放題すべてやる掟破りのファシストと呼んでもよいほど無法を繰り返す安倍晋三、沖縄の怒りを無視し踏みにじる奴らは、国民一人ひとりの怒りや痛み、抗議の声など一切耳を貸さない。彼らの頭にあるのは、多額の政治献金をしてくれる経団連のような大企業・財界とアメリカの顔色を窺うことだけだ。
 これは沖縄だけの問題? 無法を許し黙認してしまえば、明日は我が身にふりかかる。県民、国民の声を聞かない者は独裁者でしかない。そんな暴走に抗議するためにも、座り込めここに、だ。内地にいてできることを今模索している。