母の癌のこと、これからのこと2015年12月09日 21時49分45秒

撮影/kimura sinji
★すべてを正直にあからさまに記していく           アクセスランキング: 153位

 コンサートは、無事盛況のうちに終了し、様々な思いは残したものの私的にも「成功」したものとして良いだろうと気持ちの置き所は付いたが、その後も一段落するどころか、落ち着いてブログすら書けない日が続いている。
 じっさい、このところ座って飯を食べた記憶がない。台所で立ったまま親たちに調理、配膳しながら慌ててかきこむという有様だ。

 母の癌治療のことも報告しないとならない。これは私的なことであり書くべきか迷ったが、今までもほぼ逐一事態をこのブログなどで「公開」してきているし、今さら隠して何事もない顔してたら他のことも書けなくなるのは間違いないので、やはり事態を正直に書いていく。

 7日の月曜日、立川の病院で、担当女医から先日の精密検査の結果を母共々知らされた。やはり癌は肥大し続けてきているので、抗癌治療をやるか、あるいは高齢ゆえもう一切何も抗うことは放棄するか判断を迫られた。
 母の癌は、今現在約5㎝~の固まりとなって、腹部ヘソ下の、腸管膜というところにどでんと居座っている。医師によると、それでも極めて大人しい、タチの良い癌だとのことで、幸い転移とかは未だないようで、スピードは緩やかだが少しづつ少しづつ大きくなってきているとのことだった。
 ただ、このままだと、大腸をしだいに圧迫してきているので、さらに大きくなれば、前の時も同様だったが、やがて食事は摂れなくなってくるし排便も滞るように影響が出てくる。母は八十代半ばと高齢ではあるが、まだ今は体力もあり元気なので、医師としてはまた抗がん剤投与を進めたいとのことだった。やるならば様子見てないで出来るだけ早くと。

 前回も癌細胞部位摘出手術の後、半年単位で、一度だけ抗がん剤治療をやった。幸い母は体質的に副作用などはほとんど出ず、薬も合ったのかもしれないが、頭髪は抜けてしまった程度で、薬も効き、癌は小さくなったので、今まで、あれから4年間生き永らえたのだ。
 今度も同じ薬を分量をやや減らして入院のうえ、ゆっくり体に入れて様子見て行く。もし体調悪くなったり、効果が見られないときはすぐ中止するということで、ある意味賭けでもあるが、抗癌剤用いることに同意した。
 来年の年明け、4日から始められるとのことだったが、国会じゃあるまいしそれではあまりにも慌ただしすぎるので、医師の都合がつく1月18日月曜から何日か入院して治療行うこととなった。それを間あけて、一か月から一月半おいてまず数回、様子と経過を確かめながら続けていくことになった。

 他にできることと言えば、続けている週に三日の丸山ワクチンと、増冨のラジウム温泉での湯治だけだから、さっそく翌日火曜日の8日に、母を連れてまた二人で山梨北杜市へ日帰りで行ってきた。
 父も連れて行けば向うで泊まりもできるのだけれど、認知症が進んでいるので同行させるとまたその介助もしないとならない。風呂に入っていてもすぐ出たり騒ぎだしたりするので目が離せずこちらも全然のんびりできない。温泉に行っても父がいると疲労は逆に増す。

 そんなでこのところはデイサービスに日中は預けたりして、母と二人だけで、日帰りで大忙しで行って帰ってきている。それでも向うでは温泉に3時間は浸かるようにして、ともかく免疫力を高めて体を活性化させ、癌が縮小するよう祈りながら我もぬるい湯でまどろんできた。
 今回は紅葉シーズンも過ぎたので施設も空いていて大いにのんびりできた。むろん寒さは東京の比ではないが、まだ雪もなく運転は快適だった。

 ただ、そんなわけで、朝から晩までともかく大忙しで、おまけに今は老犬ブラ彦も高齢のためこの冬からは夜は家に入れて寝ているので、深夜に小便に連れ出したりと、睡眠時間すらまとまってとれない。
 そして次は、23日の拙宅でのクリスマス謝恩ライブパーティがある。そのためにも家を片付けて行かねばならない。しかし、先のコンサートもだが、そうした楽しいこと、楽しみである目的があってこそ、人生は進んでいくし頑張れる気がしている。
 どうせ片づけない限り、このままでは正月は迎えられないのだ。ならば客人を招くという目的があれば弾みもつく。

 正直、あれもこれも大変だという気持ちはある。しかし、良いこと、正しいことであるならば、神様は見ていてくれて応援し守ってもくれるはずだ。まだできるしやれるはずだ。無理はしないし無理できないが、頑張らねばならない。

 やることがあり、少しづつでもやれることができるのは幸せなことなんだと自らに言い聞かせている。そう、大変じゃない人生なんてどこにもないのだから。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://masdart.asablo.jp/blog/2015/12/09/7943059/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。