今年のええかげん祭の報告・④2011年08月14日 21時58分01秒

★良くも悪くもゆったりまったり“ええかげん”だった。

 ライブコンサートから帰ってからの楽しみというべきか、自分の場合、そのときのことを思い出すとそこで聴いたうたが次々と思い返すたび頭の中で鳴り響いている。つまり脳内の音楽電池がうたで一気に充電されてしまったわけで、こうした状態はまた新たなライブに行かない限りとうぶんの間続く。
 今日はずっと五郎さんがライク・ア・ローリングストーンの日本語版を叫び歌い続けている。♪そう、どんな気がするかって? なかなか一言では説明できない。わかっていることは、自分にはボビー・マギーはいないってことだけだ。

 さて、せっかく行ったのだから当日の様子を簡単に説明しないとならない。画像があるとそれに簡単なキャプションつけてこんな人が出ましたよ、と「説明」できるのだが、今回は最後の部分しか、それも使えるのは数枚程度しか撮れていないので画像には頼れない。
 かといって記憶と一応カセットテープに録って記録していた音もとこどころ脱落していて、すべてクリアに残っていない。何にしろ中途半端で睡眠不足のところにアルコールがかなり入っていたので、もう最後のほうはハイになっていて、自分でも誰と何を話したのか、ステージは観ていたのに記憶が曖昧になってしまっている。
 それでも後半の大御所たちは毎度ながら素晴らしかったし、中盤に登場したここのクラブバンド的存在である名古屋の面々によるウエル・カムバックは個人のソロも含めてたっぷり堪能できたし自分は大いに楽しめた。

 ただ、今思うと、今回は特にだらだら感が強く、昼12時過ぎから始まって終わったのが深夜零時をだいぶ回っていたことは観る側、自分のように最初から最後まで観にきた者にとってはかなりしんどかった。最後ということでもあり、ガスリー氏は出演者に特に制限も注文もつけず思う存分唄ってと仕切りを外したのか、やや冗長になった人もいたように思える。
 しかし個々のミュージシャンのファンとしてはご贔屓の方をたっぷり堪能できたわけで、こうしたオムニバス的多数の歌い手が出るコンサートとしては各自異例の持ち時間であった。五郎さんは一時間半近く歌っている。出演者リストをご覧になればわかるだろうが、これだけのメンバーが揃いそれぞれ十二分に唄ったのだから他に類のない濃密なコンサートでもあった。
 結局のところ、車で来られた観客以外は最後の最後まで全部観れた人は少なかったのではないか。残念ながらトリのいとうたかおの前までで帰られた方も多いようで、心残りだったとの声も後から聞いた。

 先の福島いわき市でのイベントでも感じたが、地方のライブの場合、時間が押して深夜になると観客は仲間内しかいなくなってしまう傾向にある。それは交通手段がほとんどなく徒歩圏内や自転車で来られる人はともかく、数少ない鉄道を利用しているゆえの制約なのだろう。
 ライブのあり方についてとやかく口出しすべきではないしその資格もないが、親衛隊的なコアなファン以外のフォークファンを取り込もおうと考えるならばやはりもう少しだけ仕切りを強くして、進行もスムーズにしてあまり深夜にならず全部観れて観客は無事に帰れるように組み立てねばならないと今回も考えた。それは春一のように管理や規制を厳しくしていくことではない。仕切りと規制はまた別の話である。

 しかし、ここの場合、それができたら「ええかげん」ではないし、そもそもええかげんの持ち味というのは、すべてに自由な、ええかげん的な部分から来ているわけで、それを求めるのは野暮であろう。それができればええんやけど・・・というガスリー氏の声が聞こえるようだ。