Amazonを通して「商売」すること2010年11月02日 11時07分46秒

★Amazonマーケットプレイス近況報告・前

 ご存知の方もおられるかと思うが、Amazonでは、11月1日より、扱う全商品の配送料を無料にした。これまでも、1500円以上のものは無料となっていたのを拡大したということだが、他のところは知らないが思いきった手段だと思える。これでますますネット通販の需要に拍車が掛かることは間違いない。

 ただしこれは新品のみに適用され、自分も古本などを出品しているAmazonマーケットプレイスという中古市場は変わらず一注文ごとに送料がかかる。だが、そこもいつの間にか、Amazon側から支払われる送料は値下げされ、本の場合、前は大小厚さにかかわらずどれでも一冊340円であったのが、250円にされてしまった。まあ、それを支払うのは実際は購入者であるのだから、以前の340円というのは高すぎると思っていたし、分厚い大型本も文庫本も同じということに販売する側としても大いに不満があった。

 しかし、250円は微妙なところで、ヤマト運輸のメール便なら送料で自腹を切ることは少ないが、郵便局を使うと持ち出しとなってしまうことが多い。薄い本ならともかく、メール便上限2センチ以上の厚い本は郵便で送るしかない。となるとたいがい340円以上かかってしまう。まあ、それを想定して元の販売価格に上乗せするしかないわけであるが。

 また、これからそこで古本を売るとして、中古では常に送料をかけてまで買う価値があるかが問われてしまうだろう。これまでは、1500円以下の本は送料がかかるから逆に中古でも売れる余地があった。今後は文庫など価格の安い古本はまず売れないと覚悟するしかない。いずれにせよ、新品と同じ土俵ではもはや古本は勝負できないのである。となるとあくまでも新品では手に入らない「古書」に特化せざるえない。

 それと利点もなくはない。これまで送料が一律340円の頃は、マーケットプレイスにはやたら「1円本」なる中古本が多く出品されていた。つまり販売価格が一冊1円なのである。ありえないとお考えでも事実であり、それを可能としたのが送料340円であった。つまり沢山出品し沢山販売する業者は様々な利便もあり、たとえ1円でも本が売れれば、メール便を利用し浮いた送料代から儲けを捻出することが可能であったからだ。しかし、250円ではそれは難しい。ということは1円本は消えていくことになる。それは買い手はともかく売り手としては歓迎したい。

 ※続きは明日書きます。