ご主人様トランプに首にされないために安倍晋三は2017年02月08日 07時31分21秒

★卑屈の極み、対米従属外交

 日米首脳会談が近づいた。今、日本国首相安倍晋三は夜な夜な悪夢にうなされているかもしれない。
 トランプ新大統領と会ったはいいが、彼を怒らせてしまい突然「You're hired!お前は首だ!」と、怒鳴られたらどうしようか、心配でたまらないことだろう。
 挙句に、日米安保条約は破棄する、在日米軍は日本から引き上げると、過激発言が売りの新大統領は言い出すかもしれない。そうなったらいったいどうしよう。アメリカ無しでは生きていけない自民党のトップ晋三としては、トランプ大統領から、クビ!と宣告されたら彼の地位が危うくなる。
 ならばまず心象を少しでも良くしておこうと、会談の前から必死に沖縄辺野古の米軍基地建設にハッパをかけて、米軍のために日本政府はこんなに真剣にやってます、急いで海を埋め立てて約束の基地建設に邁進してますので、と、誠意を示さないとならない。
 哀れと言うより、その卑屈さに今さらながら呆れ果てる。沖縄県民の思いよりもまずはトランプ氏へのご機嫌取りが優先される。辺野古の海埋立は、トランプ大統領への手土産なのか。

 そもそも安倍晋三は、昨年トランプ氏がアメリカの新大統領に当選した直後、世界のどの国よりも一早く、まだ就任もしていないのにアメリカに出向き、トランプタワーに駆けつけて祝意を述べて、日本と自らの新たな「飼い主」に忠誠を誓ってきたのである。
 その席で彼らは何を話したのか、あくまでも非公式な会見だったから何一つ報じられていないが、常識的に考えて当選したからといってまだ正式に就任もしていない私人の元に、一国の首相が慌てて駆けつけるという行為自体、いかにアメリカ様様か、日本の卑屈さを世界中に示したのは恥べきことではないだろうか。

 そして成る今回の正式な会談、先日も電話会談したばかりだし、マチス国防長官も来日したばかりなわけで、わざわざまたもこちらから出向いて行く理由は大してあるとも思えない。
 このところ対日批判を強めているトランプ氏にともかく直接お会いして、さらに頭を深く下げ忠義の度を示せば、まあ彼としても怒りは収めてくれだろうとの期待が見え隠れしている。そしてゴルフをやって個人的にもっと親しくなって信頼関係も築ければ、一安心だと様々な「手みやげ」満載でアメリカに向かうのである。

 その直前、沖縄の翁長知事一行は、トランプ新政権誕生で、アメリカの対日政策も風向きが変わるかもと期待を込めて、沖縄の現状を新政権の要人に訴えるべく訪米した。が、新聞報道などでは大きな成果は得られなかったとされている。
 まあ、それも当然かもしれない。日本のアメリカの関係は、例えれば強大なブラック企業とそこで働く従業員、もしくは下請け企業のようなものであって、オーナーが変わったからとしてもブラック企業が突然民主的になるはずもない。
 まして今度の新オーナーはさらに前のトップより悪いのである。過激な発言が売りのやり手のビジネスマンなのだから、さらに下請けや従業員を締め付け、とことん搾り取ろうとするはずだ。そこでは過労死が当たり前となり、拒めばクビにされるのだ。
 むろん、現実の話として、さらなる駐留経費を支払えとか無理強いされたら、我も沖縄の人たちも期待するように、基地撤去、ひいては安保条約破棄という対抗手段もなくはない。が、まず日本側として、日米軍事同盟は普遍かつ恒久的なものだと考えているし、硬直化した与党の思考では、それしか日本が国際社会で生きていく青写真は存在しない。ならばさらにトランプ大統領の顔色を窺い、彼のご機嫌を損なうことのないよう、常にとことんどこまでも譲歩して、自国民をないがしろにしてもアメリカ様の要望に従っていく。

 戦後70年過ぎて、ずっと敗戦国日本は勝利した大国アメリカ様の子分や手下、いや、飼い犬ポチだと言われ続けて来た。確かにアメリカなしに今の日本の繁栄はありえない。だが、「平和」はどうだろう。
 安保条約があったから、日本に基地があちこちにたくさんあり、おかげで日本の安全・平和が守られたというのは真実であろうか。
 そろそろここいらで日本も「対米従属」というドグマから解き放たれて、経済も軍事も真にアメリカに依存することない独立国へと変わるときだとトランプ大統領登場はきっかけになるはずだと考える。

 ひところ、NO!と言える国日本を、というスローガンが出回った。その提唱者は最低な男であったが、今こそ、日本はアメリカに対して毅然としてNO!を、言うべき時にはきちんと堂々と言わねばならない。
 まあ、それは常にアメリカの顔色を窺ってびくびくしている安倍晋三に望むべくもないけれど。昔の人は、こういう輩を「売国奴」と言った。そう、沖縄の海や森を人民の思いとは別に、アメリカに提供した者たちは皆。

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