いいなあ、ダークヒーロー籠池「百万円」氏。2017年07月02日 00時02分41秒

★安倍晋三いよいよ窮地

 森友学園疑惑はうやむやにして「共謀罪」を委員会も通さず会期内に無理やり強行採決、成立させたときは、まさかこんな事態が待ち構えているとは晋三も安倍内閣の中枢にいる奴らは予想だにしなかっただろう。
 ネットのニュースサイトやテレビの報道番組が伝えるところだと、今回の都議選で初めて一般大衆の前で街頭演説のマイクを握った安倍首相に、群衆から激しい野次とブーイングが起き、秋葉原は安倍内閣に抗議する群衆と支持する聴衆とで大変な騒動となったらしい。
 よく海外ニュースでは相反する主義や思想の集団がぶつかり騒乱状態となっている映像が流れるがこの国、日本では珍しい。それだけ安倍政権の暴走政治、めちゃくちゃなやりたい放題の政治手法に憤っている人たちが多い証なのだろう。

 このところ隠し続ける加計疑惑、またまたトンデモ失言の稲田防衛大臣を罷免せず擁護し続け支持率が下がってきて、都議選も苦戦が伝えられる中、不人気の首相が都議候補の応援にかけつけても逆効果だとされ、自らの体調不良もあって「自粛」していた安倍晋三、せめて最終日だけはと自民党の聖地秋葉原に来たら待ち構えていた怒りの群衆の罵声に直面したのである。
 しかもそこに、あの森友学園の籠池氏も現れ、百万円の札束を手にしながら、安倍首相に向けて「民主主義を守れー」と叫んでいる。もうこれは漫画である。いや、現実のほうがマンガより数段面白い。百万円の札束を常に持ち歩き、安倍夫妻に隙あらば渡そうとする籠池氏は、まるで吉本新喜劇のキャラであろう。夫人も総理もうっかり気を緩めていると、彼は突然現れて、百万円を「返されて」しまうのだから。
 受け取ってしまえば、森友学園に寄付したことが「事実」となってしまう。それはまさしく「事実」なのだろうが、それだけは避けたい。認めたら大変なことになる。晋三は議員をやめなくてはならない。そう見栄を切った発言をしてしまっている。

 おそらく彼のこのところ浅い眠りの中には籠池氏がいきなり出て来て、昭恵夫人なり、彼自身にその百万円を無理やり渡そうとする。受け取ったら最後なわけで、籠池氏のあの顔が突然ヌ~と目の前に現れて、百万を突きつけながら向かってくる。晋三は思わず、ギャーっと叫び、目が覚めるのではないだろうか。これでは安眠できない。それでは体調を崩してしまう。
 それもこれも、籠池氏だけを偽証罪に問える証人喚問をして、夫人は私人だからと国会に呼ばず真相を隠し続けてしまったからだ。

 本来は、昭恵夫人と籠池氏のどちらが嘘をついているのか双方を国会に招いたうえで、真偽を問いはっきりさせれば良かったのだ。それをせずに誰が嘘つきなのかうやむやにしたから問題の百万円も籠池氏の言い分が一人歩きしてしまう。世論調査は出来ないと思うが、国民にどちらが嘘をついてると思うか、ともし問えば、おそらく首相側だと過半数が答えるかと想像する。
 彼が嘘をついて、百万円は寄付していないのが事実ならば、彼を偽証罪で告発すべきではなかったのか。それもせずに(すればさらに藪蛇となろうから)、喚問では好き勝手にしゃべらせて彼は嘘つきだと政権挙げて攻撃したとしてもそこにまったく信頼性はない。
 そして籠池氏としては、真実は一つだと、何度でもその寄付して頂いた百万円を「お返ししよう」と安倍夫妻の出向く先にはマスコミを連れてどこでもしつこく現れる。ある意味これは本当に怖い。まさに吉本新喜劇のギャグである。安倍夫妻は籠池氏に怯え逃げ惑うしかない。返されたら政治生命が絶たれる。籠池氏の動向に目が離せない。見かけたら慌てて逃げ惑う安倍夫妻。百万円を手に「お返ししまーす」と追う籠池氏。観客は思わず笑ってしまう。

 しかしこれもすべて自業自得なのである。どんな疑惑や問題発言が起きても、問題ない、関知しない、調査の必要ないと、知らぬ存ぜぬと自分たちに都合悪いことは隠蔽し、野党や国民の怒りの声は無視し、数の力に驕り悪法も何でもやりたい放題してきたからこんな事態に陥ったのだ。
 そして森友学園の小学校建設に関係する様々な疑惑も本来は盟友であったはずの籠池氏一家だけ悪人にし煮え湯を飲ませて蓋をする。安倍家が寄付したとされる百万円もうやむやにして終わらせようとして来た。
 しかし、どっこい籠池元理事長は実にシツコイ。受けた仕打ちは忘れない。蟷螂の斧よろしくたった一人でも安倍夫妻と権力側に百万円の札束を武器にして立ち向かっている。こんな人はいない。過去においてもし並ぶとしたら明治天皇に直訴した田中正造がふと思い浮かぶ。むろん正造は義人であり籠池氏はダークヒーローであるが。
 しかし、もし彼の百万円がきっかけで安倍政権と自民党政治に鉄槌が下り、政権交代とでもなれば、彼は後々も歴史に名を残し、その姿は大阪では銅像になるかと思える。むろん、百万の札束を手にした姿だろう。

 それにしても彼の最近の発言は実に正鵠を得ている。そう、安倍首相は民主主義を守れ!である。まったく同感だ。そんな立派な人がやるはずの小学校が開校されないまま消えてしまうのは実に残念だ。もし我に子があり、その「安倍晋三記念」小学校が開校されるとしたならば我は迷うことなく我が子を入れようと思うだろう。

 政治とは本来実は本当に面白く手に汗握るものであったのだった。それを笑いと共に教えてくれる籠池氏、実に素晴らしい。我は皮肉ではなく今は高く評価している。彼はまさに現代のアンチヒーローだ。たった一人で歴史を動かそうとしている。
 
 さあ、都議選の結果がどう出るか実に楽しみだ。

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