やっちゃん追悼のライブ7月16日に確定しました。2017年07月08日 20時11分59秒

★のみ亭のドアに今も残る、やっちゃんが最後に記した貼り紙。これを貼り終え、彼は永遠に店を閉めた。
★のみ亭AID、改め「追悼ライブ」として予定通り7/16日に、場所はお隣の「しゃら」で。

 のみ亭主人、やっちゃんこと高杉康史さんのご遺体と昨夕、町屋斎場でお会いしてきたことは記した。
 今も棺に納められた彼の顔がありありと思い浮かぶ。旅立つ日、彼は何を思ったのだろうか。ほぼ同世代の者として、まだ60歳そこそこで死なねばならぬ無念をどう受け入れたのか。
 死に顔を見たことで、ようやく彼の「死」、もうこの世にいない「不在」を受け入れることができた。しかし哀しみはまた別である。
 知る限り彼は最後まで明るくいつも通りの、のみ亭の「やっちゃん」であった。苦しい咳が出続けてずいぶん大変そうだったが、弱音も愚痴のようなことも何一つ我々客にはこぼさなかった。

 自分が彼の立場だったらいったいどうなっていたかと考えると、その死の二日前まで、辛くしんどい身体をおして店に出続けていた彼の執念に似た強い精神力に心底驚嘆する。一徹な人だったと改めて思う。
 今はそんな人と知り合え知己を得、彼から「マスダ君の推すミュージシャンならいつでもここでOKだから」と「許し」を頂いたことが光栄に思える。
 もっともっとそこ、のみ亭で、彼が喜ぶような素晴らしいシンガーを紹介し、鈴木翁二も含めて、突発的なライブでもいつも快く受け入れてくれる彼に報いるようなことをすべきであったと悔やむ思いだけが残る。
 そう、もう取り返しがつかない。

 拙ブログを読まれている方はご存知のように、我は彼を知る親しいミュージシャンと相談し、のみ亭救援、やっちゃん支援のチャリティライブを今月の16日に企画していた。
 実は彼からは、「のみ亭AID」とか支援とかいう語句は使わないでくれとメールが届いていて、さて、では、どういう名称にすべきかと考えて、「のみ亭勝手に応援ライブ」でどうかとメールした。応援するのは勝手だろうと。
 それで問題あれば、メールくれと送ったが、以後、彼からは返信がないまま逝ってしまったのだから、たぶんそれで了としてくれたのだろう。

 いずれにせよ、彼の急逝で、予定していた「のみ亭AID」は中止、幻の企画となるはずだった。が、のみ亭の右隣に漢字は忘れたが「しゃら」という呑み屋がある。今回、そこの店のママさんのご厚意で、やっちゃんの追悼ライブとして当初の予定通りに7月16日、同出演者でそこで「追悼ライブ」ができることになった。先ほど承諾を得られた。

 開始時間など詳細はまたお知らせいたすが、出演は予定通り、やっちゃんお気に入りブルースの帝王・さこ大介&超絶ギタリスト「ファルコン」、昔なじみの館野公一、さらに飛び入りも予定している。
 狭い店だが、まったくお隣の店なので、きっとやっちゃんの魂も喜んでふらっと顔出すことだろう。

 こうした「追悼」コンサート、たぶんこれからもあちこちであるかもしれないが、まずは、長い間、さんざんお世話になった者として、マスダはこれで彼の恩にひとまず報いたい。どうかどなたでもお気軽にご参加ください。音楽で彼を弔い、その後にのみ亭とやっちゃんについて思いを語り合いましょう。
 
 歌声よ、天国の彼に届け、という思いでいる。

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