まさに狂気の沙汰、異常・暴走の極み、共謀罪可決成立!2017年06月15日 08時03分14秒

★さあ、真の闘いはここから、これからだ~ひるまずに、一人一人がより大きな声を上げていこう!

 先ほど、今朝8時前、参院国会本会議で、「共謀罪」こと、改正組織的犯罪処罰法が自公に加え維新の会の賛成多数で可決・成立した。
 通常は、委員会審議を経て、そこでまず採決を経て本会議に持ち込むのが筋道であるのに、今回は、会期末で日程も押し詰まっているとして委員長の「中間報告」なる奇策で、委員会採決をすっ飛ばしていきなりの本会議での採決、可決である。まさに狂気の沙汰、参院の自殺行為であり、政権与党の異常暴走はここに極まれりだ。

 まさに問答無用の「先に可決、成立ありき」の国会運営である。数の力でどんな法案でも常に必ず成立できると驕るならば、まっとうな討論を重ねることも委員会採決も不要であり、いっそのこと一切審議などせずに本会議で議案を次々と採決だけしていけば良いわけで、そのほうが時間もムダにならないはずだ。
 しかしそれは民主主義とは言えない。国民が選んだ議員だとしても政権与党が衆参大多数を占めている現在、反対意見や少数意見こそ議案に反映させるべく国会は自ら努力すべきであっただろう。
 それを国会審議を軽視し、どんなに内容が空疎で、大臣の答弁が迷走しようとも一定の時間審議に時間割いたからと、審議は打ち切り採決に急ぎ、今回は委員会採決すら省いて今日15日早朝の本会議で可決・成立を強行させたのだ。
 そこに加計と森友学園の、政権中枢が関わる「疑惑」幕引きの思惑も見え隠れし、近づく都議選を前にしてともかく一日も早く国会を閉じてしまえば、この「暴挙」に一部の国民は眉をひそめたとてもすぐ忘れて下がって来た支持率もまた回復するだろうという国民愚弄、侮蔑の驕り高ぶりがある。

 昨晩は国会のことが気になってよく眠れなかった。おそらく明け方に、本会議採決、可決成立しているだろうと、浅い眠りの中で予想していた。そして国会前で、夜通し抗議のシュプレヒコールを上げているだろう「仲間」たちのことを思った。
 朝起きて恐る恐るテレビをつけたが、まだ採決は始まっていなく、反対討論を共産党の議員が述べているところであった。
 外で犬が朝の散歩を求めて鳴き出したので、散歩を済ませて戻ったらこの稀代の悪法、現代の治安維持法は、政権与党自公に加えて維新の会をも巻き込んで可決・成立してしまっていた。

 これから大変な時代がやってくる。日本は間違いなくさらに破滅へ突き進んでいく。それは、我らサヨクにとっての破滅でなく、日本人全体、日本の民主主義と自由な社会の破滅、終焉であろう。誰にとっても息苦しく自由にものがいえない社会がやってくる。
 しかしそれも日本人の多くが彼ら暴走政権を選び許し容認してきたからに他ならない。
 だが、そもそも多くの日本人はこの新しく作られた法律の怖さをよく理解していないし、そもそも未だ何一つ知らない、無関心な人たちも特に多いはずだ。

 この法律ができることによってテロ等事件が事前に計画段階で抑制され、日本社会がより安全になるとお考えの人たちもいよう。実際世界各国、特に西欧の先進国の大都市では大規模なテロ事件が多発し後を絶たない。幸い日本ではオウム真理教事件以後は、起きていないが、いつそうした大きな事件が起きるかわからない。
 しかし、西欧諸国を見るまでもなく、どんなに取り締まりを強めようとテロ事件は繰り返される。世界の大都市同様、今やこの国は街中いたるところに監視カメラが設置され、常時録画記録されているが、犯罪は常に起こる。ただ、後からその「録画」によって犯人逮捕に結びつく可能性が高いだけであって、犯罪そのものの抑止にはならない。
 同様にどれほど新しく取り締まる法律を作ろうともテロも含め実行者たちはより巧妙に計画をねり犯行に及ぶはずだから、この世から犯罪は決してなくなりはしない。

 それ以上に怖いのが、この法律施行により公安や警察、国家権力側に捜査と逮捕の権限をより与えてしまうことで、今回の新法により、彼らは一般市民であろうと、バードウオッチングの趣味の人が、双眼鏡を持ち都会をうろうろしていれば「操作対象」として監視し犯行の下見だとして恣意的に逮捕、拘禁もできるのである。
 そして、沖縄辺野古の海を埋め立てるな!と国会前で抗議の声を上げ、じっさいに沖縄に行って、新基地建設阻止のための座り込みをしようと「呼びかけ」したり「手配」しただけで、テロ等準備したとして逮捕されるようになっていく。そう、国家の方針に従わず抗っただけでもそれは国家を脅かすまさに「テロ行為」なのだから。

 今、我はこうして自由に好き勝手なことを書き、ブログで発信している。しかし、やがては犯罪者側に加担および支援したとして、家宅捜査を受け、安倍政権打倒のコンサートを企画したというだけで、逮捕されるかもしれない。

 そういう時代がやってくる。我らサヨクだけではなく、国民誰もが息をひそめ政権の顔色をうかがい自由にものも言えなくなる。
 しかし、我は何も怖れないし嘆きもしない。この事態は去年の夏の参院選で予測していた。彼らはさらに暴走の速度を進めると。そしてついにここまで来た。自由と民主主義はもはや風前の灯火、また戦前のような全体主義の時代がやって来ようとしている。
 ならばだからこそ、今さらだからこそ、国民一人一人が声を上げて、この法律はそもそもおかしい、そんな社会はおかしい、間違っているとはっきり訴え立ち上がることだ。
 南アフリカではあのアパルトヘイト政策だって民衆の力で撤廃させられたではないか。声を上げる者が一人でも増えれば世界は変わるし変えられる。

 そう闘いはここからだ。真の闘いはここからだ。まだ我らには本丸、日本国憲法は手つかずで残っている。まずそれを守り続けて行こう。