忙中閑ありて本の行く末を思う。2015年03月25日 21時40分27秒

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 今、うちの町ではコブシやモクレンの白い花があちこちで咲き誇っている。
 この数日、寒の戻りでまた寒い日が続いている。が、山梨の里山に比べれば何ほどのものでない。向こうは、南アルプスに向き合い、八ヶ岳の山麓に近く、標高も700mある山中に位置しているから、このところ行くたびに小雪が舞いともかく気温が低い。残雪などはなくなってもとても春が来た感はまだない。ひと月は季節の進みが遅れている。

 日帰りで山梨県北杜市江草の古民家にまた古雑本をトラック一台分運び込んだ。ただ、今回は行きに、高速は事故?渋滞に巻き込まれて、大月過ぎてからまったく進まず、笹子トンネル入り口まで1時間半ロスしてしまった。現地に着いたのは午後3時で、須玉市内で買った牛丼弁当を掻き込んで大慌てで積んできた本や雑誌を古民家の中に投げ込み、また大急ぎで戻ってレンタカーのトラックを返した。向こうにいたのは2時間である。
 朝の8時にトラックを借りて、12時間で返す。今回は、積むのに時間がかかって八王子インターに入ったのが昼過ぎであった。渋滞に巻き込まれたので、いつもなら1時間半で着くところが倍近くかかったこととなる。帰りも猛スピードで飛ばして戻ったから心身ともに疲労感が強い。

 そして今日は朝7時から倉庫内の片づけして、ウチの庭のイチョウの枝下ろしも少しやって、昼になった。親たちを立川の病院に連れて行く要件もあり、社員氏も一緒に同乗して立川駅まで送って午後2時にお開きとなった。
 それから夕方までひたすら深く眠って疲れをとった。慌ただしい日が続くが、明日は親たちもデイサービスでいないし、自分も出掛ける予定もない。ほっと一息、忙中閑ありというところだ。
 
 果たして今月中に、倉庫として借りている長屋の中を全て空にして大家に返せるかかなり微妙である。まだ屑本や、未整理の紙ゴミ類も多々残っていて、もうあと一週間もなく撤収が全て終わるか見えてこない。
 今月内にあともう一回、最終的に残ったものをウチの車で運んで向こうに泊まってこようと考えているので、掃除も含めて時間が足りない。
 それでも確実に中は空いてきて、がらんとしてきた。もうあとほんの少し、ラストスパートだと思う。が、そのぶん、古民家のほうがいっぱいになってきて、まだまだ空間はあるものの既に何部屋か積み重ねた本の山で埋まってしまった。一冊確認して整理しクズ本は処分していけばもっと減らせるのだが、そうした確認のための時間が今はとれない。優先事項は借りて家賃を払い続けている長屋からの撤収であり、そこがなくなって初めて、不良在庫の整理と処分にも専念できる。

 ただ、この商売も含めて、本に未来はあるのかこのところ考え続けている。ヤマト運輸のメール便も今月末で廃止となるし、本を取り巻く環境はさらにまた悪化している。
 ますますもって本は売れなくなる時代にどう向き合うか。そうしたことについて何回か思うところを書いていきたい。