「聖書」を読んで考えた・12014年11月02日 08時08分15秒

マス坊宅東側にからみついたハヤト瓜にやっと実がついてきた!
★11月2日、雨上がりの明るい朝に         アクセスランキング: 73位

 まだ道は黒く濡れているが、明るい陽射しある爽やかな朝だ。いつも悩み屈託し淀んだ気持ちは珍しく澄み切っている。今日は晴れて暖かくなるとのことだ。

 拙ブログ、このところ今月末の「詩とうたのフォークソングライブ」についてあれこれ状況など書いているが、私事としては目下の一大重要事であっても、それに関心も興味もない方にとってはそんなことは他人のどうでもよい関係ない話であろう。それではつまらなかろう。
 じっさい自分としてはそのことも大事であるが、ならばもう少し他のこと、政治や喫緊の情勢などでもなく、ずっと考え続けていること、本当に書き記したいことを書いていこうと思った。

 あの上智大神学部出の佐藤優氏も折々記しているが、キリスト教の「聖書」という本は、実に面白く興味深く様々な示唆に富み誰にとっても有益かつ最重要な書だと我もまた思う。
 キリスト者でなくても誰もが枕頭に置き、折々に開きページを繰るべき価値があると信ずる。自分もまた常にそうしてきた。

 というのもまだ10年は経たないが、先年、愚かさと迂闊さからある事故、事件を起こして、「殺人」をしでかす苦境に陥ったとき、苦しみのあまり真剣に自殺も考えたが、我を救い生かしてくれたのは音楽のライブとその聖書であった。むろん友人知人、多くの方々、拙ブログの読者の方からの励ましと支援もあったことも大きい。※そのことは今も深く感謝しなければと心する。
 そうした多くの支えと共に、聖書の言葉があったからこそ死なずに今も生き延びているわけで、この弱い愚かかつ身勝手で欲深い者でさえも赦し生かしてくれる力がそこには確かにあるのである。

 そして以後、情けないことに、今も当時とさほど良くも偉くも人間的に成長もしていない我ではあるが、折にふれてそのときどき眠る前など聖書とその研究書、解説書などを開き、読むことで心の平安を得、救われてきた。
 今も常に先行きに不安を抱えあれこれ考えても仕方ないことを考え他者を疑い嫉妬もし道に迷い焦り苛立つこの弱い自分であるが、聖書を開き聖書の中の人たちに出会うとき、かのような人たちでさえ神は見捨てず用い試し使命を与えたのだと深い感銘と共に常に勇気づけられている。

 あえて書くが、後に聖人として教会から認められたペテロにせよ、パウロにせよ、もともとは本当に情けないほど弱く悪人でさえあった。師を三度否認した愚かなペテロもだが、『使徒行伝』中、義人ステパノをユダヤ人が集団で虐殺したときに登場してくるサウロ、後のパウロに至ってはキリスト教迫害者としてさんざん悪行を重ねるのである。
 ところが、聖書の中に出てくる神は、そんな男を回心させ僕として用い大きな使命と役割を与えるのである。そして彼こそが、彼の遺した手紙により今に至るキリスト教の礎を築くことになる。聖書の素晴らしさはそうした使徒たちの弱さ、愚かささえも包み隠さず冷徹なまでに記録してあることだ。

 キリスト教は、宗教として見た場合、教会制度も含めて多くの過ちの歴史を持っている。またその教えは日本人にとって理解しがたい受け入れ難いものも多々あろう。そしてクリスチャンはなぜか嫌いだという方も多々いよう。しかし、聖書だけは二千年の長きに渡り人類に読み継がれ多くの人々の指針と救いであったことは否定できない。
 荒唐無稽な「奇跡」も多々出てくるし理解できない説話も多いが、自分はその全てを受け入れ真実であると信じられる。ただ、あまりにも長い年月を経ているために、ナザレのイエスが本当に語ったこと、なされたことについては聖書の中においても後の書き込みや不要な付け足しもあり検証すべきところもあると考える。無条件に聖書の聖句を唱えるのではなく、なすべきは本当のイエスの「真意」をいかに読み取るかであろう。そしてそれ=愛の教えを実人生にどう活かすかだ。

 教会に属さない正式なクリスチャンではない者が聖書について語るなんてとんでもないというご意見もあろう。が、古本屋稼業としても多岐にわたり様々な聖書関連本を多々読みふけってきた者として聖書の素晴らしさについて書き記しておきたいと考えた。また関連した本なども紹介していきたいとも思う。
 人類最古の本でもある聖書という本を、ぜひ日本人の誰もが深く読み込んで頂きたいと願う。繰り返すがこの本は真に面白い。混迷する時代だからこそ聖書はより多くの人々に読まれなくてはならない。

 これから断続的にこんな我なりに聖書について書き記していきたい。断っておくが現今の教会やキリスト教についてではなく。

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