続・アベノミクスで物みな上がる。上がらないのは所得だけ。2013年07月03日 21時49分53秒

★マス坊の場合、値上げされたものを挙げていく。

 自分は基本的に衣食住のうち、衣類は月によってはゼロという月も多々あるぐらい金使わないし、住も、一応は持ち家、親の家にいるので金はかからない。※借りている本の倉庫代などは別として。

 だから使う金のほとんどは、食費であってものすごくエンゲル係数は高いと思う。それも贅沢はしない。たいてい、夜の7時過ぎ、近くのスーパーで半額シールを貼られたものしか買わないから、一説に店員から「ミスター・ハーフカッター」と呼ばれているらしい。あとは雑費と医療費などだけだ。

 ただ、唯一の楽しみは、昔は古書漁り、今はライブ観覧、映画鑑賞ぐらいであり、それもこのところはめっきり外出自体減ったので、それもあまり金は使わなくなった。ただ、アマゾンなどでの「通販」で買い物は今もしてしまう。それもCDやDVDなど、オーディオ関連のものなのだけれど。
 本当は街の実店舗、新星堂とかディスク・ユニオンとかで購入すべきだと思う。が、自分の求める音楽ソフトなどはまずよほどの専門店でないと置いていないものだから都心に出ることが難しい今、結局アマゾンとそこからリンクするネットでの通信販売で購入してしまうのである。それは仕方ないかと思っている。

 アマゾンの場合、ほしいモノ、チェックした商品はとりあえずまずはカートに入れておく。そして経済的に余裕のある月は、そこからそのときもっとも欲しいもの、急を要して必要なもの、あるいは間もなく売り切れてしまいそうなものから注文していく。
 しかし、カートに入れておいても輸入品などは値段はかなり変動するからたまに価格変更の連絡が届く。昨日も確認したら月が改まったからかカートに入っていたかなりの商品の値が変わっていた。それもほとんどが値上げでその額もかなり大きい。唖然とした。

 •富士通 ESPRIMO FH56/JD シャイニーブラック (FMVF56JDB)=パソコンは、¥ 124,780から¥ 144,090に。
 •ヴェリー・ベスト・オブ・エルヴィス・コステロ [DVD]は、¥ 3,247から¥ 3,479に
 •Return of the Spectacular Spinning Songbookは、¥ 2,637から¥ 3,310に
 •On Stageは、¥ 1,503から¥ 1,784に ※以上3点はコステロのCD、DVD。

 •コロムビア創立100周年記念 中野忠晴とコロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズ(CD)は、¥ 2,950から¥ 3,341に
 •トム・パクストンの(CD)Original Album Seriesは、¥ 1,016から¥ 1,616に
ベル・エポック~日本のシャンソン黄金時代は、¥ 2,330から¥ 2,455に 
 上記はCDアルバムだが、それ以外の雑貨的なものでも。

 •【国内正規品】 Martin マーチン アコースティックギター弦 M-150PK3 ミディアム3セットパックは、¥ 1,253から¥ 1,366に
 •Dunlop(ダンロップ) TRIGGERカポタスト Curved/BK 83CBは、¥ 1,580から¥ 1,680に

 もちろん逆に値が下がったものもなくはないがそれはごく一部でせいぜい数十円程度である。まあ、経済が円高から円安に変わったから輸入盤は上がっても仕方ないかと思う。わからないのは、国内盤の既に発売されて久しいものが急に値を上げたことで、例えば中野忠晴のこの企画アルバムは一気に400円も値上げである。便乗ではないのか。理解に苦しむ。※中野は、あの名曲「山の人気者」の作者兼人気シンガー。

 それでマス坊は、これらをどうするか。値段が上がっても買うのか。買うべきか。
 迷う気もなくはないが、ともかく今はもう買わない。諦めた。はっきりいってこうしたものは嗜好品であって、ないと生きていけない類の生活必需品とは違う。お米はないと生きていけない。味噌、醤油、油、塩も。トイレットペーパーも。でも音楽CDなどは、それがどれだけ貴重なものであろうとないと生活に困ることはない。まして市販されたものなのだからまたいつか手に入るであろう。今慌てて買うべき必要はない。

 むろん、経済活性化のためには、こうした値上げ商品もどんどん買ってインフレを進めていくのが望ましいと安倍ちゃんは言うだろう。だったらまずそれが買える賃金、年金、余裕ある収入にしておくれである。所得を上げずにモノの値段だけ上がっても人はますます金を使わなくなる。

 アベノミクスで景気が良い人はそれでも買うだろうし何も困らない。しかし、大部分の庶民は今のままではますます金を使わなくなる。だって使う金がそもそもないのだから。切り詰めていくしかない。
 必要最低限の生活物資をまず買って、文化や芸術のモノは後回しとなっていく。それは良いことではない。このままではますます本やCDは売れなくなる。自らもCDを作り売っている者として憤りを覚える。そんな日本にしたのはどの政党なのか。このまま彼らにこの国を任せて良いものか。