若い貧困層ほど安倍支持という「破滅への道」2019年07月03日 00時31分47秒

★若者が体制に対し怒り抗うことをなくした国家に未来はない。

 「アングリ―・ヤング・メン」、つまり「怒れる若者たち」という言葉が昔からある。香港での「犯罪者を中国本土へ引き渡す」という悪法廃案を求めて国会突入までした若者中心の抗議活動を見るまでもなく、本来若い世代こそ、常に国家や既存の体制に対して怒り反抗し何らかのアクションを起こすものだ。
 それは愚かさにも近しいが、若者らしい正義感からのことで、社会の歪みや欺瞞に対してビビッドに反応し、その苛立ちや不満を外に向けて、大人たちや規制の社会、体制に対してプロテスト、つまり異議申し立てするものである。
 日本でもかつては、1960年の安保改定時、そして68、69の学園紛争などそのときどき若者中心に大きな怒りの嵐が吹き荒れ、時の政治も含めて日本社会を大きく動かして来た。
 が、今日のこの国の若者たちはもはや抗い怒ることはしないようだ。ブロイラーの鶏のように、ケージの中で飼われて、ひたすら与えられる乏しい餌を待ち望み、飼主(政権)の意向におとなしく従ってるように我は思える。

 いよいよ参院選が始まる。朝日新聞などの報じるところによると、今の自民党支持層は、若い世代ほど高く、しかも貧困層こそ支持しているとのことだ。理解に苦しむ。
 大企業のトップや株主、カネモチ、富裕層が自民党政権を支持するのはよくわかる。彼らはアベノミクスでしっかり恩恵を受けているのだから。しかし、恩恵受けていないビンボーな若者たちが現政権を支持するとはいったいいかなる理由か。
 報じられるところだと、非正規や薄給であろうとも今はともかく仕事があり、何とか生きていけるからで、もし体制が変わって、また「悪夢の」民主党政権時のような時代に戻ったら今のささやかな生活さえ維持できなくなるかもしれないから体制変革は求めない。よって安倍政権を支持するのだと言う。
 一理あるような気もしなくもないが、あまりにもさもしい、情けない、我に言わせれば若者らしくない考え方だと思う。

 確かに今の野党には期待できないかもしれない。いちど政権を任せてみた旧民主党政権はあまりにひどかった。何一つ公約は果たせず迷走の果てに瓦解してしまった。で、返り咲いた自公安倍政権に代わってから確かに表向きは景気が良くなったように見える。仕事を選ばなければいくらでも仕事はある。失業者が街にあふれている時代ではない。
 が、本当に生活は良くなったのか。暮らしは楽になったか。実質の収入は増えたか。仕事に就けてもサービス残業で奴隷のように働かせられ、身体を壊したら即お払い箱で、使い捨ての末、過労死や自殺が後を絶たないのが現実ではないのか。
 貧富の差はさらに進み、最初からカネモチの家の子こそ東大や有名大学に進学でき、貧乏人は大学へ進学できても奨学金の返済で何十年も苦しめられる。学歴と貧富の差はますます正比例して広がっていく。貧困家庭に生まれれば孫子の代まで貧困が続く。

 アベノミクスが成功したとは、一部の恩恵受けた富裕層と大企業だけの話ではないか。
 折しも厚生労働省がこの2日に発表した「国民生活基礎調査」2017年度は、平均所得が4年ぶりに減少し、生活が苦しいと答えた層が57%にも上ってる。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa18/dl/03.pdf
 ※内容についてはもう一回記す。