館野公一の語り歌の継承ライブが昨晩で50回となった。2014年05月07日 21時23分49秒

館野&さこ、渋すぎるご両人の共演をぜひまた再び!
★祝・語り歌の継承・・・50回目          アクセスランキング: 134位

 昨晩のライブ、心温まるとても良い集いであった。毎度ながらも気の合う人たちと愉快に語り合いもし参加した喜びを味わった。
 ただライブ自体としてみた場合、さこ大介と館野公一両氏のカンケイがまださほど深くないだけやや練れていないというか二人とも互いに遠慮があったような気がした。もっとたっぷり絡みあっても良かったかと思うが私感だろうか。二人ともこの世界では珍しくとてもマジメな気遣いの人なのであったからそれも頷けよう。ならばぜひ再度またこの顔合わせでたっぷりじっくりと彼らの「うた」を聴かせてほしいと願う。ジャンルは異なるが似た聴かせる長うた世界の住人の競演、再演大いに楽しみである。

 それにしても館野氏の「語り歌の継承」シリーズが昨晩5月6日のさこ大介氏との回で実に50回を迎えたとのこと。ちょっと驚かされそして大いに感心した。一つの会場、ライブハウスにおいて、不定期開催だとしても1ミュージシャンが自ら企画したライブコンサートがこれほど続いたことは珍しいのではないか。これは一つの偉業、スゴイことなのだとあまり周りは気がついていないようだから記しておく。

 今手元にある資料によると第1回目が、1997年12月21日とのことで、ゲストは三浦久とある。あの三浦久氏から始まったということ自体、この企画の雰囲気をいみじくもあらわしているように思えるが、以下も知念良吉、よしだよしこ、そして中川五郎、みほこんからやなぎ、ぼけまる氏まで重複出演した方も当然いるが実に多種多彩な顔ぶれが並んでいる。※以上は著名な方のほんの一例。

 最初の数年はどういうご事情かわからないが、年に数回しか開催されていない年も多いが、近年なるとほぼ毎月開催という状況でそしてつい昨日で50回目となったのである。
 それだけ近年のシンガー館野公一の充実ぶりを示していると思えるが、有名無名にとらわれることなく、その時どき館野氏自身がまず見聞きし、ぜひ一緒にかけこみ亭で演りたいと選んだ実に良い真に実力あるユニークな顔ぶれだと自分は思う。
 またそうしたことを許すかけこみ亭のオーナーも実に太っ腹というかエライと改めて高く評価したい。ここはPAもとても良いことにもいつも感心する。当たり前のことが当たり前にできないライブハウスが実は多いのだから。

 この世にはいろいろお金やら愛やら正義やらいろいろ大切なことはいっぱいある。どれも大切で優劣や順位などつけられない。が、意外に語られないが実は大切だと思うものに「志」、つまり「こころざし」というものがあると考える。
 うたにしろ商売にしろ、仕事にしろ、政治、家庭生活、そして人生、何であれ実は本当に大切なことはこの「こころざし」なのではないだろうか。それは「思い」と言っても良い。今の時代いちばん見失われてしまい顧みられないのがこころざしだと自分は思う。誰もが目先のこと、刹那的損得や見栄や権益、保身に囚われあくせくして志をなくしてしまった。

 この語り歌の継承・・・というライブシリーズに館野氏が招いた方々のお名前を見てふいに「こころざし」という言葉が浮かんだ。そう、ここに並んだ歌い手たちは皆さん誰もがしっかりとした志をもっている。うれる、売れない、儲かる儲からないなんて次元でなく大地に根ざしたしっかりした確かなうたを変わらずうたい続ける活動をしてきた方々だ。それは館野公一という歌い手自身が同様にきちんとした「志」あるからに違いない。

 こころざしとは、何が大事であるか、どんなときでも絶対見失ってはならないことにこだわり、それを追い求めていく強い「意志」ではないかと自分は考える。残念ながら今の時代は志のない、見えない時代である。一例だけ挙げれば、どうして3.11の原発事故を経験したのに臆面なく原発再稼働ができるのか、またそれを許せるのか。日本人には志がないと言われても反論できまい。天国の清志郎が呆れるぜい!

 そんな時代だからこそ自らも志を持ちたいと願うし館野公一という「志」のある歌い手をこれからも高く評価し追いかけ応援していきたい。「語り歌の継承・・・」ライブがこれからも長く続き回を重ねていくことを祈ってペンをおく。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://masdart.asablo.jp/blog/2014/05/07/7304968/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。