ネットショッピング依存症2012年02月28日 17時03分10秒

★断酒の弊害!?

 と、そんなでこのところろくに稼ぎのない増坊である。
 酒を断った話は前に書いた。ならば酒に費やしていた分の金が浮くはずであろう。ところが、酒を呑んでいた頃より今のほうが出費が激しく金欠状態が続いている。
 
 自分は基本的には食費以外のものにはほとんど金使わない。食費と言ったって、女の子と高級レストランに行くことなどないので、要するに家族で食べる日々の食べ物代だけであり、それだって大概が夜8時近くなって値下げした売り切り商品だけを選んで買うわけで、定価で買うことはまずない。近くのスーパーでは、おそらくミスターハーフカッターと呼ばれているかと思う。
 それでも前は、飲み会というようなもので年下の奴らと呑めばどうしても一番の爺である自分が支払うことなどが続き、そうした出費は月に何万にもなっていた。
 しかしこのところライブも含めて出歩かないし、そうした機会も少ないので本来は金は溜まるはずなのだ。ところが逆に前より金がない。理由は簡単で、実はこのところインターネットでの買い物にはまってしまったのである。それも食べ物ではなく、CDや楽器、その教本などを買いまくっている。理由はよくわからない。しいて言えばストレスなのだろうか。

 酒を日常的に呑んでいた時は、ブログだけ書き上げれば酔った勢いですぐに寝てしまっていた。ネットサーフィンのようなことはまずしなかったし、夜になれば体も目も疲れるのでぼーとしてきて眠くなりベッドに入ってしまっていた。
 このところは晩飯食べた後の時間も頭がすっきりしているので夜は長い。かといって精力的に何か作業ができるわけでもなく、何となく気にかかることなどをパソコンで検索してあれこれ値段を調べたりしている。
 すると、目に入ってくるものは、ちょっと心惹かれるものであり、今は円高で特に輸入品は安いから、安いと思うとすぐにクリックしてカゴに入れてしまう。そしてカード決済だから深く考えず注文してしまうことになる。

 そうして何を買ったかというと、ホーナーのブルースハープ8本セットだったり、パソコン用オンキョー製のアンプ内臓スピーカーだったり、クロマチックハーモニカのガイド本だったりする。実は、今クロマチックハーモニカが欲しくてたまらないのだが、安くても一万円以上するし初心者はどういうのを買えば良いかわからないのでまず初めて用教本をネットで買った。
 本にしろハーモニカにしろそういうのをネット上であれこれ種類と値段を検索しているとついつい本来探し求めていたものでないのに心奪われるものに出くわす。そして深く考えずにクリックしてしまうのである。
 まあ、そんな高い買い物ではないのだが、それでも毎月のカードの請求書が届くたびドキドキする。今はまだ何とか払えているが、正直に告白するとこのところはAmazonで古本を売って得る儲けよりAmazonでこちらが買う額のほうが多くなってしまった。だから僅かな貯金は増えることはなく減っていく一方なのである。

 忙しく真面目に働いている友人にもネットオークションにはまって人がいて、なかなか街で買い物ができない分だけ、なぜかパソコンであれこれ見ているとつい大して欲しくないものでも買ってしまうのだそうだ。確かに昔から買い物依存症という心の病気はあるし消費は快楽であり気分転換にも十分になりえる。ストレス発散の役目もあろう。
 たぶん酒にはそれとはまた違う心を慰撫する何かがあったのかと思える。ただ、これは一過性のものであり、タバコを禁煙した者が、つい甘いものなど食べて太ってしまうように代償行為なのだと思いたい。

 ただ、ネットでの買い物というのは、居ながらにしてあまりに簡便であり、じっさいの買い物に比べると極めて衝動的で検討せずに買ってしまう。また実際に見ればまた判断も揺らぐはずのものが自ら思い描く好意的幻想で飛びついてしまう。それは良くないことだ。

 今自分がすべきことは買い物でも出費でもない。モノではなく行為であり、思いや志をカタチにしていくことのはすだ。ただ、なかなかそれがうまく進んでいかない。反響が返らない。やはり焦り苛立ってそれはストレスにもなっている。そしてついその解消法として、酒に頼らなくなった分だけ買い物に向かってしまったのである。バカだから。
 何とかしないとと思う。