ついに解散、いよいよ総選挙2012年11月14日 23時33分37秒

★全てに追い詰められた末の自爆・やけくそ解散

 今夕方のテレビのニュースで、野田首相はついに解散を国会の場で宣言した。告示と投票の日時も確定したようである。彼のことだからまさにドジョウのようにこのままのらりくらりと来年秋の満期まで4年間この最凶最悪の政権を維持していく可能性も高いと考えていたが、ついに国民だけではなく身内民主党中枢からも支持を失い、もはや断末魔となって解散するしかなくなったのである。

 このままずるずる「近いうちの解散」を先延ばしにすれば自公談合仲間からはウソツキと罵られ相手にされなくなるだけだし、解散しようにも反対が大勢の民主党内からは野田下ろしが始まる。また、これだけ世論調査で党も政権も支持率が下がれば何度内閣改造をしようと上昇回復は絶対にありえない。ならば、いっそのこと今なら敵は体勢が整っていないからもしかしたら勝てるかもとの奇襲攻撃、いや、結果としての自爆解散、党内誰をも道連れに破滅へ舵を切ったのである。

 窮鼠猫を噛むという言葉もあるが、日本軍が真珠湾を攻撃したときのように日本人はとことん追い詰められると後先考えず突発的な行動に出る。ヤケになって自殺を考えならばできるだけ多くの道連れ、被害者を出してから死んでやると考える。さいきんの若い日本人はそうした傾向が強いが、この首相の行為もそれに等しいというのは言いすぎか。

 ただ、いちばん許せないことは、お約束どおり解散はします、が、その引き換えに、選挙制度改革=定数削減と一票の格差是正の道筋を作る約束をしてほしいと、自公にまたも談合を持ちかけたことだ。むろん、自公は一日も早く解散してほしいのだからまたそれに乗っかる。消費税増税もだが、また最後の最後まで彼ら三党の談合体質は変わらない。まったく呆れ果てる。

 しかし考えてみれば、この総選挙は改革したその選挙制度で行うのではない。違憲のまま今回も選挙は行い、あくまでも選挙後の新内閣、新体制で改革を行う約束をするのだからこんな馬鹿な話はない。いったい誰がそのとき当選して政権を担っているのかわからないのにこんなおかしな約束はありえない。誰だってそう気がつく。ところが、そうした先送りの約束をしかけて、いちおう選挙制度改革は果たしたつもりなのだろうか、この男は。

 何度も書いてきたことで、繰り返したくはないが、増坊は制度改革に名を借りた議員定数削減には絶対反対である。議員定数はそもそも議員のものではない。これは国民のもの、代理人を出すための権利であり、その数を減らすことは民意の反映をゆがめることに他ならない。歳費や選挙に金がかかるならそもそも政党助成金は何のためにあるのか。政党助成金を貰わずに活動している共産党を見習ったらどうなのか。議員の数を減らすより給与を半額にすれば良い話ではないか。政治家はボランティアでも良いではないか。

 違憲のまま総選挙を行えば、また下手すれば今後4年間この違憲のまま選ばれた議員が国会に居座るのである。そいつらに選挙制度改革などどうしてできるのか、その資格すらない。

 そして一番許せないのはマスコミである。野田首相が仕掛けたこの戦の「勝者」は誰か、自民か、民主かはたまた慎太郎と橋下の第三極連合かと面白おかしく持ち上げるだろう。だが、そうした保守と右翼にはこの国は託せないし任せたときはさらに破滅が待ち受けると断言する。
 自民党から民主党へ政治と暮らしはさらに悪化した。今次は第三極なる右翼政治集団に期待する向きもあるが、それこそさらに亡国の道なのである。野合集団が政権をとれば混乱は民主党の比ではない。かといって自民党には戻せない。民主党より大企業寄りの原発推進政党なのだから。

 私たちの望むことは・・・
 原発をゼロにし、オスプレイ強行配備と危険な米軍基地撤去を求め、国内の農業を守っていくためTPP参加を見送ること、そして消費税増税も撤回させたい。それが託せるのはどの政党のどの議員なのか今度こそマスコミに踊らされることな見極めなくてはならない。選択肢は限られている。今度もまた誤った選択は許されない。まさに最後のチャンスなのである。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://masdart.asablo.jp/blog/2012/11/14/6634142/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。