衆院解散の日に思う。2012年11月16日 20時39分14秒

★政治の話はひとまず置く前に

 いよいよ国会も解散してこれから選挙戦の火蓋が切られる。
 二大政党制を目指して小選挙区制度を導入したはずなのに、14だか15もの政党が乱立するのはどうしたことか。要するに、政治家は離合集散が常であると同時に、自民も民主も個々の議員の意思は生かされないからだろう。それはとりもなおさず国民の意思である民意が政治に全く反映されていないことの証なのである。

 公約になかった消費税増税をやり遂げた野田民主党政権にいよいよ審判が下る。私感だが、おそらくこの総選挙後、民主党という政党はもう存在していないのではないか。それぐらいこてんぱんに負けてほしいと願うが、代わりに自民、維新の二大右翼保守政党相並び立つというのでは米国でさえも心配するアジア外交が不穏不測となる事態となろう。
 自民と維新、そこには政策上の対立軸は存在しない。安保にしろTPPにせよ、原発にせよほとんど主張に差異はない。中でも憲法改定については彼らは全く考え方を共有しているのだから。まさに慎太郎の言うとおり大同小異なのである。

 選挙後の政権の枠組みを今考えても仕方ないが、そうした保守&右翼大連合だけはあってほしくないと願う。政治とはそもそもバランスなのである。左右様々な個々の意見をうまく集約してできるだけ民意を汲み上げ政策に反映させていく。しかし今の選挙制度では、一票の格差以前に民意を大きく切捨てる死票の多い小選挙区だから結果として大政党と宗教や組合など組織政党に有利となっている。ゆえに一般大衆、国民の民意はなかなか反映されない。

 世の中には政治家達はまとまって一本化して国難に当ってほしいという声もある。それは全く正しいがその結果が救国大政翼賛会で、復興予算を全く関係ない事業にばらまいたりTPP推進、原発再稼動の容認、新たな原発の建設、沖縄の米軍基地固定化では国民は誰も救われない。そうした方向に異を唱える勢力もまた国会に存在しなくてはならないはずだ。そうした大政党の暴走や談合を批判しチェックするミニ政党にこそ期待するしかない。

 長くなった。どうせ誰にも読まれないと思うので、政治の話はここらでひとまずお休みして残すはあと一ヶ月半となった年内をしっかり乗り切っていきたいと願っている。
 幸い、選挙の告示日や投票日とウチでのイベントは重なっていない。無頼庵でのライブ企画、ぜひ多くの方々のご参加を待っている。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://masdart.asablo.jp/blog/2012/11/16/6635524/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。