猛烈颱風襲来の夜に、沖縄の民意がまたも示された!2018年09月30日 21時57分16秒

★沖縄の心、玉城デニー県知事誕生

 溜飲を下げる、とはこういう気持ちか。思い半ば癌に倒れた故翁長知事の後継として、デニー玉城氏が沖縄県知事に当選した。
 弔い合戦として当初から玉城優勢と朝日新聞などでは報じられていたが、先の2月の名護市長選のように自公政権、国家権力が人的金的に総力を上げて取り組めば一県の知事でさえごく簡単に奪える状況の中、ついに県単位で安倍政権の手中に落ちるかもとずっと案じていた。
 まして投票日直前、大型台風襲来し、最初に報じられた投票率も前回はより異常なほど低く、期日前投票が増えているとしても結果は何とも見えなかった。
 が、先ほど東京地方でも台風の雨風が強くなり出した頃、NHKもやっと当確を報じ、万歳と共にカチャーシーを踊るデニー氏の映像が流れた。心からほっとした。外は叩きつける雨と吹きつける風で家が揺らされていたけれど、久しぶりに我が心は喜びに満たされ落ちつき静まった。
 故事ことわざに、虎は死して皮を溜め、人は死して名を残す、とあるが、翁長氏は死して県知事の椅子を安倍政権にあけ渡すことなくデニー氏に残したと言えよう。
 じっさい、彼が死ななければ、新基地反対の「沖縄の心」は、ここまで再び燃え上がらなかったのではないか。あの痩せて衰弱した身体では選挙は出られなかっただろうし、もし元気なままであったとしても辺野古の現状を見る限り、反対しても無力だと攻撃され再選は難しかったのではないか。
 そう考えたとき、翁長氏の死はとてつもなく大きく重いものであったと改めて感動すら覚える。
 
 ともかくこれで再び新基地建設反対の民意は示された。が、翁長氏の県知事時代同様、デニー県知事でも阻止は難しいことは間違いない。菅官房長官は、毎度の如く素知らぬ顔で、「知事選の結果とは関係なく粛々と基地建設はあらゆる手段を講じて進めていくことにはこれからも何も変わりない」と語ることだろう。そう、彼らが勝てば民意は示された、と胸を張り、彼らが負ければ民意など一切無視、関係ないのである。
 しかし、この選挙の結果が、三選を果たした安倍政権に対してまず大きな打撃になったことは間違いないわけで、今度こそうまくモリカケ疑惑はうやむやに成し得たとしても、彼らにとって手痛い真の「終わりの始まり」となる反転攻勢のスタートとして心から喜び歓迎したい。
 願わくばデニー沖縄県知事の任期中、できるだけ一日でも早く安倍政権を退陣に追い込めるかが次の課題であろう。それこそが亡き翁長氏への真の弔いとなろう。
 極悪強権、民意無視の安倍政権をまず倒すことこそが、新基地建設阻止のため一番の有効手段なのは言うまでもない。そしてそのことは沖縄の問題ではなく、我々内地にいる同じ思いを抱く者たちに課せられているのである。
 さあ、ここから巻き返していこう。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://masdart.asablo.jp/blog/2018/09/30/8967154/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。