五輪開催強行に憤りと無力感、だが「選挙」がある2021年06月26日 08時39分51秒

★都議選、衆院選でまたも自公を勝利させれば、彼らの無法非道の強権政治を「信任」したことに

 無理やりというか、なし崩し的にというか、東京五輪は一気に開催に向けて猛スピードで走り出したようだ。
 一時期は、今回のコロナ禍での五輪開催に再延期、もしくは中止を求め国民の八割が、反対していると、開催に異議をとなえる報道も多く報じられたが、政府、五輪関係者たちは一切耳を傾けず、新型ウィルス対策分科会の尾身会長ら医療関係者からの「この状況で何のためにやるのか」という開催に危惧する提言さえも無視して、ひたすら開催に突き進んでいる。
 まさに丸川五輪相の「全く別の地平から見てきた言葉を言ってもなかなか通じない」(6月4日)の発言のごとく、彼らは我々国民とはまったく違う地平にいるのである。
 それは、五輪開催によって生じる金儲けの視点であり、国民の命と不安よりも経済活動優先という姿勢なのである。

 そして開催まで一か月を切るともはや開催の是非どころか、有観客での人数が問題とされ、次に会場内のアルコール類提供の是非、さらに今は、五輪出場に誰が確定した、落ちたとか選手選考の話題でメディアは大騒ぎである。
 まさになし崩し的に開催に突き進む一方、並行して東京、近県ではこのところまた新規感染者数が日々増加傾向にある。
 またしてもコロナは感染拡大するのかと不安な気持ちで今でも開催を疑問する多くの国民は、この流れに深い憤りと諦めの気持ちでいるかと思う。この我もである。もう何を言ってもともかく五輪は何が何でも強行されていくのか、たとえ「緊急事態宣言下」であろうとも、だ。
 そのとき、医療体制はどうなってしまうのか。自分の命は守れるのか。今、全国各地で起きているワクチン接種の狂騒騒ぎは国民の不安の表れなのである。

 思うに、こうした「民の声に一切耳を傾けず無視して決めたことは突き進む」という政府の政治姿勢は、これまでも沖縄でずっとこの自公政権がやってきたことだ。
 沖縄県民が何度も何度も選挙などを通して、新基地建設反対!!の意思を政府に突き付けてきたのに、その願いは一切無視して県民の負担軽減と言う詭弁を弄し、まさに民意と逆行することを平然と強行し続けてきた。
 そうした「強権政治」がこの五輪開催で、沖縄のみならず日本国民すべてに降りかかってきたと言えよう。
 強大な権力を持った者たちの前で民は無力である。しかし、そうした非道な為政者たちを選びこんなヒドイ政治を委ねたのもまた国民一人一人なのである。
 幸い今、東京都では、都議会議員選挙の最中である。このコロナ禍中でも、五輪開催を容認する都民ファーストと自公の議員たちを一人でも減らすことが、「五輪反対」の意思を示すこととなろう。
 そして秋には、間違いなく衆院選挙がある。
 その国政選挙で、政権与党の自民、公明のみならず野党のフリはしているが、全くの補完勢力である維新の議員をどれたけ減らせるかで、日本の未来は決まって来る。
 政治を今こそ都民、国民の側に取り戻していく。我らの声と思いは、選挙でしか届かない。

 もし、この状況下で2021年、またしても自公政権が勝利してしまい、「コロナは憲法改正の好機!」だと、政権側の失態は問われることなく感染防止策を有効にするためにも国民の「私権制限」が強くできるよう、憲法が改正されてしまえば、この国は現在の香港のようになってしまうことだろう。
 つまり政権を批判し反対する者たちは、治安を乱す者として逮捕拘禁されメディアも政権批判の報道は一切できなくなる。
 沖縄で起きていること、そして東京五輪で国民の声を一切無視して政府、自公政権が示した政治姿勢が日常的になるのである。
 そうした「悪夢のような自公政権+維新」が完成しないためにも我々はまず選挙に行って民意を、自らの意思を示さねばならない。

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