これは男の更年期なのか。2011年09月18日 21時48分02秒

★男にだって「更年期」はある。

 今日18日も晴れて猛烈に暑かった。
 9月も半ば過ぎて、日もだいぶ短くなり朝晩はずいぶん涼しくなってきたのに陽射しだけは朝から焼けつくようにギラついて呆れかえるほどだ。空は青く高く鰯雲がたなびく秋の空なのに陽射しだけは真夏のまま。オゾン層が薄くなったからなのか何か他に原因があるのか。

 増坊が人より汗かきだということは以前にも書いた。夏など食事しただけで汗かく始末だし、辛いものなど食べれば滝のような汗が滴り落ちる。まあ、それも健康のしるしかと思っていたけれど、このところ外気温はさほど高くはないのに、室内でじっとしていてもヘンな汗をだらだらかく。
 9月に入っても残暑が続いて家ではまだほぼ裸同然で暮らしているのだが、裸でも首筋から汗が垂れるし座ると尻にも汗をかきパンツさえも濡れてきて気持ち悪く座っていられない。
 連日浅草に出かけていた疲れは癒えたと思うのだが、パソコンに向かっていてもそうしたヘンな汗をかき地震かと思う軽い揺れ感もあって、メマイもしているような気もする。これは噂の男の更年期障害ではないのか。

 じっさいのところ他の方は知らないが、50過ぎてから自分でも体質が変わって来たと強く感じる。体力気力が衰え無理できなくなったことに加えて食欲が落ちてきたこともだが、自分の体臭さえも変わったように思えやたら気になる。発汗などの自律神経も狂ってきているようだ。だから変にほてり、ヘンな汗かいたり夜などなぜか興奮してなかなか寝付かれないこともある。
 女性の方のそうした更年期の話はあちこちで見聞きするが男だって同じでやはりホルモンのバランスが崩れてきているのだろう。今までは青年期から続いていた若者の延長線上にあった肉体が、これからは老年期、つまり老人のそれに移行していく。その狭間で、肉体自身が戸惑っている。新陳代謝も減るしもう前みたいにバカ食いもできない。食べすぎ呑みすぎは長くもたれる。疲れも回復が遅れるしダメージも長引く。

 気持ちだけは若いときから何も変わらず、バカさは相変わらずでも体は正直に経年相応の老化が如実になっていく。まあ、それは誰もが通る道であり、程度の差はあれ自分だけの問題でないし死と同じく避けられない。気にしても仕方ないのはわかっている。が、体がそうなると気持ちも戸惑い不安になる。この不定愁訴感はいつまで続くのか。

 男も女もここを乗り切れば本格的な本物の老人になれるのだと思う。老親たちを見ていると人は老人になってしまえば気楽に思える。つまりボケも入ってきて若いときのようにあれこれ悩み考えないでお気楽に生きられる。親しい友が、兄弟が死のうが、そのときは嘆き哀しんでもすぐに忘れて?あっけらかんのカーでヘラヘラまた面白おかしく生きている。くよくよしない。気持ちを引きずらない。それはそれでなかなか素晴らしい。何でもすぐ忘れてしまうというのは理想的な生き方であろう。楽しいことだけに関心が向う貪欲な生き方はちっとも悪いことではない。

 だが、自分はこのままただ老いぼれてそうした老人になりたくはない。何しろ結婚も子育ても家庭をきづくことも就職さえも何一つやっていないのだ。今さらそれをしたいとか願いはしないが、年金さえもないのだからそうした安定した一般的老人には自分は絶対になれない。

 若いときから世間から落ちこぼれてドロップアウトしてしまった不良少年はやがては不良中年に、そしてその先には不良老人になるしかない。
 老いた先に「安定」は待っていないのだから悠々自適な老後などありえない。妻も子もなく金もなく誰にも頼れないのだからならばこそ自らを鍛えていかねばならないのだ。

 そう、信じられるのはこの自分の体だけだ。頼むにあまりに頼りないが今ここで泣き言いってはいられない。自分で自分を信じてやっていくしかない。歳をとることは悪いことではちっともないし抗うことよりも受け入れていくしかないのだから。